【シカゴ2020年2月12日PR Newswire=共同通信JBN】
*PathWiseはIFRS 17、K-ICS制度等で教保に成功裏に準備させる
幅広いリスク、退職および健康ソリューションを提供する世界有数の専門サービス企業であるエーオン(Aon plc)(NYSE: AON)は12日、Kyobo Life(教保生命)がIFRS 17(国際財務報告基準第17号)およびK-ICS財務報告制度に備えてエーオンのPathWise高性能コンピューティングシステムを成功裏に実装したと発表した。
韓国の生命保険会社である教保は、想定管理、経済シナリオ生成(ESG)、資産負債管理(ALM)、ヘッジ、およびK-IFRS、IFRS 17、K-ICS報告などさまざまなタスクを実行するためのオールインワンの財務リスク管理プラットフォームとしてPathWiseを組み込んだ。これらのタスクは数億パスの計算を必要とするさまざまなシナリオやショックベースの計算が必要となるものだ。
従来の保険数理システムとは対照的に、PathWiseはグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の並列処理能力を利用する。これにはそれぞれ数千のプロセッシングコアが含まれており、同時に大量のシナリオを生成するとともに、シナリオリダクション、カーブフィッティング(曲線あてはめ)、ポリシー(保険契約)のグループ化などの近似(概算)またはショートカットを使用せずに、ポリシーごとのベースで計算を処理する。
これとは逆に、従来の保険数理ソフトウエアプラットフォームは、大抵の場合、中央処理装置(CPU)に基づき、逐次計算を使用しており、そのため速度と効率の面ではるかに能力が劣る。
約5時間で、PathWiseは60のGPUを使用して、各ポリシーベースで4000万のポリシーに対する教保生命のIFRS 17の最適負債とリスク調整を計算することができる。財務諸表動向分析を含む全財務諸表生成プロセスはわずか36時間で完了することが可能である。
一方、PathWiseは、シナリオ数が200から1000に増えた場合でさえも、計算実行時間に大きな影響なく、教保生命のK-ICS QIS 2.0報告に必要な資本額を30時間以内に計算することができる。
教保生命の保険数理インフラストラクチャーチーム責任者のキム・ヨンジュン氏は「新しい規制の下で財務的影響を正確に分析し、戦略を構築するには大量の計算が必要であり、そのため当社はそうした困難なワークロードのための高性能のコンピューティングソフトウエアが必要だった。さらに、複雑なモデルと大量のデータの管理変更およびシステム制御機能も必要である。PathWiseの高性能により、計算に必要な速度や、IFRS 17 や K-ICSなどの新しい規制の下での管理を容易にするための柔軟性と安定性が保証された」と述べた。
PathWise Solutions Groupのピーター・フィリップ社長兼最高経営責任者(CEO)は「複雑な計算をこのような速度で実行できることは、PathWiseの顧客に明確な効率向上をもたらし、それは顧客のビジネスにとって実際のコスト削減となると言える。より多くの企業がIFRS 17 やK-ICSなどの精度へのアプローチを慎重に検討する必要があると理解し、財務報告向けの単一のプラットフォームのメリットを求めており、PathWiseはこれに介在し、彼らの課題の克服を支援することができる」と述べた。
▽詳細問い合わせ先 Alexandra Lewis (+44 20 7086 0541 / +44 759 555 2613)
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