【北京2019年2月27日PR Newswire=共同通信JBN】
*半導体大手と自動車OEMが調達をリード
エッジAI(人工知能)コンピューティング・プラットフォーム大手のHorizon Robotics(同社)は、シリーズBが総投資6億ドルを資金調達し、企業価値が30億ドルになったと発表した。このシリーズB資金調達は、SK China、SK Hynixに加え、数社のトップ自動車グループとその投資機関がリードした。今回のラウンドに関与したその他の戦略的パートナーおよび投資家は、China Oceanwide GroupのOceanwide Capital、CMBC Capital、CLSAのCSOBOR Fund、Oceanpine Capitalが含まれている。Morningside Venture Capital、Hillhouse Capital、V Fund Management、Linear Ventureなどの既存株主も今回の資金調達に参加した。最新のシリーズB資金調達は、Intel Chinaが2017年後半にリードした1億ドルのシリーズA資金調達に続くものである。創業以来約3年間で、Horizon Roboticsは再度、大幅な投資関心と支援を受けた。現時点で、大手半導体トップ3のうちの2社がHorizon Roboticsの重要な株主である。自動車グループのトップ数社もHorizonに数億ドルを投資しており、これによって同社は自動車企業向けの人工知能における最大の投資事例の1つになった。
Horizon Roboticsの創設者兼最高経営責任者(CEO)であるユー・カイ博士は「3年以上前に創設されて以来、Horizon RoboticsはエッジAIプロセッサーとコンピューティング・プラットフォームのリーダーになるために全力を傾注、あらゆる人の生活の安全を高め向上させるためにAIを推進して自動運転、スマートシティー、スマートロボティクス、その他のAIoTデバイス『On the Horizon』を可能にしている。Horizon Roboticsが創設当初から推進する最先端コンピューティング向けのハードウエアおよびソフトウエアの共同設計という概念は、現在、人工知能の分野で重要なトレンドになった。今回の資金調達ラウンドに参加した主要な戦略的パートナーおよびリソースは、当社の研究開発および商用化ペースをさらに加速し、OEMおよびティア1に供給する『On the Horizon』エコシステム・ビジネスモデルを強化し、システムインテグレーターおよび業界ソリューションプロバイダーを支援し、自動運転、スマートシティー、スマートリテール、スマートロボティクス、その他の重要分野に積極的に同時参加している。Horizon Roboticsは同社のエコシステムパートナーと協力している。われわれは一緒に人工知能の時代の到来を告げる」と語った。
SK Chinaのユー・ズオイ社長は「Horizon Roboticsは製品能力と世界クラスの人材によって裏付けられた比類のないテクノロジーを有している。特にAIプロセッサーおよび自動運転の分野で、われわれは優れた製品およびソリューションに感銘を受けた。SK Groupは5Gネットワーキング、自動運転、スマートシティーの分野で第1級の強固な基盤を有している。われわれは、Horizon Roboticsとの戦略的提携がイノベーションをさらに刺激し、業界における両社の地位の補完と最適化を推進し、自動運転および通信業界に新しい開発をもたらすと確信している」と語った。
Horizon Roboticsは2017年、大量生産レベルでの世界初のエッジAIプロセッサーのテープアウトと商用化に成功した。これらは、自動運転に焦点を合わせた「Journey」と、AIoTに焦点を合わせた「Sunrise」である。Horizon Roboticsは2018年、自動運転およびAIoTの2つのアプリケーション向けにハードウエア、ソフトウエア、AIプロセッサー・テクノロジーの独自組み合わせに依存し、テクノロジーにおける先発者の優位性によってテクノロジー商用化を急増させることに方向転換し、自動運転向けの「Matrix」プラットフォームとエッジAIコンピューティング向けの「XForce」プラットフォームのリリースに成功した。このうち「Matrix」はCES 2019 Inovation Awardを受賞した。自動運転向けのHorizon Roboticsの「Matrix」コンピューティング・プラットフォームはすでに世界をリードする自動車企業に供給され、エッジコンピューティング・テクノロジーにおける前例のない商用化の見本となった。2018年末までにHorizon Roboticsは、「Matrix」に基づくクラウドソースの高精度かつ高解像度マッピングおよびポジショニング・ソリューションである「Navnet」も展開した。自動運転向けに、Horizon Roboticsは有力な自動車ティア1およびOEMのネットワークを徐々に拡大してきた。パートナーには、アウディ、ボッシュ、Chang'an、BYD、SAIC Motor、Guangzhou Automobile Groupが含まれる。
AIoT向けのHorizonの「Sunrise」プロセッサーは2018年後期に20以上のデザインウィンを達成し、Horizon Roboticsが有力なAIプロセッサー・サプライヤーの1社であることを明確にした。「Sunrise」で駆動されるAIoTソリューションの展開を通じて、Horizonは多数の開発プロジェクトでスマートシティーおよび輸送ネットワークの構築を促進し、スマートコミュニティーおよび住居用ビルを実現するとともに、SK Telecom、BeLLE、Yonghui Supermarket、Longfor、その他のパートナーがスマートテクノロジーを統合する際に、これらの企業をサポートした。最近、Horizonのマイクロフォン配列・音声認識テクノロジーによって駆動されるXiaomiの「Mi AI Speaker」がリリースされ、Horizonにとって市場での新たなマイルストーンとなった。HorizonのエッジAIプロセッサーおよびソリューションは「統合知覚認識および多角的ヒューマン・マシン・インターフェース」を次第に現実化している。
Horizon Roboticsは「アルゴリズム、プロセッサー設計、ソフトウエア、ハードウエア」における深い専門技術・知見を統合している。HorizonはシリーズB資金調達の支援を受けて、製品およびテクノロジー開発にリソースの拡充を引き続き投資し、来年にはオートモーティブグレードのプロセッサー・アーキテクチャー、第3世代のプロセッサー・アーキテクチャーで飛躍的な前進を遂げることを期待している。
今回の資金調達は、Horizonに重要な戦略的リソースと新しい商用化の機会をもたらし、コアビジネスにおいてエコシステムの拡大への弾みをつける。さらに、Horizonは今後も人工知能およびエッジコンピューティングの「Everest」を征服し続ける。Horizonがこのビジョンに向かって前進することで、同社は新しいアプリケーション・シナリオを促進し、同社のパートナーとともにこのエコシステムを成長させて、人工知能の分野でより深くかつより広範な貢献をする。