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2018年FIDO台北セミナー 認証・識別技術の最新の世界的動向

Egis Technology Inc.
2018-12-06 07:00 1837

【台北(台湾)2018年12月6日PR Newswire=共同通信JBN】

*FIDOとEgis Technologyがイベントを共催

FIDOアライアンス(Fast Identity Online Alliance)とイージステクノロジー(Egis Technology Inc.)が共催する2018 FIDO Taipei Seminar(2018年FIDO台北セミナー)は11月30日、台北で開催された。「No More Passwords(パスワードはもういらない」をテーマとする同イベントは、世界中から専門家を結集し、台湾の利害関係者と政府機関が国際基準に沿って技術を導入することを促すため、認証・識別の技術の最新情報と将来動向について議論した。そのような技術の導入は、より多くのビジネスチャンスに道を開く。

世界中から専門家や政府関係者を結集した2018年FIDO台北セミナー;イージステクノロジーのスティーブ・ロー会長、行政院科技会報弁公室(Office of Board of Science and Technology)執行秘書のツェホン・ツァイ氏、FIDOアライアンスのエグゼクティブディレクターのブレット・マクドウェル氏、ジェイソン・シュー議員を含む主要講演者
世界中から専門家や政府関係者を結集した2018年FIDO台北セミナー;イージステクノロジーのスティーブ・ロー会長、行政院科技会報弁公室(Office of Board of Science and Technology)執行秘書のツェホン・ツァイ氏、FIDOアライアンスのエグゼクティブディレクターのブレット・マクドウェル氏、ジェイソン・シュー議員を含む主要講演者

 

同イベントの主要講演者には、イージステクノロジーのトッド・リン最高執行責任者(COO)、行政院科技会報弁公室(Office of Board of Science and Technology)執行秘書のツェホン・ツァイ氏、ジェイソン・シュー議員、Chinese Taipei PKI & e-Authentication Consortium(中華台北PKI電子認証連盟)のチェホ・ウェイ理事長が含まれた。

トッド氏は講演の中で、FIDO理事として、イージスは国際的なパートナーシップを通じて台湾の国際的なプレゼンスを拡大することにコミットしており、認証と識別の導入に利害関係者と政府の関心が高まっていることをうれしく思う、と語った。FIDOは業界のコンソーシアムであり、その使命は、企業や組織が実装コストを削減するのを支援しながら、ネットワークセキュリティを強化する策としてパスワードに代わる手段を提供することである。台湾をより良好、より便利、より安全な生活の場所にするため、FIDOはその技術に対する台湾の政府機関と利害関係者の関心を高め、セミナーを通じて台湾全域での広範な導入を促進したいと思っている。

FIDOアライアンスのエグゼクティブディレクターであるブレット・マクドウェル氏は、アライアンスとその業務について簡潔なプレゼンテーションを行った。FIDOは、バイオメトリクス認証やセキュリティーモジュールなどの技術を用いて、オンラインサービスのユーザーを安全に認証するため、パスワードへの依存に取って代わるオープンで相互運用可能な一連のメカニズムを定義する仕様を策定することを目指している。250以上のメンバーを抱える業界横断のFIDOは、主要な国際企業から熱烈な反応を得ている。FIDOのU2FとUAFの2つの仕様は、中国、日本、韓国において幅広く実装されている。アライアンスはグローバルパートナーと共同で互恵的エコシステムも構築した。FIDO2プロジェクトはその領域を拡大し続け、W3CやITUなどの国際組織がその提言を採用している。ブレット氏はまた心強いニュースを同イベントの出席者と共有した。ITUは11月28日、国際仕様の一部としてFIDO2を採用すると発表した。オリジナルのFIDOは既に仕様の一部だった。

午前のセッションには、Early Warning Serviceとマイクロソフトが発表したFIDO2のケーススタディーが含まれ、GoTrust、AuthenTrend、TWCAおよびKiwi Technologyが発表した台湾のケーススタディーが続いた。Go Trustは、台湾の銀行がモバイルアプリにFIDOソリューションを実装するのを支援し、利便性とセキュリティーの強化によってアプリを通じて処理されるトランザクション数が3倍に増加し、全体の使用率は倍増した。AuthenTrendのATKey.CardはUSB、Bluetooth Low Energy(BLE)、Near Field Communication(NFC、近距離無線通信)、単一の指紋による認証子を内蔵し、PCを含む全てのデバイスで動作し、従業員IDバッジ兼ロケーショントラッカーとして使用可能である。Kiwi TechnologyはIoTアプリケーションのセキュリティーを強化するための主要な管理ソリューションとしてFIDO認証を使用している。

午後のセッションでは、最新の世界的動向とFIDOのアジア全域での広範な導入について現地の参加者に最新の情報を伝えるため、韓国、日本、タイ、インドからのゲストがそれぞれの国でのFIDOの普及状況について述べた。

FIDO Korea WGのドンピョ・ホン副会長は、韓国を拠点とする31の企業がFIDOに加盟しており、FIDO認定製品を構築する企業の数で韓国はリーダーである、と述べた。2013年以来、FIDOの仕様は金融、通信、教育の各部門、ならびに多くの企業や政府部門に実装されている。韓国の主要企業、とりわけサムスン電子、BC Card、SK Planet、KTは、FIDO規格の導入によりサービスの品質とユーザー体験を向上させた。今後、FIDO規格の統合認証プラットフォームが予定通り構築されIoTやブロックチェーンのアプリケーションへと拡大される。

NTTドコモのプロダクトイノベーション担当部長兼FIDO Japan WG座長の森山光一氏は、NTTドコモのFIDO Universal Authentication Framework(UAF)についてプレゼンテーションを行った。パスワードを忘れることの多いユーザーを支援するため、NTTドコモはパスワードなしの体験を提供するFIDO UAF仕様の導入を提唱している。この仕様では、ユーザーは安全にログインするため、指紋や虹彩のスキャンなどのバイオメトリクス認証の形式を自身のローカルデバイスで使用することができる。さらに、FIDO UAFを同社のdマーケット・サービスに統合する。2015年、NTTドコモはUAF認証を取得したデバイスとサーバーを発売した。同氏は、FIDOはコスト、使用法、セキュリティーおよびアプリケーションの範囲に関して最高のソリューションであり、NTTドコモはFIDO UAF認定製品を全ての新しいAndroidデバイスにさらに拡大する計画である、と強調した。

Next Bank Preparation Office(将来銀行準備室)のICリュウCEOは、セミナー最後のセッションであるパネルディスカッションの司会を務めた。台北市政府情報局(Taipei City Government Department of Information Technology)のウェイビン・リー局長、Taiwan Association of Information and Communication Standards(TAICS、台湾資通産業標準協会)のシェンリン・チョウ事務局長、FIDOアライアンスのエグゼクティブディレクターであるブレット・マクドウェル氏、Asia PKI Consortium(APKIC)代表者のソラヌン・ジワスラット博士、ジェイソン・シュー議員は、「How Taiwan/Asia Embrace the World」(台湾/アジアはどのように世界を受け入れるか)をテーマに、台湾が新技術を受け入れ、規格、ICT、文化の面でアジア、さらには世界において堅固な足場を築く方法を議論した。

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ソース: Egis Technology Inc.