【シンガポール2019年9月12日PR Newswire=共同通信JBN】2019年は中国エネルギー業界の高品質成長にとって転換期である。今年は、精製・石油化学コンビナートへの投資拡大、天然ガス市場化、環境懸念などによる各地の生産施設の再配置や更新を経験している。
今年はまた、国際環境の変化、不安定なエネルギー業界も目に入った。グローバル市場の中心的存在として、中国の石油化学業界は革新と挑戦、市場機会に駆られて強力な成長を維持している。
SCIは9月9日、シンガポールのカールトンで、第2回SCI中国石油・ガス・石油化学セミナーを成功裏に開催した。80社以上から100人を超える代表、業界アナリストがセミナーに参集し、産業政策、市場の知見と展望、中国石油・ガス・石油化学市場の成長トレンドなど注目の話題について意見交換した。
SCIのジョン・ツァイ最高経営責任者(CEO)は開幕演説を行い、参加者全員のサポートに謝意を表明した。彼は、あらゆる市場関係者が中国商品のスポット市場についてリアルタイムで正確、詳細な事実を手に入れるようにすることがSCIの本質的価値であると述べた。また、中国エネルギー市場の総合的業績を詳述し、中国が金融・サービス部門の開放を推進していると強調した。中国の商品デリバティブとスポット市場の関係は強化され、データ需要の増大を示している。ツァイ氏は、SCIが「真実を語る」と力説し「われわれの使命は当社の製品・サービスを通じて市場に透明性をもたらすことである。まだ始めたばかりで、決してあきらめない」と付け加えた。
SCIのアナリスト、ジェームズ・ガオ、エリサ・チャン、エンジェル・チェン、ウディ・ウーの各氏は、石油精製(バンカー)、LPG、アロマ、LNGについてそれぞれ基調演説を行った。彼らは中国の石油・天然ガス・石油化学市場が立ち向かう展望と機会を特定し、需給ファンダメンタルズ、政策変更を分析した。
ジェームズ・ガオ氏は中国の精製・化学コンビナート、石油精製業界のトレンド、低硫黄バンカー市場について説明した。中国の石油精製業界は過剰な容量拡張の結果、供給過剰に直面している。業界は2つのキードライバーの更新を控えている。第1に、数多くの精製・化学統合プロジェクトが進行中で、先進的な生産技術と運営能力をもたらしている。第2に、低硫黄バンカーの世界的需要が中国バンカー市場に大きな機会をもたらす。国際海事機関(IMO)の低硫黄バンカーの新規制に中国の精製がどう対応したかが注目されている。
エリサ・チャン氏は中国のプロパン・PDH市場を分析し、プロパン輸入について予測した。世界原油市場の最近の変化と、中国が米国製プロパンに課す25%の関税に影響されて、中国のプロパン市場は困難期を迎えている。しかし、中国のプロパン輸入はなお、プロパン深加工需要の増大に強く動かされている。
エンジェル・チェン氏は、中国アロマ市場の変化と機会について聴衆に説明した。中国は生産能力拡大で世界のアロマ市場における役割を増大させている。セミナー参加者は生産予定時間と振興プロジェクトの収益性に強い関心を示した。チェン氏によると、アロマ、特にPXの輸入依存性は大きく低減する。Zhejiang Petrochemical(浙江石油化工)とDalian Hengli Petrochemical(大連恒力石化)の新工場が建設されるためである。中国生産者のバリューチェーンが下流に伸びるため、世界的な貿易の流れは一定の変化を見せる。
中国の天然ガス市場は高速成長している。ウディ・ウー氏は天然ガス輸入、需要見通し、2018年の市場状況について詳細な分析を行った。中国の天然ガス市場化改革は実施段階に入り、現在、パイプライン輸送市場に影響を与えている。天然ガス需要の増大と価格設定メカニズムの変更を受け、ますます多くのグローバルプレーヤーが中国に目を注いでいる。中国のLNG市場の大手企業が新状況の下で形成されつつある。
2時間の講演と質疑応答を経て、参加者はSCIアナリストの知見とプロフェッショナリズムに強い印象を受けた。彼らはまた、中国市場への大きな関心を見せ、SCIのデータと掘り下げた分析のリポートに対する認識も示した。
講演者と聴衆全員は4つの有益なスピーチの間、それぞれの思いや考えを共有した。SCIは中国商品市場の専門家としてのイメージを十分に確立した。このシリーズセミナーをシンガポールで開催したことによって、SCIはグローバル市場関係者との絆を深めた。SCIは専門的サービスとワンストップ・ソリューションを提供し、エネルギー・石油化学市場で業界リーダーが競争力を高めてビジネスチャンスを探ることに一役買うよう努める。
▽SCIについて
SCIはFortune Global 500(フォーチュン・グローバル500社)のうち287社にサービスを提供している。グローバルクライアント向けのブランド情報戦略に沿って、SCIは内外の認知、信頼を勝ち取っている。過去15年にわたり、SCIは中立性、プロフェッショナリズム、行動規範を重視し、事業範囲を商品市場の673部門に拡大した。SCIはさらに、300以上の商品指数を作成し、SCI Price Assessment Standard(価格評価基準)を確立した。SCIは市場に明確性と透明性をもたらし、経済成長とイノベーションに大きな可能性を生み出すのに役立っている。
ソース:SCI