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DarwinHealthがCelgeneとのCompound-2-Clinic(C2C)科学コラボレーションを発表

Celgene Corporation
2019-08-30 20:21 1161

【ニューヨーク2019年8月30日PR Newswire=共同通信JBN】

*Celgeneの腫瘍化合物の特性を評価する定量システムバイオロジー発見プラットフォームを展開へ

DarwinHealthは30日、ニューヨーク州CLIA承認済みの腫瘍診断検査を支える技術で、特定の化合物に関するCelgeneの臨床開発研究をサポートする腫瘍チェックポイント標的療法に焦点を当てた、有効な新規アプローチである定量システム・バイオロジーベースアルゴリズムを使用するため、Celgene Corporation(「Celgene」)との複数年にわたる科学研究協力を発表した。

この研究コラボレーション、C2C(Compound-2-Clinic)イニシアチブは、VIPER、OncoMatch、OncoTreatアルゴリズムに基づくDarwinHealth独自の腫瘍亜型特異的化合物・腫瘍チェックポイントマッチングプラットフォーム、およびそのハイスループット薬物摂動と、特定の化合物の影響を分析するためのPlate-Seq検出プラットフォームを展開させる。

コロンビア大学システムバイオロジー部長兼クライド・アンド・ヘレン・ウー教授で、DarwinHealthの共同創業者でもあるアンドレア・カリファノ教授は「このエキサイティングなコラボレーションの狙いは、当社のアルゴリズムフレームワークを使用して特定の化合物の腫瘍に関連する生物活性を評価、特性評価、優先順位付けすることで、最終的にはコラボレーションの対象である選択腫瘍亜型の腫瘍チェックポイントを構成するマスターレギュレーター(MR)タンパク質に対する作用機序(MOA)の特定を目指している」と語った。

C2Cイニシアチブの一環として、DarwinHealthは、そのゲノムワイドな作用機序、感度や耐性の腫瘍特異的バイオマーカーを含む、がん組織特異的状況における特定化合物の潜在的な臨床的価値の包括的な読み出しを提供する。Celgeneのより効果的な臨床試験設計を可能にするため、定量的モデリングを通じた潜在的治療法の開発曲線が予測できる。

DarwinHealthの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)であるギデオン・ボスカー医学博士は「C2Cは間違いなく、当社のの最も実り多い、基礎的な科学コラボレーションの1つになる。当社はCelgeneの科学者と緊密に協力し、特定のCelgene化合物が、臨床的に検証可能な抗腫瘍活性を示す腫瘍亜型の全体像-その多くが皆目検討すらついていない-を明らかにすること目標にしている。化合物-腫瘍チェックポイント-バイオマーカーのアライメントを特定することは、当社の技術の基礎であり、それ故、このコラボレーションは、がん治療薬発見分野で当社の能力を活用するのに特に適している」と指摘した。このコラボレーションにより、Celgeneは化合物を迅速に成熟させ、ヒトの臨床試験や商業開発につなげることが可能になるかもしれない。

Celgene Corporationのルパート・ヴェッシー研究・初期開発担当プレジデントは「定量的で機序中心の方法論が、がん治療薬の発見方法に革命が起こし始めており、DarwinHealthのチームとのコラボレーションは楽しみだ。DarwinHealthの精密かつ腫瘍に焦点を絞ったシステムバイオロジープラットフォームを使用した、こうした機序集中的インサイトは、がん患者に最高の治療の選択肢をもたらすスピードと成功の可能性を高める可能性があると考えている」と語った。

▽DarwinHealthについて

DarwinHealth:Precision Medicine Therapeutics for Cancer Medicineは、CEOのギデオン・ボスカー医学博士とコロンビア大学システムバイオロジー部長兼クライド・アンド・ヘレン・ウー・ケミカルシステムバイオロジー教授のアンドレア・カリファノ教授が共同で創業した「がんの最前線」技術に焦点を当てた企業である。同社の技術は、過去14年間にわたってカリファノ研究室によって開発され、コロンビア大学から独占的にライセンス供与されている。

DarwinHealthは、独自のシステムバイオロジーアルゴリズムを利用し、事実上、全てのがん患者を、治療成果の上がる可能性が最も高い薬物および薬物の組み合わせと一致させる。ボスカー博士は「逆に、同じアルゴリズムが、ヒトの悪性腫瘍の全スペクトルに対する未知の可能性のある治験薬や化合物の組み合わせ、および新たながん標的に優先順位を付けることもできる。これは、化合物パイプラインの最適化と機序的に実行可能な新たながん標的と化合物-腫瘍のアライメントの発見の両方を追求している製薬会社にとって極めて有益だ」と説明した。

DarwinHealthの社是は、システムバイオロジーに根ざした新たな技術を展開して、がん治療の臨床転帰を改善することである。その核となる技術であるVIPERアルゴリズムは、がんにおける実行可能な治療標的の新しいクラスを表すマスターレギュレータータンパク質の密に結合されたモジュールを識別することができる。方法論は、以下の2つの補完軸に沿って適用される。まず、DarwinHealthの技術は、がん細胞の制御ロジックのより根本的かつ深い段階で、ドラッガブルなターゲットの体系的な識別、検証をサポートし、当社と当社の科学パートナーは、根本的かつより普遍的な腫瘍の依存性と機序に基づく次世代の効能を引き出すことができる。第2に、医薬品の開発と発見の観点から、マスターレギュレーターをベースとする潜在的にドラッガブルな新たな標的とそうした標的のアップストリームモジュレーターの特定は同じ技術でできる。これは、腫瘍チェックポイントの解明とターゲティングに重点を置いたDarwinHealth oncotecturalアプローチが、精度重視のがん治療薬の発見と治療を進めるための最も重要なソリューションとリポジショニングロードマップを提供する場所である。

DarwinHealthが採用している独自の精密な医薬品ベースの手法は、同社の重要なコンピューターインフラを共同開発したDarwinHealthのCSO、マリアノ・アルバレス博士をはじめとする科学的リーダーシップによって作成された膨大な科学文献によってサポートされている。こうした独自の戦略は、コンピューター上、体外、体内アッセイからのデータを統合することにより、がん細胞のゲノムワイドな制御およびシグナル伝達ロジックをリバースエンジニアリング、分析する機能を活用している。これにより、医薬品資産の正確な開発曲線を解明、加速、検証できるよう設計された完全統合型の薬物特性評価・発見プラットフォームを提供、臨床および商業化の可能性がフルに実現できる。詳細については、www.DarwinHealth.com を参照。

ソース: DarwinHealth