omniture

蔚州山岳映画祭が閉幕

2018 Ulju Mountain Film Festival Organization
2018-09-20 17:19 1851

【蔚州(韓国)2018年9月20日PR Newswire=共同通信JBN】韓国南東部の蔚州郡で毎年開催されている国際山岳映画祭は、世界中からの約140本の映画の上映を終えて閉幕した。2018年Ulju Mountain Film Festival(UMFF、蔚州山岳映画祭)は11日、愛する人を失った後に感情的な旅に出る悩める少年を描いた「Cloudboy(クラウドボーイ)」の上映を最後に5日間にわたる公演を大盛況の中で終了した。「New Journey(新たな旅)」というスローガンを掲げたこの映画祭では、41カ国からの計139本の映画が上映され、絶え間なく観客を引き付けた。主催者は、観客数を4万2000人と推計した。映画総数のうち11本がこの映画祭で初めて封切られ、上映された。

2018年9月11日、南東部蔚州郡の蔚州山岳映画祭閉幕式で一緒に写真を撮る優勝者と審査員ら
2018年9月11日、南東部蔚州郡の蔚州山岳映画祭閉幕式で一緒に写真を撮る優勝者と審査員ら

閉会式では、バラツ・シモニイ(Balazs Simonyi)監督のドキュメンタリー映画「Ultra(ウルトラ)」が国際コンペティション部門で大賞を受賞した。この映画は、アスリートがアテネからスパルタまでの246キロを36時間で走る鍛錬であるウルトラマラソンとその5人の参加選手を掘り下げて描いている。審査員によると、同監督は、極めて個人的な体験を通じ、人間であることは何を意味するのか、人はいかに自分の人生を生きるべきか、という問題を提起している。

「The Legend of Fred Beckey(フレッド・ベッキーの伝説)」は、アルピニズム賞の受賞者に選ばれた。このほか「Ice Calling」がクライミング賞、「Wonderful Losers: A Different World」が冒険・探険賞、「Miss Maria, Skirting the Mountain」が自然・ピープル賞、「W」が審査員特別賞、「The Lonely Road」が観客賞にそれぞれ選ばれた。また「Trembling Mountain」は、アジアのベスト映画に贈られるNETPAC(アジア・シネマ促進ネットワーク)賞に選定された。この賞は今年新たに創設された。NETPAC賞の創設は、韓国の山岳映画祭が今年、シンガポールに本拠を置くこのネットワークに45番目のメンバーとして加盟したのを受けたものである。NETPACは29の加盟国で構成する世界的な組織で、アジアの映画を推進している。UMFFのイ・スンホ会長は、この山岳映画祭を今後、さらに成功させるために協調努力することを誓った。

第3回蔚州山岳映画祭閉幕式で国際コンペティション部門の大賞を受賞後、スピーチするドキュメンタリー映画「Ultra」の監督のバラツ・シモニイ氏
第3回蔚州山岳映画祭閉幕式で国際コンペティション部門の大賞を受賞後、スピーチするドキュメンタリー映画「Ultra」の監督のバラツ・シモニイ氏

イ・スンホ会長は閉幕式で「蔚州で最大のイベントであるUMFFを地元の人々、アルピニスト、音楽界の人々の誰もが楽しめる世界クラスの映画祭に発展させるため、私は全力を尽くす」と述べた。授賞式の後、韓国の3人のベスト・ロッカーであるキム・ギョンホ、キム・ジョンソ、パク・ワンギュの各氏によるスーパー・ロックコンサートが行われた。閉幕当日、約40本の映画が上映された。中でも、北朝鮮と米国が共同制作したノーカットの映画1本と北朝鮮のアニメ映画4本は、北朝鮮映画の特別イベントで上映された。

「The Other Side of the Mountain(山の向こう側)」と題する初の北朝鮮・米国共同映画は、2つの朝鮮における離散家族の再会を描いている。北朝鮮の4本のアニメ映画は、ジャガイモ栽培、犬の恩返し、アリの寓話、自然からの重要な教訓に関するものだった。今回の国際映画祭は、ジョシュ・ローウェルとピーター・モーティマーの両氏が共同監督した「The Dawn Wall」の上映で開幕した。このオープニング映画は2人のロッククライミング・スターに関する2017年のドキュメンタリーだ。映画祭はまた、来場者のためにヒマラヤとネパールのアルペン文化やライフスタイルを垣間見ることができるプログラムを含むさまざまなイベントを開いた。

ソース:2018 Ulju Mountain Film Festival Organization

ソース: 2018 Ulju Mountain Film Festival Organization