【南京(中国)2019年9月30日PR Newswire=共同通信JBN】
Suning.com(002024.SZ)は27日、Carrefour Chinaの買収を完了し、Carrefour ChinaのSuning時代のスタートを切ったと発表した。
Suning.comはCarrefour Chinaの80%の株式を6億2000万ユーロ(48億人民元)で買収する意向を今年(6月23日)発表したが、今回のニュースはそれに続くものである。本日完了した取引は、Dia ChinaおよびWanda Department Storesの買収に続くSuningによる最新の買収を示しており、Sunningは、フルシナリオのリテールモデル向けの実店舗型ポートフォリオの拡大を加速し続けている。
Suning Holdings Groupのチャン・ジンドン会長は「これは、Suningのスマートリテール計画の重要な1歩である。CarrefourのFMCG体験とサプライチェーン機能は、Suningのフルシナリオのリテールモデル、強固な物流ネットワーク、先端技術と統合することができる。当社のスマートリテール機能により、SuningはCarrefourの店舗を完全に統合されたオンラインおよびオフラインのスーパーマーケットに転換し、進化する消費者需要に応えることができる」と語った。
買収取引が正式に完了した同じ日にチャン・ジンドン氏は南京で会合を開き、Carrefour Chinaの本社および主要地域から20人以上の幹部が参加した。同氏は特別に開催されたこの会合で、Carrefour Chinaの事業開発計画の概要を説明し、Suning.comのティアン・ルイ(Tian Rui)副社長をCarrefour China事業の新たな最高経営責任者(CEO)に任命したと発表した。
チャン・ジンドン氏は、Carrefour Chinaが今後5年間に中国の中核3都市に300の新店舗をオープンすることを確認した。また、Carrefourの中国ブランドと事業は独立したままで、Suningのリテールクラウドモデル、オープンテクノロジー、物流およびサプライチェーン機能の恩恵を受けて中下層市場へのアクセスを改善することも明らかにした。
9月28日、Suning家電部門は200以上のCarrefour店舗に統合される。27日に明らかにされた計画によると、将来、中国のCarrefour店舗には母親・幼児、スポーツリテール、映画館などの他のSuning資産も組み込まれる。最終的にSuningは、商品、サービス、体験、レジャーを統合したワンストップ・コミュニティーセンターの創出を目指している。
国慶節の祝日はSuningとCarrefour Chinaによる共同販売促進の最初のマイルストーンとなり、中国の若い消費者に人気のショッピングホリデーである11月11日の「独身の日」にはさらに多くのサービスが提供される。
Carrefour Chinaは24年前に中国に進出し、210のハイパーマーケットと24のコンビニエンスストアのネットワークを運営しており、22省と51の大・中規模都市をカバーし、約3000万人の会員を擁している。2018年には300億元近くの純売上高を生み出した。
電子商取引会社(オンライン)とスーパーマーケット(オフライン)の統合は、リテール業界の発展における新しいトレンドである。さまざまなビジネスモデルが相互に補完し合い、サプライチェーンに沿ってサービス機能を拡張することができる。多くの業界解説者は、買収がもたらす相乗効果に対して肯定的である。買収がFMCGカテゴリーでの同社の開発を加速し、スマートリテールのポートフォリオを充実させ、調達・物流コスト削減をサポートすることにより、Suningの競争力をさらに強化するというのがその理由だ。
編集者注意
▽Suningについて
1990年に創設されたSuningは、中国有数の商業企業で、中国と日本に上場企業がある。Suning Holdingsは2019年、6025億元(約772億4000万ユーロ)の年間売上高によって中国非国有企業トップ500社の上位3ブランドにランクされた。Suningは「全ての人のために一流の質の生活を創造することにより、業界全体のエコシステムを主導する」との使命を持って、商業用不動産、金融サービス、スポーツなど8つの垂直事業から成る企業エコシステムを通じてリテールとしてのコアビジネスを強化し、拡大してきた。オンラインおよびオフラインのリテーリングを開拓した主要子会社Suning.comは2017年から2019年まで3年連続でFortune Global 500のリストに入った。
ソース:Suning Holdings Group