【シャーロット(ノースカロライナ州)2019年5月3日PR Newswire=共同通信JBN】Polypore International, LPの子会社Celgard, LLC(以後Celgardと表記)は、リチウム電池用のさまざまな電池セパレーターの販売企業Targray International of Canada(以後Targrayと表記)を相手取り、カリフォルニア州北部地区連邦地裁に提訴した。具体的には、Celgardは中国・深センのShenzhen Senior Technology Material Co., Ltd.(以後Seniorと表記)が製造した、特許侵害のセラミックコーティング・セパレーターを販売するTargrayに損害賠償を求めている。
Targrayに対する訴訟は、表題「Separator for a High Energy Rechargeable Lithium Battery(高エネルギー充電リチウム電池向けセパレーター)」の発明で取得したCelgardの米国特許No. 6,432,586を侵害したとしている。この特許は、高エネルギー充電リチウムイオン電池向けにCelgardが最初に開発したセラミック複合体レイヤー・リチウムイオン電池セパレーターが対象である。訴訟は、Seniorないしはその他で製造された、Celgardの特許を侵害するセラミックコーティング・電池セパレーターのTargrayによる販売の差し止め命令を求め、さらに損害賠償も求めている。
2018年12月、Celgardはカリフォルニア州のMTI Corporationを相手取り2件の別個の訴訟を起こした。1件目は、同じ米国特許6,432,586に基づくカリフォルニア州での特許訴訟で、中国のFoshan Jinhui Hi-Tech Optoelectronic Material Co., Ltd.で製造された、特許を侵害するセラミックコーティング・電池セパレーターのMTIによる販売に対する救済を求めた。2件目は、ノースカロライナ州での商標訴訟で、Celgard(R)登録ブランド名およびCelgard(R)ラベリングを添付した未許可の偽物のセラミックコーティング・電池セパレーターのMTIによる販売に対する救済を求めた。いずれも、販売差し止め命令と損害賠償を求めている。
Celgardは自社の資産と顧客を保護する継続的な取り組みの一環として、今後も同社の知的財産権の不正利用を防ぐ適切な措置を引き続き講じていく。
▽Celgard, LLCについて
Celgard, LLCは、リチウム電池の性能、寿命、安全性で不可欠の役割を果たす多様なリチウムイオン電池のセパレーターとして使用されるコーティングした、またはコーティングしていない乾式微多孔膜の開発、製造、販売を専門にしている。Celgardの電池セパレーター技術は、電動車両、蓄電システム、その他特殊用途向けのリチウム電池に利用されている。
CelgardはPolypore International, LPの完全子会社である。詳細はwww.celgard.com を参照。
▽Polypore International, LPについて
旭化成グループの企業であるPolypore International, LPは、電動車両、蓄電システムと非常用バックアップ電源システム、ポータブル家庭用電子機器、乗用車、トラック、バス、フォークリフトで利用される高度設計の微多孔膜を専門としている。ノースカロライナ州シャーロットに本社がある世界的なハイテク企業のPolypore Internationalは9カ国に製造施設あるいは営業所があり、6大陸でサービスを提供している。詳細はwww.polypore.com を参照。
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