【プノンペン(カンボジア)2019年8月29日PR Newswire=共同通信JBN】8月31日(土)はダイアナ妃の22周忌である。称賛されたこの英王族メンバーは多くの人に影響を与え、われわれは世界を地雷禍に注目させた彼女の業績を思い出している。対人地雷禁止条約の「オタワ条約」はダイアナ妃が支持し、彼女が死去した3カ月後の1997年12月に署名された。ダイアナ妃のレガシーは生き続けるが、"隠れた殺人者"がもたらす破壊も続く。
数十年の内紛が終結してから20年以上を経て、カンボジアは今でも埋められた爆発物で満ちている。カンボジアでは2019年前半だけでも地雷で62人が死亡した。2018年前半に記録した死者数の2倍である。1979年以来、男女、子ども2万人以上が地雷や不発弾で命を落とし、4万5000人以上が負傷している。
地雷は50年以上アクティブ状態にある。数千キロにわたる探査と除去は困難な仕事だが、カンボジア政府は2025年までに既知領域にある埋設爆発物の全面除去にコミットしている。男女が日々、命を懸けてこの任務を遂行し、犬やアフリカオニネズミも動員されている。ハイテク面では英セントラルランカシャー大学の支援を受けてドローンを展開している。地雷除去コストは2023年までに1億米ドルを超える見通しである。
インターネットで「land mines Cambodia」を検索すると、この兵器の歴史、それらが引き起こした破壊と継続的な"死のわな"探索状況のレファレンスが280万件以上出てくる。多くの政府、非政府組織(NGO)が地雷除去の取り組みに貢献している。誰でも寄付、ボランティア活動、選挙当選者への連絡で、支援することが可能である。
カンボジア地雷対策センター(Cambodian Mine Action Centre、CMAC)のヘン・ラタナ長官は「国際社会からの技術や労働の提供、資金の援助は大変ありがたいが、これらの戦争兵器は今なおカンボジア人に死をもたらしている。ダイアナ妃の精神を尊重して、われわれの土地からこの災難を除去する探究継続の闘いに思いを馳せてほしい」と語った。
▽カンボジア地雷対策センター(Cambodian Mine Action Centre、CMAC)について
カンボジア地雷対策センター(www.cmac.gov.kh )はカンボジアの主要な地雷除去組織で、調査と土地解放、地雷と不発弾(UXO)除去、地雷とUXOのリスク教育・トレーニング、研究開発の各分野でサービスとサポートを提供している。CMACには1700人以上の職員がおり、カンボジアで命を守り、持続的な開発をサポートすることを任務としている。
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