【西安(中国)2019年5月15日PR Newswire=共同通信JBN】陝西自由貿易試験区開発フォーラム(China (Shaanxi) Pilot Free Trade Zone Development Forum)が5月12日、陝西省の省都、西安で開催された。フォーラムは陝西省人民政府が主催し、陝西省商務庁(自由貿易を推進する担当官庁)、西安交通大学の「一帯一路」自由貿易試験区を含む多くの機関、企業が組織した。
イベントは、メインの陝西自由貿易試験区開発フォーラムと並行開催の2つのカンファレンス-陝西自由貿易試験区革新・開発セミナー(China (Shaanxi) Pilot Free Trade Zone Innovation and Development Seminar)、中国北西5省の相乗開発セミナー(Seminar on Synergetic Development among Five Provinces in Northwest China)-で構成された。
「自由貿易試験区における改革開放深化と高度開発推進」(deepening reform and opening up and promoting high-quality development in the pilot free trade zone)と題されたフォーラムは、自由貿易区の支援、推進に関与する政府当局者、主題に通じた中国内外の専門家、著名な国際自由貿易区や大手シンクタンク代表を招いた。彼らは内陸自由貿易試験区の改革開放促進、陝西自由貿易試験区の高度発展に向けたコンセンサス構築に加えて、中央政府の「開放」目的を達成する試験区の能力強化、区内の事業環境向上、「一帯一路」イニシアチブの下における各自由貿易区の協力・発展促進の機会増大について討議した。
開設から2年を経た陝西自由貿易試験区は戦略的位置を占め、再現可能でスケーラブルな基本モデルの革新的ソリューションを提供、独立して活動し、そうすることで多くの進展を果たした。試験区はまた、「一帯一路」イニシアチブをサポートするインフラ構築、中国西部の発展促進につながるモバイルエコノミー向けのハブ、ポータル、ブループリントも果敢に開発した。
試験区は投資、貿易、文化交流、近代農業の国際協力を促す動きとして、行政合理化、規制強化、サービス改善のさまざまなモデルを調査、実験し、改革開放政策を一層強化する実験場という自由貿易試験区の立場を明示した。
2019年3月現在、区内には外国投資企業347社を含む4万694の企業、組織がある。試験区の全体的な通関時間は大幅に減少した。2018年の内外貿易は2649億元(約386億米ドル)に達し、陝西省の輸出入総計の75%を占めた。自由貿易試験区を駆動力に、この年の省輸出入総額は3513億8000万元(約513米ドル)、総生産価値は2兆4400億元(3560億米ドル)を記録し、前年比でそれぞれ29.3%、8.3%増加した。後者は中国の平均成長率より1.7ポイント高い。これは開放イニシアチブ推進の当初目標とともに、省の経済社会発展にとって新たな出発点を設定した。
陝西省のチャオ・ガン副省長は、第2回「一帯一路」国際協力フォーラムで、中国政府が
実用的措置で新時代の改革開放を進化させる決意を確認したと述べた。陝西省は、自由貿易試験区の政策を開発、実験する研究所としての立場を利用、企業のグローバル化努力拡大を支援する友好的な法的・事業環境への公正、公開、統一、効率的アクセスの提供を目指し、引き上げた新「水準」に従って中国改革開放に関し期待されるものを提供する。陝西省は、全てに利益をもたらすプロジェクトのコミュニケーション、交流、実際的協力を強化するプラットフォームとして自由貿易試験区に投資することによって、より生産的な将来の創出を目標に、「一帯一路」イニシアチブ対象諸国と協力する計画である。
このイベントに関する詳しい情報はhttp://ftz.shaanxi.gov.cn/ を参照。
▽陝西自由貿易試験区について
陝西自由貿易試験区(China (Shaanxi) Pilot Free Trade Zone)は2016年8月31日、同種地区第3弾の一部、中国北西部唯一の自由貿易試験区として、中国政府から承認された。この地区は、再現可能でスケーラブルな基本モデルの革新的ソリューションを提供し、中国西部の開発に果たす「一帯一路」イニシアチブの役割を強化する共産党中央委員会・国務院の要請に応える一方、西部ゲートウェイ諸都市の海外市場アクセスをサポートし、自由貿易試験区を現行の改革開放政策を実施する試験場に転換、ほかの内陸都市の改革開放をリードして、「一帯一路」イニシアチブ対象諸国との経済協力、文化交流をサポートする最重要拠点創出という戦略的位置を占めている。