【ニューヨーク2019年6月13日PR Newswire＝共同通信JBN】
＊貿易・投資への悪影響は想定を上回る恐れも
＊独自のデータ分析と徹底的なインタビューで、世界の成長見通しに潜む危険性と潜在的な機会を示し、その両方にいかに取り組むかという実践家の見解を明らかにする。
世界貿易センター連合（World Trade Centers Association、WTCA、https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2492237-1&h=806959624&u=https%3A%2F%2Fwww.wtca.org%2F&a=The+World+Trade+Centers+Association ）は13日、FP Analytics（https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2492237-1&h=4045711646&u=https%3A%2F%2Ffpgroup.foreignpolicy.com%2Ffpanalytics%2F&a=FP+Analytics ）と共同で実施した2年目のTrade and Investment Report（貿易・投資リポート）（www.WTCAReports.org ）を発表した。貿易・投資政策の目覚ましい変化が経済競争を激化させる中、リポートは各都市が強靭（きょうじん）さを保つ重要要素を詳しく述べる。さらに世界中のWTCAメンバーへのインタビューで得た実際の知見によって、グローバルな貿易と投資に及ぼす打撃が、従来の指標で現在想定されるよりも深刻な可能性を明らかにしている。
世界貿易は2018年に3%拡大した。しかしWTCAは2019年の貿易の伸びを、関税など不透明要因を理由に3.7%から2.6%に引き下げた。もし企業が差し迫った関税やその他の障壁を回避しようとして貿易や投資が不自然に膨らんでいるとすれば、実体はもっと悪いことになる。企業がブレグジット（英国の欧州連合離脱）や米中貿易摩擦の激化の前にコストの確定を試みているため、この1年で貿易量が急増していると、WTCAメンバーは報告している。
FP Analyticsのマネジングディレクター、クレア・ケーシー氏は「経済的不透明によって、企業や組織が直面せざるを得ないニュー・ノーマルが発生している。今年のリポートは、経済混乱を引き起こす根本原因を明らかにし、この新しい不安定さに対処する成功戦略も示している」と語る。
各都市はどうすればグローバル経済の動揺を切り抜け、成長を促進できるだろうか。過去5年間の都市段階の経済データを分析した結果、経済下降期でも国全体より好調だった都市は、共通する一連の特徴があることが分かった。そうした都市はすべて、地理的位置や規模とは関係なく、比較的多角化した経済、堅調なサービス業、教育を受けた人々、高い外国出身市民比率、丈夫な交通インフラを抱えていた。各都市は逆境でも投資を取り込んで、不利な状況を取り除き、海外直接投資（FDI）の国内総生産（GDP）比率は、脆弱な都市の平均より2倍の高さだった。
WTCAのスコット・ファーガソン最高経営責任者（CEO）は「世界経済がたえず動揺する時期に都市と企業は新しい投資戦略と貿易の機会を検討せざるを得ないことを、2019 Trade and Investment Reportは明らかにしている。とはいえ各都市は、政策移行期と不透明な世界経済環境の時期でも経済の安定と成長の中心となる好位置にある」と述べた。
リポートはフランスのメスで公表され、同時にリポート内容についてパネルディスカッションが開かれた。WTCAのスコット・ファーガソンCEO、経済協力開発機構（OECD）公共ガバナンス委員会の元ディレクターで、ヘルティ・スクール・オブ・ガバナンス（ベルリン）のシニアフェローのロルフ・オルター氏、ワールド・トレード・センター・ダブリンのディレクターを務めるラニー・ダブライ氏、民間コンサルタント会社Nairne Limitedのブルース・ネアン氏は、リポートに対する見方と現況下での企業の課題と機会で意見を共有した。
オルター氏は「都市は政策と人々が出会う場所だ。われわれは大都市の世紀に生きており、このリポートは、確実な根本的変化の時期の事柄で都市がどんな作業で強靭さを確保するかという豊富な事例を載せている。WTCAメンバーがここ示す実践者としての視点は洞察力があり、重要である」と付け加えた。
WTCAメンバーのコメントを含むリポートの全容はwww.WTCAReports.org でダウンロードできる。
▽メディア問い合わせ先
Eliot Marcus
Phone: +1.617.401.2277
Email: WTCA@allisonpr.com
▽WTCA 2019 Trade and Investment Report（WTCA2019貿易・投資リポート）について
世界貿易センター連合（WTCA）がFP Analyticsと協力して実施したこの調査は、世界中のWTCAメンバーの書面調査やインタビューだけでなく、都市レベルの独自のデータ分析の成果でもある。WTCAメンバーのいる都市は世界のGDPの35％以上を占め、12億4000万人近くが居住している。325以上の都市の世界貿易センター（WTC）のユニークなグローバルネットワークから見識を得た今回の分析は、世界の経済動向がどのように地域レベルの貿易と投資を形作っているか、そして各都市、各世界貿易センター（WTO）がこの「ニュー・ノーマル（新しい標準）」のかじ取りをし、地域の成長を促すグローバルなコネクションを構築する革新的方法を明らかにしようと務めている。
▽世界貿易センター連合について
世界貿易センター連合（World Trade Centers Association、WTCA）は100カ国近くで325以上の高度に連携、相互支援する企業や団体のネットワークである。「World Trade Center」「WTC」の商標の所有者としてWTCAは、会員が単独で所有する象徴的財産、施設、貿易サービスの提供と併せ、これらのブランドを独占的に使用する権利を許諾している。会員に提供する行事、プログラム作成、リソースのしっかりしたポートフォリオを通じ、WTCAは会員の関与によって世界中の貿易と投資を促進し、円滑化し、地域経済の繁栄を支援することを目指している。詳細はwww.wtca.org を参照。
ソース：World Trade Centers Association
Photo - https://mma.prnewswire.com/media/900455/World_Trade_Centers_Association.jpg
