【エメリービル(米カリフォルニア州)2020年4月28日PR Newswire=共同通信JBN】
*Opto Cell Therapy Development 1.0ワークフローの一部である新たな多重サイトカイン解析と細胞毒性解析は、Berkeley Lightsのプラットフォームのユーザーががん免疫療法をより迅速に開発するのに役立つ
デジタル細胞生物学のリーダーであるBerkeley Lights, Inc.は28日、Opto Cell Therapy Development 1.0ワークフローを強化する新機能を発表した。同ワークフローは、Beacon(R)およびLightning(TM)システムで実行されるソフトウエア機能、試薬、プロトコルの集積で構成されている。新機能により、研究者は数千の個々のT細胞に対して複数の機能解析をわずか数日で行い、ダウンストリームゲノム解析用の生細胞を回収できるようになる。これでBerkeley Lightsの顧客は最終的に、T細胞の表現型と機能を個々の細胞の遺伝子型に関連付け、T細胞機能分析プロセスを1つの革新的なプラットフォームに統合することが可能になる。
T細胞ベースの治療法はがん治療にとって極めて有望だが、T細胞によるがん性腫瘍の殺傷プロセスは、時間と複雑な手順を必要とする複数の細胞間相互作用の研究とスクリーニングに依存しているため、治療法の開発は容易ではない。現在のT細胞機能の評価手法では、科学者が同じ細胞から必要なデータを全て収集することはできない。新たな多重サイトカイン解析と細胞毒性解析、および最近発売されたTCRseqウェルプレートキットにより、科学者は個々のT細胞の機能を定義、検査できるようになる。こうしたアプリケーションは、抗原提示細胞あるいは腫瘍と相互作用する数千の個々のT細胞の機能を同時に調べることを可能にする。生きている個々のクローンを、ダウンストリームの拡張やゲノム解析用に回収することができる。Opto Cell Therapy Development 1.0ワークフローは、CAR-T細胞の表現型と機能のスクリーニング、および特定のT細胞の作用に関連するT細胞受容体(TCR)の発見を可能にする。
Berkeley Lightsのマーケティング担当上級副社長であるジョン・プロクター博士は「Opto Cell Therapy Development 1.0ワークフローにより、Berkeley Lightsのプラットフォームのユーザーは、複数の腫瘍細胞の迅速な破壊を媒介する細胞治療の開発を、実際にすべての作業を行う少数のT細胞に合わせて調整できるようになった。細胞毒性解析は多重、連続殺傷といった単一T細胞からの殺傷活性を可視化し、その後、生細胞をゲノム分析用に回収する。この新たな解析は、固定化された時点で平均標的細胞溶解を測定し、活性の詳細を不明瞭にし、T細胞サブセットに存在する不均一性を無視する従来の殺傷解析に関連する一般的な問題を回避する」と語った。
Berkeley Lightsは今後数カ月以内に、さらに多くのBerkeley Lightsプラットフォーム向け細胞治療関連機能をリリースする予定である。詳細については、info@berkeleylights.com にメールで問い合わせを。
▽Berkeley Lightsについて
Berkeley Lightsは、細胞は素晴らしい!と考えている。細胞は病気の治療法、衣類の繊維、バイオ燃料の形でのエネルギー、栄養となる食物タンパク質をつくることができる。そうなると、自然がわれわれに必要な生成物を拡張可能な方法でつくれるなら、なぜこれをもっと利用しないのか?という疑問が生じる。答えは、今日利用可能なソリューションでは難しいからだ。特定のジョブに適した細胞を見つけるには長い時間と多額の費用がかかり、次善の細胞株を選べばプロセスの歩留まりは非常に低くなってしまう。Berkeley Lights プラットフォームは、単一細胞レベルで表現型、機能、遺伝子型に関する深い情報を提供し関連付ける。これは、生物学の定性言語を取り込んで解釈し、それを単一細胞固有のデジタル情報に変換する新たな方法で、デジタル細胞生物学と呼ばれている。当社のプラットフォームを使用する顧客は、抗体の発見、細胞株の開発、細胞療法の開発、合成生物学用に個々の細胞を機能的にスクリーニングおよび回収することで、最高の細胞を見つけられる完璧なソリューションを手に入れることになる。科学者は当社のシステムとソリューションを使用して、ひと目で最高の細胞を見つけることができる。詳細については、www.berkeleylights.com を参照。
Berkeley LightsのBeaconおよびLightningシステムとCulture Station機器は研究専用である。診断手順には使用できない。
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