【ニューポート(米ロードアイランド州)2019年10月24日PR Newswire=共同通信JBN】SD 1021として知られる全長7メートル(23フィート)の無人水上艇(USV)が、大西洋の東から西への横断を達成した初の自律艇となった。SD 1021は2019年8月15日、英国のリミントンを出発して北大西洋を横断する直航ルートを航行、2019年10月22日にロードアイランド州ニューポートで横断を達成した。3402海里(6301.59キロメートル)の横断には68日かかった。
SD 1021はもともと、メキシコ湾流の温度と炭素を測定する科学的任務を負って、2019年1月にニューポートから大西洋横断の冒険を開始した。SD 1021は、保守のためバミューダに停泊した後、航海を続け、メキシコ湾流に乗って欧州に向かい、イングランド南海岸のソレントに到着した。ニューポートに戻った後、SD 1021は最速の無人大西洋横断の記録を保持しただけでなく、両方向からの大西洋横断を達成した唯一の無人水上テクノロジーとなった。
Saildroneのリチャード・ジェンキンス創業者兼最高経営責任者(CEO)は「Saildroneプラットフォームの耐久性、信頼性、科学的測定機能はますます強化されている。2019年、当社のsaildroneは南極を周航し、北極で700日間、後退する氷縁をサンプリングして北海での最初の調査を完了、そして今回は過酷な北大西洋を両方向から横断した。われわれが測定できない未凍結の海はなくなった」と語った。
▽SAILDRONEについて
Saildrone, Inc.は、saildronesと呼ばれる計100隻の無人自律水上艇団が収集した、高解像度の海洋、大気データを提供している。風力と太陽光を動力源とし、二酸化炭素排出量ゼロのSaildrone USVは、科学グレードのセンサー一式を搭載、海洋研究や天気予報に使われるデータを収集している。Saildronesは最長12カ月間、洋上にとどまることが可能で、衛星を経由しリアルタイムでデータを送信している。
今回の任務およびその他のSaildroneの任務の詳細については、以下を参照。
https://www.saildrone.com/news/first-autonomous-vehicle-atlantic-crossing-east-west
Photo - https://mma.prnewswire.com/media/1016011/Saildrone_SD1021.jpg