【香港2019年3月27日PR Newswire=共同通信JBN】WeChat Payは21日、WeChat Pay Overseas Partner Conference 2019でクロスボーダー決済ビジネスの最新戦略を発表した。「One for Billion」をテーマとするこの会議は、世界中のサービスプロバイダーやマーチャントがWeChatエコシステムを通じて中国人旅行者を支援し、引き込むことによってビジネスを拡大するよう奨励している。中国や海外からの世界的なマーチャントや傑出したサービスプロバイダーを含む1600人近くのゲストが香港に集まり、WeChat Payのスマートエコシステムとの新たな機会を探求した。
WeChat Payのリー・ペイク副社長は「過去5年間に、中国におけるモバイル決済技術開発の進歩は世界的な注目を集め、全ての階層の人々のデジタル化は急速に進行している。この背後にある真の原動力は、決済ツールだけではなく、さまざまな業界のサードパーティー・サービスプロバイダーのサポートでもある。彼らは中国におけるデジタルイノベーションの真の代表者である」と語った。WeChat Ecosystem内で利用可能な多種多様の機能は、海外のマーチャントが海外の中国人旅行者により良いサービスを提供するため、デジタル化のプロセスを円滑に加速するのを支援する。
同会議で公表された最新データによると、2018年は月平均の取引量が前年比500%増加し、総取引額は400%増えた。一方、サービスプロバイダーの数は前年比300%増加し、WeChat Payを受け入れるマーチャントの数は700%増えた。日本では、2018年6月における取引量、総取引額およびWeChat Payを受け入れたマーチャントの数は、前年同月に比べ6倍以上増加した。
WeChat Payは現在、中国本土以外の49の市場で利用可能であり、16の通貨でクロスボーダー決済取引をサポートしている。
WeChat Payが同社のクロスボーダービジネスの5つの主要分野を発表
買い物をすることは、決済についてだけではない。コンシューマージャーニーにわたる全体験は、取引を完了するのに重要である。WeChat Payは、リテール、飲食(F&B)、ファッション、自治体サービス、その他の多くの日常生活の側面をカバーするため、全体的な顧客体験を詳しく調査し、よりスマートなリビングソリューションを探求している。同会議で、WeChat Payは同社のクロスボーダービジネスの5つの主要分野を発表している:
*クロスボーダー決済をより多くの市場に拡大し、より多くの通貨をサポートする。
*スマートチェックアウト・ソリューションを促進し、消費者の買い物体験を向上させる。
*異なる複数の言語を含むコミュニケーションを容易にするため、セルフサービスのF&B注文ソリューションを促進する。
*バーチャル試着とメーキャップテストを可能にするファッション・美容業界でのAIベースのソリューションの使用を促進する。
*海外領事サービス、医療、教育、その他の社会サービスの分野で、より多くのソリューションを探求する。
WeChat Payは、スマート・リビングソリューションを提供する上で多くの事例研究を成功裏に開発した。例えば、Heytea Hong Kongでは、ユーザーは行列を避けるため、WeChatのミニプログラムを通じて注文し、用意ができたときに店内で注文の品を受け取ることができる。日本の別のシナリオでは、富士急ハイランドのゲストは、WeChatのミニプログラムを通じてチケットを購入し、待ち時間をチェックし、さまざまな乗り物や活動への参加をより良くスケジュールすることができ、より円滑なビジター体験が保証される。
WeChat Payは、その他の観光・旅行関連のソリューションでも、その範囲を拡大している。現在、世界中の20近くの中国大使館や在外領事館がWeChat Payサービスを提供しており、これは、中国市民が緊急事態、例えば旅券差し替えを求められる事態に直面したとき、これらの大使館や領事館で今、WeChat Payを使って決済を行うことができるということを意味する。
WeChat-多様なシナリオで人々をビジネスにつなぐ
海外旅行が容易になり、個人の所得水準が上がるにつれ、中国の海外旅行市場は拡大し続けている。2018年には1億4900万人を超える中国人旅行者が海外に旅行し、前年同期に比べ14.7%増となった(注1)。一方、中国人海外旅行者の消費額は1200億米ドルを上回り、1人当たりの海外消費額は1万3000人民元を超えた(注2)。
WeChat Payは、中国本土の国内サービスプロバイダーの海外進出を支援する一方で、海外のサービスプロバイダーやマーチャントが、より良い顧客体験のために中国人旅行者との双方向の通信を実現するのを支援するため、同社の全体的なトレーニングシステムを引き続き最適化している。
(注1)「2018 Tourism Market Overview(2018年観光市場概観)」中華人民共和国文化観光省
(注2)「2018 Chinese Tourist Outbound Travel Report(2018年中国人旅行者海外旅行報告)」China Tourism AcademyおよびCtrip