【モスランディング(米カリフォルニア州)2019年11月20日PR Newswire=共同通信JBN】
*Chemetryの技術プラットフォームの展開は酸化プロピレン生産の持続性向上への大きな一歩
化学領域の低エネルギー技術開発に焦点を合わせているChemetryとオンショア・オフショア、海中・海上プロジェクトのエンジニアリングと建設の国際的大手TechnipFMCが、Chemetryの酸化プロピレン(PO)生産用のeShuttle(TM)技術のライセンス供与とエンジニアリングの独占協力契約に調印した。POは世界中で生産される汎用化学品で、主としてポリウレタン製品、コーティング、パーソナルケア用品に利用される。最も一般的な製法と比べ、ChemetryのPO生産技術はエネルギー消費を大きく減らし、二酸化炭素排出量と資本経費を削減、廃水発生をほぼなくす。
この技術は独自のハロゲン化金属イオン製法を利用して、有毒な塩素ガスや大量の廃水を発生させずに高純度のPOを生産する。クロロヒドリン製法と比べ、eShuttle(TM)PO製法は電力使用が60%少なく、処理するべき廃水の発生がない。eShuttle(TM)製法の資本経費見込みは、同等の世界的規模の施設の経費より約25%少ない。
この契約は、電解槽設計、電気化学、触媒に関するChemetryの専門知識と、TechnipFMCの技術ライセンス、プロセススケールアップ、エンジニアリング、調達に関する国際的な強みを活用する。マサチューセッツ州ボストンのTechnipFMC Process Technologyセンターは、広範囲の初の技術開発とエンジニアリングの経験があり、この契約を管理する。
Chemetry最高経営責任者(CEO)のライアン・ギリアム博士は「Chemmetryは創業以来、化学物質の製法の見直しに注力してきた。当社の技術はエネルギー要求量を下げ、環境への影響を減らし、安全操業を向上させ、同時に利幅を改善する。最初のソリューションはエチレンジクロリド(EDC)の生産用であり、POの新しいプロセスにより、当社は化学産業と環境全体に持続的な肯定的影響があるプラットフォームを明らかにする」と語った。
eShuttle(TM)PO技術は、電気、プロピレン、酸素だけを消費し、ほぼゼロの排出プロセスでPOを生産する。同社のEDC製法と同様に、既存プラントのインフラストラクチャーとプロセスの一部の再利用により、既存のPOプラントの改造が可能である。加えて、より少ない資本と運用コストにより、小規模プラントを既存の顧客の近くに配置することが可能になり、サプライチェーンの二酸化炭素排出量はさらに削減される。
TechnipFMC Process Technologyのスタン・クネズ社長は「TechnipFMCはこの革新的なプロジェクトでChemetryと協力することを喜んでいる。当社の強力な技術、エンジニアリング、商業化の経験とChemetryの触媒と電気化学の専門知識が結合して、顧客に完全な技術とエンジニアリングのパッケージ、単一ポイントのインターフェース、最高品質の基準を提供できる。ボストンのTechnipFMC技術チームの支援により、この技術を全面商業化に前進させることを期待している」と述べた。
▽TechnipFMCについて
TechnipFMCは海中、オンショア・オフショア、海上プロジェクトの国際的大手企業である。特許を取得した技術と生産システム、総合的な専門知識、包括的なソリューションにより、当社は顧客のプロジェクト経済性を変容させている。
当社はプロジェクトの構想から引き渡しとその後までのライフサイクルにわたって大きな効率をもたらす独自の位置にある。革新的技術と効率の改善を通じて、当社のサービスは顧客の石油・天然ガス資源開発に新たな可能性を開く。
3万7000人を超える従業員各自は顧客に対する揺るぎないコミットメントと果断な革新の文化によって動き、業界の慣行に挑戦し、最高の成果をいかに達成するかを考え続けている。
当社の詳細と世界のエネルギー産業の業績をどのように拡大しているかはTechnipFMC.com を参照、またはTwitter @TechnipFMC をフォロー。
▽Chemetryについて
Chemetryはその世界的な研究施設とパイロット施設を活用して、化学領域で低エネルギー技術の開発に専念している。技術者、科学者、プラント運用者の多様なチームに支えられ、活発な研究・開発プログラムを継続し、化学領域で50を超える特許を保持している。
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