【北京2019年8月28日PR Newswire=共同通信JBN】新興産業に不可欠なテクノロジーイノベーションとスタートアップのためのプラットフォームオペレーターおよびサービスプロバイダーであるHIT Robot Group(HRG Roboticsないしは同グループ)は、北京で8月20日から25日まで開催されたWorld Robot Conferenceで、同社のロボティック・イノベーションおよびインキュベーションの強みを公開した。
カンファレンスでは、同グループのワン・メン社長がWRC 2019の一環であるWorld Forum on Robot 2019での公演で、産業ロボット教育企業をインキュベートした同グループの経験を紹介した際、ロボティック企業のインキュベーションが特に注目された。
ワン社長は、中国の人口ボーナスは下方圧力に直面しており、多くの産業ではロボットが生産能力を達成するために使用されていると述べ、中国は6年連続して世界最大の産業ロボット市場になったと指摘した。2017年初め、複数の省がデータをリリースし、製造産業が2025年までに大量の人材不足に陥ることを示した。
製造業における熟練労働者に対する需要を満たすため、2015年にHRG Roboticsは産業ロボット教育を専門とする企業、HRG EduBotをインキュベートすることに着手した。同社はオンライン教育アプリを展開し、現在は1日当たり9万のアクティブユーザーを含め100万以上のユーザーを抱え、18歳から23歳までのユーザー向けに研究開発知識サポートを、24歳から30歳までのユーザー向けのオンザジョブ・トレーニングを提供している。これまでに、HRG EduBotは中国の約100の学校と協力し、ロボットトレーニング履修課程とプロフェッショナルプログラムを作成した。
同グループがロボティクス分野のすべてのリソースの最適統合の実現を目指すイニシアチブである「Robotics Biosphere」の創出に専念することを通じて、HRG EduBotは江蘇省、安徽省、山東省、広西省、重慶市、広東市にオフライン学校を展開し、主要都市および地域をカバーしてスマートマニュファクチャリング産業の育成を目指している。
ワン社長は「イノベーションは同グループの欠かせない推進力で、人材は当社の最優先事項であり、次にインキュベーションの任務がある。われわれは業界発展の痛点に対処することに細心の注意を払っており、HRG EduBotのインキュベーションはまさにこれを反映したものである」と語った。
Biosphereイニシアチブの根幹として、同グループはエコシステムの中の100社以上の企業を支援し、これは「HRGバイオスフィア企業」と命名された。HRG Roboticsは幅広いサポートおよびサービスを企業に提供し、研究成果を製品化し、これらの製品を商品化する。「Robotics Biosphere」イニシアチブを通じて、HRG Roboticsのインキュベーションプログラムは、イノベーション、金融、人材、法律相談、管理、地元政府との仲介、サプライチェーンおよび生産における支援を含むサポートを提供する。
ワン社長は「われわれは『Robotics Biosphere』エコシステムの急成長がHRG Roboticsのブランド価値を高めると確信している。これを達成するため、われわれは業界リソース、人材、金融リソースを動員、統合し、このエコシステムでインキュベートした企業にサービスを提供する」と語った。
同グループはまた、HRG Roboticsの企業トレーニング部門であるFanxing Instituteによって開始されたプログラムである巡回コンペも開催し、製造、ヘルスケア、インターネット、エンターテインメント、教育、新エネルギー、食品業界を含む業界のスタートアップを支援するとともに、スタートアップが適切な機会をとらえ、リソースを拡充することを支援する。
カンファレンスでは、16のHRGバイオスフィア企業が、ロボティクス、AIoTセキュリティー、医療リハビリテーションロボット、サービスロボット、特殊ロボット、産業ロボットの教育に関連する製品も展示した。
注目されたのは、日本で好評を博しているBee Robotと、ロシアで利用されている自動車クラッチアセンブリーライン向けの統合システムである。HRGバイオスフィア企業のYiwu Laisi Technologyが開発した協調型AMRであるBee Robotは自己位置推定と環境地図作製を同時に行う(SLAM)テクノロジーを搭載している。このロボットは、スマートウエアハウス管理システムによってサポートされる高品質な流通倉庫体験を提供する。ロボットの最適化バッテリー持続可能性によって、ロボットは8時間休みなく動作し、バッテリーが不足すると自動的に充電ステーションを発見することができる。
HRG Roboticsの人間・機械協調型自動車クラッチアセンブリーおよび生産ラインは、装置のコストを大幅に削減する。この生産ラインはラインで作業する人数を5人だけ必要とし、17人から22人の作業員を必要とする典型的な手作業の生産ラインよりも効率が極めて高い。この製品はロシアに輸出され、現在は中国でも促進されている。
▽HRG Roboticsについて
2014年創業のHIT Robot Group(HRG)は新興産業、特にロボット産業で不可欠なテクノロジーイノベーションとスタートアップ向けのプラットフォームオペレーターおよびサービスプロバイダーである。イノベーション-インキュベーション-産業の3本柱構造を基盤とするHRGはテクノロジーイノベーション、IP商用化、産業育成を目指して、研究、産業、金融チェーンの統合によるサポートを受けて、企業エコシステム、テクノロジーイノベーション、モダンファイナンス、人材の協調的な育成に重点を置いている。HRGは現在、1つの本社、4つの事業センター、数十の産業ベース、海外オフィスで構成される同社のビジネスネットワークによって実現されたイノベーション、起業家精神、産業育成を振興する組織である。