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KPSキャピタル・パートナーズ、シャシー・ブレーキ・インターナショナルを日立オートモティブシステムズへ売却

Chassis Brakes International Group
2019-06-19 19:00 1628

米国ニューヨーク州ニューヨーク, 2019年6月19日 /PRNewswire/ -- KPSキャピタル・パートナーズ(以下KPS)は、本日、同社の傘下企業であるシャシー・ブレーキ・インターナショナル社を売却するため、株式会社日立製作所(TSE/TYO: 6501)の完全子会社である日立オートモティブシステムズ株式会社との間でプットオプション契約を締結したと発表しました。なお、本取引は、従業員代表委員会との協議を経た後、その他の慣習的な成立条件に従ったうえで2019年内に完了する見込みです。

シャシー・ブレーキ・インターナショナル社は、自動車の安全システムやソリューションにおいて業界を牽引するリーダーであり、自動車向けコンベンショナルブレーキおよびコンベンショナルブレーキ部品分野で世界三大サプライヤーの一角を担っています。オランダのアイントホーフェンに本社を構え、主にブレーキキャリパー、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ、パーキングブレーキなどの製品群を提供しています。また、同社は、コネクテッドカーの増加や電動化、自動運転といった自動車業界で起きているメガトレンドに対応するため、より安全性が高く環境負荷が低い、よりスマートなソリューションの開発に注力しています。シャシー・ブレーキ・インターナショナル社は、欧州、アジア、インド、北米、南米等の地域を中心に12の最先端の製造拠点、11の開発センターと営業拠点を持ち、世界中に約5500人の従業員を有します。

KPSは、2012年にロバートボッシュ社傘下の自動車向けコンベンショナルブレーキ事業を複雑なカーブアウト買収取引により取得し、これを契機としてシャシー・ブレーキ・インターナショナル社が誕生しました。KPSの保有企業として、シャシー・ブレーキ・インターナショナル社は、グローバルでも革新的で独立した成長事業へと変化を遂げ、業界トップレベルの技術を誇る製品群を生かし、世界中のほぼ全ての自動車メーカーと取引するまでになりました。

KPSは、CEOのトーマス・ビュンシェ氏を筆頭に世界で一流の経営陣を集めることに貢献し、4つのファウンデーションブレーキアッセンブリ拠点(ポーランド、中国、インド、メキシコ)と4つのR&Dおよび開発拠点(ドイツ、インド、オランダ、中国)を建設し、また、北米の自動車市場進出を果たすことにより、シャシー・ブレーキ・インターナショナル社の事業のさらなる成長を実現させました。

KPSのもと、シャシー・ブレーキ・インターナショナル社は、およそ230百万ユーロをR&Dとアプライドエンジニアリングに投資した結果、"ZOHe"ブレーキキャリパー、ディスク搭載自動駐車ブレーキの""APB-Mi""、ドラム搭載自動駐車ブレーキの"APB-Di"の合計3つの新製品の商業化に成功しました。

このほか、シャシー・ブレーキ・インターナショナル社は、スマートブレーキ(Smart BrakeTM)の開発や、世界初の電動制御ブレーキのみで走行するデモカーを開発するためR&Dとエンジニアリングに投資を行いました。また、これは2019年スウェーデンで行われたWinter Testで披露されました。

KPSの共同創業者兼マネジングパートナーであるマイケル・サロスは、次のように述べています。

「我々は、長期的観点から多岐に渡る業界、地域、経済情勢の中で、他社が価値を見出さない分野にこそ価値を見出し、正しいタイミングで取得し、事業改善を実行していくという投資戦略をとっています。シャシー・ブレーキ・インターナショナル社は、まさにKPSの投資戦略の好例といえるでしょう。」

「KPSのオーナーシップのもと、シャシー・ブレーキ・インターナショナル社が大きな飛躍を遂げたことを誇りに思います。同社は、我々がグローバルレベルで業界を牽引する製造メーカーを創ることができるという証です。同社の成功は、KPSが、R&Dおよびアプリケーションエンジニアリング、革新的な新技術および製品、新たな製造拠点と人材に対し投資を行ってきた賜物です。そして、同社のトーマス・ビュンシェCEOと経営陣に対し、その戦略的ビジョンと優れた実行能力を称えたいと思います。また、世界中の従業員の皆さんのエクセレンスを追求する情熱を称えます。」

また、ビュンシェ氏は次のように述べています。

「KPSとパートナーとしてともに取り組んできたおかげで、オペレーション、製品、技術、そして人材に積極投資をすることができ、当社は非常に優れた事業へと変貌を遂げました。当社の事業成長の実現や、継続的な改善とイノベーションを追及する企業文化の醸成に必要不可欠だったKPSチームの知見や資本、リソースの提供に対し、大変感謝しています。日立オートモティブシステムズ社傘下のシャシー・ブレーキ・インターナショナルの未来を楽しみにしています。当社は、高品質と革新性、確かなカスタマーサービスを顧客へ提供するという戦略を引き続き継続していきます。」

なお、本取引は、Paul, Weiss, Rifkind, Wharton & Garrison LLPが法律顧問、Citigroup Global Markets, Inc.がKPSおよびシャシー・ブレーキ・インターナショナル社の金融アドバイザーを務めました。

シャシー・ブレーキ・インターナショナルについて

シャシー・ブレーキ・インターナショナルは、自動車向けコンベンショナルブレーキおよびコンベンショナルブレーキ部品分野で世界三大サプライヤーの一角を担っています。オランダのアイントホーフェンに本社を構え、主にブレーキキャリパー、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ、パーキングブレーキなどの製品群を世界中の主要自動車メーカーおよびアフターマーケットチャネルを通じ提供しています。欧州、アジア、インド、北米、南米等の地域を中心に12の最先端の製造拠点、11の開発センターと営業拠点を持ち、世界中に約5500人の従業員を有します。

シャシー・ブレーキ・インターナショナルについての詳細はwww.chassisbrakes.comを参照。

KPSキャピタル・パートナーズについて

KPSは投資ファンドシリーズのKPSスペシャル・シチュエーション・ファンドを運用し、運用資産は約50億ドルに上る。(2019年3月31日時点)KPSのパートナーは20年以上にわたり、製造業を中心に株式投資の運用によって大規模な資本拡大の実現に専念してきた。投資先としては基本材、消費者・ヘルスケア・高級製品の各ブランド製品、自動車部品、設備機器、製造業を含む多岐にわたる。KPSは、有能な経営チームと協力して事業を改善し、投資リターンを出すことで、投資家への価値創造に努めている。傘下企業に対しては主に金融手段には頼らず、その戦略的ポジショニングや競争力を高めることで、収益性を構造的に改善する。傘下企業は、27カ国、100製造施設に広がり、年間売上高は総額58億ドル、従業員総数は約2万2千人に上る。KPSの投資戦略と傘下企業についての詳細はwww.kpsfund.comを参照。

ソース: KPS Capital Partners
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