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中国のAI大手、iFlytekが乳がん発見ウエアラブルのCyrcadia Asiaに投資

Cyrcadia Asia and iFlytek
2018-07-17 13:49 2290

【香港2018年7月17日PR Newswire=共同通信JBN】アジア太平洋地域で最大のAIテクノロジー上場企業であるiFlytekは、正確な早期乳がん発見を可能にするスマートなウエアラブル・ブラインサートの開発企業Cyrcadia AsiaへのPre-Aラウンド投資で主幹事を務めることで、ヘルスケア戦略をさらに進展させた。

iFlytekは音声テクノロジーのリーダーとしてすでに認知されているが、最近はヘルスケア向けAIアプリケーションで前進した。iFlytekは2017年11月、中国の医師向け適格試験である全国医療試験で同社の「Xiaoyi」AI搭載ロボットが合格点を96ポイント上回る456ポイントの高得点で成功を収め、注目を集めた。iFlytek Healthは現在、本拠を置く中国・安徽省の50以上の病院にAI機能を展開し、一般開業医に診断・治療および乳房造影などの医療画像の解読をサポートしている。2016年に設立されたヘルスケア部門であるiFlytek Healthは、最高経営責任者(CEO)であるタオ・シャオドン博士が率いている。タオ氏はフィリップスとGE Healthcareのベテラン技術者であり、医療用造影とコンピューター支援診断に関する豊富な専門知識を持っている。タオ博士はCyrcadia Asiaの取締役会にも加わる。

Cyrcadiaは総額380万米ドルの資金を調達してPre-Aラウンドを終了した。同ラウンドでは主幹事のiFlytekのほか、他のアジアの投資ファンド数社や個人投資家が加わった。今回の資金調達によりCyrcadiaは2018年後半に製品開発を完了し、香港などのアジア市場に投入することが可能となった。Cyrcadiaのデバイスは女性のブラジャーの下につける革命的なセンサー・パッチで、女性が毎月2時間身に着ければ、自分の乳房の健康状態をモバイルフォン上のアプリでモニターできる。このテクノロジーは、クラウドベースのAIを使用して、がん発症との相関することが実証されている24時間周期の代謝性変化をモニターする。このテクノロジーは、特にアジアで利点がある。アジアではスクリーニングへの参加率が低く、がん発生率が増加しつつあり、しかも女性の大部分が、従来の画像テクノロジーでは検出正確度が低い高密度の乳房組織を有している。

Cyrcadiaのアジアでの事業開始は、10年以上の研究、米国での広範なテスト、取得済みの米食品医薬品局(FDA) 510k承認を利用している。製品開発は、グローバル製造サービス会社Jabil(NYSE:JBL)の専門医療機器部門であるNyproの支援を受けており、2018年夏にはNyproの上海工場で生産を開始する予定。

タオ・シャオドン氏は今回の契約にコメントし、「当社はCyrcadiaのテクノロジーの開発・発売において主導的な役割を果たすことに興奮している。iFlytekは既に医療分野でAIの力を活用しているが、Cyrcadiaのテクノロジーは代謝性変化を利用して疾病を発見することで、現在の造影および人間による解読における欠点の多くを乗り越えることができる。われわれは、女性向けに本人の都合に合わせてリアルタイム・モニタリングを提供する消費者のウエアラブル・デバイスとしてのCyrcadiaのテクノロジーの保証に興奮している。Cyrcadiaのユーザベースの拡大につれ、これが乳房健康および乳がん発症の世界最大のデータベースとなる可能性がある。われわれは近い将来、乳がんの研究、予防、治療に大きく貢献できると期待している」と語った。

Cyrcadia Asiaのロブ・ロエアCEO兼会長は「投資家として、またAIと医療の最先端にある戦略的パートナーとしてのiFlytekの支援をうれしくしく思っている。Cyrcadiaのテクノロジーは、女性が現在のスクリーニング方法よりも快適で便利に乳房の健康状態をモニターすることを可能にし、しばしば化学療法なしに、はるかに容易に治療することができる早期段階でのがん発見により命を救える可能性がある。iFlytekとの提携は、すべての臨床医の乳がん診断を改善するために、クラウドベースのAIアプリケーション配備への数多くの道を開く」と述べた。

iFlytekとCyrcadia Asiaは投資に加え、Cyrcadiaのテクノロジーを中国におけるiFlytekのヘルスケア提供リストに統合する方法を模索する予定である。Cyrcadia Asiaは、発売市場以外へのさらなる拡大のため2018年第3四半期にシリーズA資金調達を進める方針である。

▽iFlytekについて

1999年に設立されたiFLYTEKは、音声インテリジェンスの研究に専念し、最も自然な形の人間と機械の相互作用を探求してきた。iFLYTEKは2008年に深セン証券取引所に上場した(株式コード:002230)。iFLYTEKの音声合成、音声認識、音声評価、自然言語処理などのインテリジェントな音声および人工知能テクノロジーは、世界トップレベルである。

iFLYTEKは中国の音声業界の70%超の市場シェアを占めている。同社は、世界初のモバイルインターネット業界向けにインテリジェントな双方向音声機能を提供する「iFLYTEK Open Platform」を開始した(2018年5月末までに、85万超のプロジェクトパートナーと19億人以上のエンドユーザーが存在し、このインテリジェント音声・人工知能テクノロジーの教育、モバイルフォン、自動車、家電などの産業への導入を推進し、数百万世帯にサービスを推進している。一方、iFLYTEKは、AI機能や音声インテリジェンスをモバイルIFLY Smart Input APP、Easy Trans Smart Translator、スマートホームスピーカーであるDingdongなどのライフスタイル・シナリオに適用している。詳細については、http://iflytek.com/en/index.html を参照。

▽Cyrcadia Asiaについて

Cyrcadia Asiaは、2017年に香港で設立され、米国のCyrcadia Incと戦略的ライセンス・協力契約を結び、Cyrcadiaソリューションをアジア市場向けに独占的に製造・商品化している。同社の特許保護技術は、数年間のAIリサーチおよび、24時間周期の代謝リズムの中断と組織浸潤性乳がん発症との間に、実際の病状で測定された相関が高いことが証明された250件の患者試験を利用している。Cyrcadiaの技術は、イノベーションと女性の社会的地位向上のための2つのカンヌライオンズ賞、Clio賞、およびIronbound Filmsによって制作され、Amazon Primeで入手可能なドキュメンタリー映画「Detected」を含む数々の賞と報道記事の対象となってきた。詳細については、www.cyrcadia.asia を参照。

▽問い合わせ先

Rob Royea
+852 9406 9112
rroyea@cyrcadia.asia

ソース:Cyrcadia Asia and iFlytek

ソース: Cyrcadia Asia and iFlytek
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