【大理(中国)2018年4月27日PR Newswire=共同通信JBN】第6回Yunnan Aviation & Tourism Conference(雲南航空旅行市場推進会議)が26日開催され、中国の13の空港グループおよびOTA(オンライン旅行業者)からの代表者が参集し、航空会社間の乗り継ぎ事業の推進、民間航空サービスの品質向上ならびに新型航空ハブの共同構築を提唱する「Dali Declaration」(大理宣言)を共同発表した。
大理宣言
1. われわれは空港およびOTAの管理者として、4月26日に大理で開催された大理フォーラムに出席し、今後の新型航空ハブの構築を検討した。
2. われわれは、航空輸送業界が「New Normal」(新常態)の状況下で各経済指標が健全なトレンドを示し、依然、安定成長を維持していることを認識する。
3.われわれは国内航空旅行需要が堅調で、空港の乗客スループットは高水準を維持し、航空旅行が国民の間で人気を増していることを認識する。
4. われわれは、国内航空業界の需給不均衡がますます顕著になってきており、安全と発展、安全と利便性および安全と正常なオペレーションの各方面において絶妙な均衡を保つという共通の課題に直面していることを認識する。
5.われわれは、中国民用航空局が実施する「真心のサービス」および「民間航空サービス品質システムの構築」を含む構想が航空産業の高品質の発展を推進、新技術の活用およびサービス刷新の奨励および促進、ならびに航空業界に対する国民の満足度と達成感の向上を目指したものであることを認識する。
6.われわれは、現在の状況下において、航空会社間の乗り継ぎサービスおよび情報共有を含む事項に関し協力することは異なる地域の空港間で共通のニーズかつ喫緊の要求であり、これは新型航空ハブの構築の重要な部分を占め、また明確に定義された機能を持つ空港グループおよび便利な国内航空路線ネットワークの構築に資することを認識する。
7. われわれは、中国の異なる地域間で国内空港の発展水準に不均衡が生じており、これらの空港は運営効率と顧客満足度を継続的に向上するために早急に協力を強化する必要があることを認識する。
8. われわれは、中国の空港が統一された協力基準を設定し、共に旅行者サービス品質の向上に努め、旅行者体験を高めれば、リソースが限られているものの、より多くの旅行者の民間航空サービスへのアクセスを助け、異なる航空会社間の連携輸送(インターライニング)の弱点を解決し航空会社のロードファクターを改善することができることを認識する。
9. 「大理宣言」は本会議で合意され、出席した管理者は以下の目標の追求にコミットしている。
1 新技術活用の推進、地上における乗客および手荷物のサービス水準向上
1.1 空港に高速通関施設の建設を加速する。2019年までに電子搭乗券による通関を、2020年までに証明書類による通関を実施。
1.2 空港の手荷物追跡能力を向上する。2018年により多くの航空会社がIATA(国際航空運送協会)のResolution 753(決議753)の要件を満たすよう支援し、手荷物状況の追跡を実現する。
1.3 空港の手荷物輸送効率を改善する。乗り継ぎ客の手荷物輸送時間が空港のMCT(最低乗り継ぎ時間)要件を満たし、乗客が空港に着陸すると同時に手荷物が到着することを確実にする。
2 航空会社間の乗り継ぎ(CAT)基準設定の推進
2.1 CATデータの共有を推進する。
2.2 航空会社間の乗り継ぎを行う旅行者の手荷物スルーチェックインを支援する。
2.3 航空会社間の乗り継ぎが必要な旅行者が出発地の空港で搭乗券を発券できるよう支援する。
2.4 航空会社間の乗り継ぎをする旅行者に乗り継ぎ過程で支援を提供する。
2.5 空港の最低乗り継ぎ時間(MCT)を短縮する。
3 付加価値航空サービス商品の開発
すべての当事者が、データの共有により、協力して以下の付加価値航空サービス商品を開発し付加価値航空サービス商品のネットワークを構築する。
4 共有と相互アクセス
4.1 航空サービス品質の向上にコミットし、新技術の活用およびサービス刷新を促進・管理し、同業他社とのリソース共有を促進する。
4.2 空港の利用効率の向上と地域ハブの構築にコミットし、相乗効果を強化し相互アクセスを推進する。
Photo - https://photos.prnasia.com/prnh/20180426/2116090-1
ソース:ChinaAviationDaily.com