テンターフレーム 二軸延伸ポリエチレン(TF-BOPE)および
「INTUNE(TM)(インチューン(TM))」ポリプロピレンベース
オレフィンブロックコポリマーも「プラスチック原料および添加剤」部門賞を受賞
【シンガポール2018年4月12日PR Newswire】ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(本社:米国ミシガン州、会長兼CEO:アンドリュー・リバリス)の事業部門であるダウ・パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチック(P&SP)は、第13回リンジャー・テクノロジー・イノベーション賞(Ringier Technology Innovation Awards)において、栄えある3つの賞を受賞したと発表しました。リンジャー・テクノロジー・イノベーション賞は、中国で最も影響力のある産業賞のひとつです。ダウは、革新的なイノベーションを生んだことが評価され、審査員とオンライン投票で最も多くの票を得て「イノベーター・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞しました。同賞の受賞は、科学と技術の力を組み合わせて人類の進歩に不可欠なイノベーションを起こし、持続可能な最先端ソリューションを提供するダウの姿勢が評価されたものです。また、TF-BOPEおよび「INTUNE(TM)(インチューン(TM))」オレフィンブロックコポリマーは、「プラスチック原料および添加剤」部門賞を受賞しました。
ダウ・パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチックのアジア太平洋コマーシャル・バイスプレジデントであるバンバン・キャンドラは、「価値と競争上の優位性を生み出す製品とソリューションを提供することで、イノベーションのリーダーとしてダウが認められたことを光栄に思います。われわれは、現在の能力を超えて、最高レベルの科学と技術を組み合わせ、業界や社会に貢献する革新的なソリューションやコラボレーションの機会を追求することに注力しています。顧客のために、高性能かつ環境に配慮され、持続可能な製品を作り出すことにより、世界を再構築してより良い未来を築くことができると考えています」と述べています。
TF-BOPE:より安全で環境に優しく、より持続可能なアジア主導の包装ソリューション
TF-BOPEは、従来のポリエチレン(PE)製フィルムと比較して機械的特性と材料剛性が高く、光学性能と印刷性能が優れた「INNATE(TM)(インネート(TM))」精密包装樹脂で作られた画期的なフィルムです。P&SPのアジア太平洋研究開発チームと北米の素材科学グループが、国内外のパッケージング市場におけるニーズの調査に基づき開発しました。
これまでのPE製品と比較して、TF-BOPEは、フィルムの曇りが最大80パーセント少なく、衝撃強度は2倍、穿刺強度は3倍、引張強度は3倍、引張弾性率は2倍の性能を誇ります。また、耐屈曲亀裂性に優れており、低温でも強力な靭性を保ちます。さらに、TF-BOPEフィルムは、引き裂きやすいという包装材としての重要な要件を備えており、これらの特性は、従来のPE製品と比べて大きく向上しています。
リンジャー・テクノロジー・イノベーション賞の審査員は、次のように述べています。「新しいTF-BOPEフィルムにより、ブランドオーナーやコンバーターは、従来の包装材料の中間層として使っている二軸延伸ポリアミド(BOPA)を置き換え、包装の機械的強度を高めつつ使用する原料を削減することができます。他のPE製機能層と組み合わせて、オールPEによる包装材という構造にすることにより、リサイクルが容易になるとともに、中国市場における軟包装ソリューションに持続可能な利益をもたらすことになります」
「INTUNE(TM)(インチューン(TM))」ブレンド技術:世界を変える環境特性
「INTUNE(TM)(インチューン(TM))」ポリプロピレンベースオレフィンブロックコポリマー(OBC)を使用することで、ポリプロピレン(PP)とPEを組み合わせ、既存のプロセス技術と互換性のある、革新的で高度に差別化されたポリマーブレンドおよび多層構造を作り出すことが可能になります。PEが靭性に優れる一方、PPは強度と耐熱性に優れていますが、それらの相溶性が低いためにそれぞれの利点を組み合わせることに難点がありました。「INTUNE(TM)(インチューン(TM))」OBCは、ポリオレフィンの多層構造を持つ革新的なパイプにおいて、この問題を解決します。
上記の多層構造を持つパイプは、PEとPPの構造を併せ持つ画期的なブロックコポリマーにより実現可能となります。「INTUNE(TM)(インチューン)」OBCは、PPとPEの両方に高い相溶性と優れた接着性を持ち、これらで作られたパイプをつなぐことが可能です。また、「INTUNE(TM)(インチューン)」OBCは、低温でのポリプロピレン・ランダム・コポリマー(PPR)パイプの脆性の問題を解決し、PEパイプの耐熱性を向上させて強化します。
リンジャー・テクノロジー・イノベーション賞の審査員は、「優れた性能によりPPRパイプは、土木建設、都市工学、水力工学、農業の分野で幅広く使用されていますが、特に低温環境で使用される場合には、低温脆性が長い間弱点となっていました。ダウの革新的なソリューションは、業界に大きく貢献するでしょう」と語りました。
パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチックについて
ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(ダウ)の事業部であるパッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチックは、研究開発の核となる強み、世界的な事業基盤、幅広い製品群、業界における専門性を通じて、プラスチックに関連する革新的で持続可能なソリューションを提供します。当事業部は、世界最大のポリエチレンメーカーのひとつであり、包装、健康・衛生、輸送、消費財、インフラストラクチャーなどの高成長市場を支える新技術や用途開発において、バリューチェーンを越えた先導的なパートナーを務めます。
リンジャー・テクノロジー・イノベーション賞(Ringier Technology Innovation Award)について
2006年に発足した産業製造業向けのリンジャー・テクノロジー・イノベーション賞は、中国で最も影響力のある産業分野に関わる賞のひとつです。プラスチック、金属加工、コーティング、食品・飲料、パーソナルケア・化粧品産業において、中国で重要な貢献を果たした企業を表彰するために、毎年開催されています。この賞は、産業分野に大きな省エネルギーおよびコスト削減をもたらす、新しいアイデア、方法論、製品、テクノロジーを開発した個人および企業を、奨励、承認し、賞を授与しています。2018年のリンジャー賞は、計11部門を対象にしており、アジア太平洋地域でさまざまな応募が行われました。「プラスチック原料と添加剤」部門では、経験豊富な審査員パネルと一般のオンライン投票により、厳しい基準に照らした審査が行われました。
(R)(TM)ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーまたはその関連会社商標
ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(ダウ)は、科学とテクノロジーの知見を基に、人類の進歩に不可欠な第一級の素材科学ソリューションの開発に取り組んでいます。業界でもトップクラスの強力かつ広範なツールを備えており、強固なテクノロジー、統合された資産、スケールと競争力を基盤に、グローバル社会が抱える複雑な課題解決に対応します。ダウが擁する、市場主導型かつ業界を代表する高機能素材、工業用中間体およびプラスチック事業のポートフォリオは、包装やインフラ、コンシューマー・ケアなど成長著しい市場における顧客企業に向けて、差別化された技術に基づく幅広い製品やソリューションを提供します。ダウは、ダウとデュポンからなるホールディングカンパニーであるダウ・デュポン(NYSE: DWDP)の子会社です。ダウ・デュポンは、農業関連、素材科学、特殊化学品分野における強固で独立した3つの上場企業を設立する計画です。www.dow-dupont.com