【ケープカナベラル(米フロリダ州)2019年12月6日PR Newswire=共同通信JBN】
SpaceChain(http://www.spacechain.com/ )は、同社のブロックチェーン・ハードウエアウォレット技術が4日に打ち上げのCRS-19商用補給サービスミッションの一環としてSpaceXのFalcon 9ロケットに搭載され、国際宇宙ステーション(ISS)(https://en.wikipedia.org/wiki/International_Space_Station )に向かっていると発表した。これはISSにおけるブロックチェーン・ハードウエアの初の技術実証で、ISSのNanorack商用プラットフォームにインストールされる。SpaceChainがブロックチェーンをペイロードとして宇宙に打ち上げるのはこの2年間で今回が3度目であり、フィンテックとビジネスのアプリケーションに向けた分散型の軌道上コンステレーションに関するSpaceChainの構想を前進させるものだ。今回のISS実証ミッションはNanoracks(http://nanoracks.com/ )ならびに同社と米航空宇宙局(NASA)とのSpace Act Agreementによって実現した。
このペイロードは起動の後、直ちにブロックチェーン・トランザクションの受領、承認、再送信のデモを行い、完了までに多数の署名(承認)を必要とする「マルチシグ」トランザクションを実行し、運用のセキュリティーを高めている。全データはNanorackの商用プラットフォームを通して直接アップリンクならびにダウンリンクされる。SpaceChainの取り組みはブロックチェーン技術に宇宙インフラの遠隔性とセキュリティーを付加し、同社の技術上に構築される新世代製品の基盤となる。
今回のマイルストーンは、技術の進歩、国際的な協力、現代的ビジネスへのスペース・アズ・ア・サービスの適用を加速させながら地上ベースの集約的インフラへの不安に対応するSpaceChainのコミットメントを明確に示している。
今年のはじめにSpaceChainはKick-Start Activityプログラムの下で欧州宇宙機関(ESA)から資金を調達し、同社の衛星ブロックチェーン技術に向けた商用の使用事例をさらに発展・確認した。ネットワークを確立するために宇宙をベースにしたペイロードを加えることにより、集約型地上サーバーのみのホスティングではサイバー攻撃やハッキングに脆弱なデジタル資産の伝送セキュリティーを、企業は強化することができる。
SpaceChainの共同創立者兼最高経営責任者(CEO)のジー・チェン氏は「3回目となるペイロード打ち上げは、SpaceChainにとってだけでなくニュー・スペース・エコノミー(新しい宇宙経済)の発展に向けて意義深いマイルストーンである。宇宙とブロックチェーン技術の統合は新たな可能性と機会を明らかにする。当社は今後の数カ月で金融サービスプロバイダー、フィンテック開発者、IoTサービスプロバイダー、研究機関および宇宙機関と密接に協業する予定であり、こうしたエコシステム内の進歩をさらに加速することに大いに興奮している」と述べた。
SpaceChainの共同創立者兼最高技術責任者(CTO)、ジェフ・ガージック氏は「ブロックチェーンは宇宙における次の主要なディスラプターである。SpaceChainは成長を続けるデジタル経済の金融システムとデジタル資産のセキュリティー脆弱性に対応する。一度は実現できないと思われた新たなパラダイムがテクノロジーの統合によって創出できるようになり、ニュー・スペース・エコノミーにわくわくするような要素を加える」と述べた。
SpaceChainは、このペイロード・テストは2020年初頭に完了すると予想している。
▽SpaceChainについて
2017年に創立されたSpaceChainはコミュニティーベースの宇宙プラットフォームで、世界初のオープンソース・ブロックチェーンに基づく衛星ネットワークを構築するために宇宙技術とブロックチェーン技術を組み合わせ、ユーザーが宇宙でアプリケーションを構築し、稼働させることを実現する。
SpaceChainの分散技術はニュー・スペース・エコノミーの創出を促進するものであり、それは宇宙アプリケーションの開発を容易にし、宇宙の利用をさらに促進している。同社は多数の産業でイノベーションを可能にし、その最初のアプリケーションは金融機関向けの宇宙をベースにしたマルチシグ技術の予定。
さらに詳しい情報はwww.spacechain.com を参照のこと。
ソース:SpaceChain