【上海2019年12月6日PR Newswire=共同通信JBN】
銀聯国際(UnionPay International、UPI)とアジア太平洋の5カ国・地域の主要な8機関は12月5日、上海で開かれた北東アジア、東南アジア、南太平洋の地域メンバー協議会(Regional Member Council)の合同会議で、包括的なカード発行契約の調印と事業開始の式典を開催した。China UnionPayのシャオ・フージュン会長、銀聯国際(UnionPay International)の蔡剣波会長が式典に出席し、銀聯国際(UnionPay International)の李曉峰・最高経営責任者(CEO)がパートナー機関の責任者と契約に調印した。
関係パートナー機関には、BOC Credit Card (International) Limited、中国銀行マカオ支店、PAObank、バンコック銀行、KBank、モンゴル貿易開発銀行、韓国のウリィカードなどが含まれている。この提携は、複数の物理的カード製品の発行、デジタルカードおよびカード製品のプロモーションを対象にしており、APACにおけるUnionPay(銀聯)事業のローカリゼーションの最新の進展となる。
銀聯国際(UnionPay International)事業のローカリゼーションは新しい段階に入っており、その背景には、総計1億3000万枚のUnionPay(銀聯)カードが中国本土以外で57カ国・地域で発行され、177カ国・地域をカバーするアクセプタンスネットワークに依存していることがある。今年になって、UnionPay(銀聯)カードを使用したトランザクション数は約40%増加し、UnionPay(銀聯)カードは中国本土で幅広く使用されている。昨年、約1800万枚のUnionPay(銀聯)カードがアジア太平洋地域で発行された。UnionPay(銀聯)カードが発行された主要地域であり、同地域では2018年に新規発行された銀行カードの約30%を占めた。
シャオ・フージュン氏は挨拶の中で「金融テクノロジーの急速な発展に伴い、世界の決済業界は、ますます便利でオープンかつ規則的にならなければならないという抜本的な変化を経験している」と語った。銀聯国際(UnionPay International)のメンバー協議会はUPIがメンバーと交流できる重要なプラットフォームであり、またUnionPay(銀聯)は同協議会が業界関係者のシステム構築、技術規格、アクセプタンス、発行、モバイル決済、サービスおよび決済デジタル化でコラボレーションを深めるプラットフォームになることも期待している。UnionPay(銀聯)はパートナーと共にこの機会を捉え、より良い決済サービスを顧客に提供したいと考えている。
今回のイベントで調印された契約によると、BOC Credit Card (International) LimitedはUnionPay(銀聯)カードを発行し、そのカードホルダーはUnionPay(銀聯)モバイル決済サービスを利用することが可能になる。中国銀行マカオ支店はUnionPay(銀聯)カード製品プロモーション活動を開催し、カードホルダーが購入の際にUnionPay(銀聯)カードを使用するよう案内する。PAObankは銀聯国際(UnionPay International)と協力し、香港の顧客にUnionPay(銀聯)バーチャルデビットカードを発行する最初のバーチャルバンクになる。さらに、タイ最大の民間銀行であるバンコック銀行は、タイでTPN-UnionPayデュアルラベル・デビットカードを大規模発行する。タイ第2の銀行であるKBankは、UnionPay(銀聯)クレジットカードを発行する。これは、UnionPay(銀聯)クレジットカードのタイ初の大規模発行となる。
式典で、モンゴル貿易開発銀行はUnionPay Diamond Creditカードをモンゴルで初めて発行し、韓国のウリィカードはK-CHECK UnionPayデビットカードを発行した。これは特に韓国の外国人向けに発行された初のローカルなUnionPay(銀聯)カード製品である。
UnionPay(銀聯)カードは、中国本土以外の多数の国・地域の顧客にとって主要な決済オプションの1つになっている。上記の市場では、UnionPay(銀聯)は発行数でみればモンゴル最大のカードスキームであり、UnionPay(銀聯)カードはASEAN加盟10カ国の全てで発行されている。またUnionPay(銀聯)は香港で出回っているデビットカードの90%以上、ローカルな新規発行のクレジットカードの50%を占め、マカオで出回っているデビットカードの95%がUnionPay(銀聯)カードであり、発行されたカード数からみると、平均して韓国の5人のうち4人がUnionPay(銀聯)カードを所有している。
近年、銀聯国際(UnionPay International)は主要地域に地域メンバー協議会を設立し、メンバー間の協力のためのオープンプラットフォームを構築してきた。今回の地域協議会の合同会議には、香港、マカオ、台湾、シンガポール、タイ、ネパール、オーストラリアなどを含む19の市場から40以上のメンバーの代表が出席した。
ソース:UnionPay International