健康・科学・技術関連の新たな補助金により、研究者100人以上の禁煙およびハームリダクション技術研究を支援
東京、2019年5月29日 /PRNewswire/ -- たばこ使用が健康に与える甚大な影響についての意識識向上を目的として世界禁煙デーが定められてから30年以上たちますが、世界には依然として10億人以上の喫煙者がいます。良くても12%~23%に留まっている禁煙成功率を上げるため、世界の研究者たちが禁煙およびハームリダクションツールの改良に向けて注力することになりました。
世界保健機関(WHO)と世界各地のパートナーは、毎年5月31日を世界禁煙デーとしています。喫煙者には、喫煙を24時間控えるよう呼びかけます。今年の世界禁煙デーは肺の健康をテーマに掲げます。喫煙が依然として、命にかかわる肺や呼吸器疾患の主要原因となっているからです。保健指標評価研究所の「世界の疾病負荷研究」によると、2017年に800万件以上あったたばこ使用を原因とする死亡例のうち、288万件が慢性呼吸器疾患(結核や気管、気管支、肺のがん)によるものでした。
「たばこが関係する疾患で何百万もの人々が亡くなり続けています。年に1度の世界禁煙デーだけでは、明らかに不十分です」 と、Foundation for a Smoke-Free World(たばこの煙のない世界のための基金)会長のデレク・ヤックは述べています。「禁煙とハームリダクションに関する科学的知識と技術を拡充することで、すべてのたばこ使用を排除して命を救うための新たな解決策を目指す必要があります」
様々な禁煙およびハームリダクション分野の知識を拡充するため、同基金は100人を超える研究者に補助金を提供します。分野の例として、バイオマーカー探索、禁煙や代替品への切り替えがマイクロバイオームに及ぼす効果、禁煙療法の革新的な臨床試験デザインなどがあります。この支援を得て、複数の代表的な健康研究機関と大学が協力し、世界の喫煙者の多くが住む低所得国や中所得国でも適用可能な解決策に重点を置いたたばこ抑制対策に取り組みます。
現在の研究プロジェクトの目的は以下のとおりです。
これらの研究プロジェクトは同基金が掲げる戦略計画の健康・科学・技術に関する取り組みに沿ったものであり、WHOが現在取り組んでいるたばこ抑制対策を強化するものです。同基金の補助金は、独立した評議会で検討を行い、直接または提案依頼書(RFP)によって公募します。すべての研究は結果にかかわらず公表されます。同基金の補助金と取り組みの詳細については、2018年アニュアルレポートをご参照ください。
Foundation for a Smoke-Free World, Inc.について
Foundation for a Smoke-Free Worldは、米国の独立非営利501条(c)(3)団体で、この世代中に喫煙を全廃することにより世界の健康状態を改善することを目標に掲げています。同基金は、健康、科学および技術、農業変革への取り組み、業界の変革という、3つの支柱を通して目標を支援します。同基金の健康、科学および技術における活動は、継続的なたばこ管理への取り組みを補完するもので、喫煙者数の多い国に注力します。そこでは禁煙および害の少ない製品への切り替えを促進するために、喫煙者にフォーカスした課題に対応します。農業変革への取り組みはたばこ依存型経済の多様化を図ることを目指し、同基金の業界変革への取り組みは世界中のたばこ業界およびニコチンのエコシステム内での変化を実現することにフォーカスするものです。
同基金はPhilip Morris International(PMI)から、2018年と2019年にそれぞれ8,000万ドルの寄付を得ています。PMIは向こう10年間にわたり、年間8,000万ドルの寄付を誓約しています。同基金の規約および「誓約契約」に基づき、通常PMIおよびたばこ業界は、同基金がその基金をいかに使い、活動をいかにフォーカスするかに関していかなるコントロール力もしくは影響力も持たないことになっています。同基金が寄付金を受領することは、誓約者のいかなる製品を是認することをも意味しません。
同基金に関する詳細情報は、www.smokefreeworld.orgをご参照ください。
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メディア担当:
Nicole Bradley
広報担当バイスプレジデント
Nicole.Bradley@smokefreeworld.org