【シンガポール2019年6月4日PR Newswire=共同通信JBN】
*Jupiter Chainと提携
遺伝検査は予防医療の中核だ。クライアントはまず、病気や疾病が発症するリスクを下げるために自分の遺伝的構成を理解する必要がある。東南アジア諸国連合(ASEAN)の大手企業であるGenecareは、クライアントが自身のリスクをよりよく理解できようにする遺伝子検査会社だ。同社は全ゲノム・シーケンシングを活用して、クライアントの遺伝分散と、疾病もしくは異常性に対する感受性を検出する。
準備が整った時点で、結果はNexTxと呼ばれるGenecareのアプリにアップロードされる。そこには予防医療相談のため、クライアントの遺伝子プロファイリングに基づき正確で的を絞ったアドバイスを提供する医療専門家とライフスタイル・サービスプロバイダーが含まれる。
たとえば、医療専門家はカスタマイズされた医学的助言を提供する一方、フィットネスクラブなどのライフスタイル・サービスプロバイダーは、クライアントの遺伝子構成に基づいてオーダーメイドの運動プランを作成できる。プロバイダーはその後、所見や推奨事項をクライアントのプロフィールに入力できるようになる。
NexTxの技術は、異なるシステムにわたる情報を追跡する時間を短縮する。しかしながら、これは便利そうに聞こえるかもしれないが、いかなる形式の医療データも非常に慎重に扱うべきなので、プライバシーに関しては広く懸念されている。これらの不安に対処するために、GenecareはJupiter Chainと協力してNexTxのエコシステムにブロックチェーン技術を導入する。
Genecareのリュー・ホン・キーン最高経営責任者(CEO)は「ブロックチェーン技術なしには、データ漏洩のリスクは常にある。個人情報の漏洩は、医療記録の改ざんや、漏洩した医療履歴による他者からの差別的扱い、といった壊滅的な結果を招くおそれがある。Jupiter Chainとの協力により、顧客は個人データを護るセキュリティー・レイヤーを持つことになる」と述べた。
Jupiter Chainは、スマートで合意型のデータ・プラットフォームで、データを暗号化し、ビッグデータ分析の実行に必要な情報に他の関係者がアクセスする前に合意を要求することで、ユーザーデータのプライバシーを保全する。
Jupiter Chainの最高技術責任者(CTO)であるアーニー・テオ博士は「Jupiter Chainを使用すれば、サービスプロバイダーが取得するのは評価結果だけで、遺伝データを見ることはない。これによってユーザーのプライバシーは保護しつつ、ユーザーはオーダーメードのヘルスケア製品やサービスにアクセスできるようになる」と述べた。
Genecareについて
Genecareは、2017年に創業した精密で予防的なヘルスケア企業で、遺伝子検査(情報)、IOT(監視)、スマートディスペンサー(ソリューション)を通じて独自の総合的なエンドツーエンドのヘルスケア・ソリューションを顧客に設計する。同社の使命は、3Pコンセプト(Precision, Predictive and Preventive(精度、予測、予防))に基づいて人々の生活改善をサポートすることだ。Genecareは2018年に Malaysia Health & Wellness Brand Awards を受賞した。
Jupiter Chainについて
JEDTradeの構想によるJupiter Chainプロジェクトは、Smart Consentable Data Exchange(スマート合意型データエクスチェンジ)プラットフォームであり、アナリティックスの使用を可能にするプライバシー保護の連合ブロックチェーン構築を目指している。データ所有者は自分のデータをコントロールでき、要求に応じたサービスへのアクセスを他者に提供する。プロジェクトに関するさらに詳しい情報は jupiterchain.tech を参照のこと。
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