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第2回Asian Brilliant Starsで「芳華」が3冠

Asian Brilliant Stars
2018-02-23 15:28 2725

【ベルリン2018年2月23日PR Newswire=共同通信JBN】第2回Asian Brilliant Starsの受賞者が2月21日、ベルリンで発表された。中国の馮小剛(フォン・シャオガン)監督の最新作品「芳華(YOUTH)」が授賞式の最大の勝者である。

左からモーリッツ・ブライプトロイ、市山尚三、デトレフ・ブック、張楊、鍾楚曦、張震、金基德、馮小剛、チュティモン・チュンチャルーンスクイン、シェン・ドンジュン、サミュエル・マオズ、厳歌苓、マンフレッド・ウォン、市山尚三の各氏
左からモーリッツ・ブライプトロイ、市山尚三、デトレフ・ブック、張楊、鍾楚曦、張震、金基德、馮小剛、チュティモン・チュンチャルーンスクイン、シェン・ドンジュン、サミュエル・マオズ、厳歌苓、マンフレッド・ウォン、市山尚三の各氏

2017年トロント国際映画祭での特別プレゼンテーションで上映された馮小剛氏の芳華(YOUTH)は、中国の12月興行でピクサーのアニメーション「リメンバー・ミー(COCO)」を超える1億5700万ドル(10億元)以上を売り上げ、トップになった。「馮氏は伝統的な職人芸を駆使し、広大な歴史のキャンバスに人間の大きな激動を描いた。それは中国の人々の美徳と欠陥を映し出している」(Variety)。芳華は第2回Asian Brilliant Stars Awardsの3賞-馮小剛氏が審査員特別賞、厳歌苓氏が最優秀脚本賞、主演女優の鍾楚曦氏がアジア新人賞を受賞した。

上から審査員特別賞の馮小剛氏、最優秀女優賞のチュティモン・チュンチャルーンスクイン氏、最優秀男優賞の張震氏
上から審査員特別賞の馮小剛氏、最優秀女優賞のチュティモン・チュンチャルーンスクイン氏、最優秀男優賞の張震氏

最優秀監督賞は新作「FOXTROT」のサミュエル・マオズ氏に贈られた。この作品は第74回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を獲得し、2018年アカデミー賞の外国語映画賞にイスラエルからエントリーした。

チュティモン・チュンチャルーンスクイン氏は、2017年にアジアで絶賛され大ヒットした「バッド・ジーニアス(BAD GENIUS)」の演技で最優秀女優賞を受賞した。チュティモン・チュンチャルーンスクイン氏は、第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品された「ダイ・トゥモロー(DIE TOMORROW)」の主役を務めたこともあってベルリンに滞在している。

最優秀男優賞は「修羅:黒衣の反逆(BROTHERHOOD OF BLADES II: THE INFERNAL BATTLEFIELD)」の主役、張震(チャン・チェン)氏が受賞した。張震氏は楊德昌(エドワード・ヤン)監督の「クー嶺街少年殺人事件(A BRIGHT SUMMER DAY)」、候孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の「黒衣の刺客(THE ASSASSIN)」、アン・リー監督の「CROUCHER TIGER, HIDDEN DRAGON」の演技がよく知られている。

張楊氏は「ラサへの歩き方 祈りの2400km(PATHS OF THE SOUL)」で最優秀プロデューサー賞を手にした。張楊氏が原作を書き、監督、プロデューサースも務めたこの作品は、チベットの村民11人が1年かけて1200キロの巡礼を果たす物語である。

審査団は候補の19作品から選定した。今年の審査団は韓国の金基德(キム・ギドク)監督、イランの俳優ババク・カリミ氏、香港映画賞のマンフレッド・ウォン元会長、日本の市山尚三プロデューサー、ドイツの俳優モーリッツ・ブライプトロイ氏、中国の曹保平(ツァオ・バオピン)監督で構成されている。金基德監督も今週、ベルリン国際映画祭パノラマ部門に選ばれた作品「人間、空間、時間そして人間(HUMAN, SPACE, TIME AND HUMAN)」を持ってベルリンにいる。ババク・カリミ氏は同パノラマ部門の「INVASION」の主役である。

馮小剛監督は授賞式で「Asian Brilliant Starsは、われわれアジアの映画製作者が知り合って交流する機会を与えてくれる。私は金基德監督の映画がとても好きだが、今日まで会うチャンスがなかった。Asian Brilliant Starsは対話する機会を開いた。この対話は将来も続くだろう」と語った。

金基德監督は「3大映画祭はここ何年も多くの優れたアジア映画を選定してきた。Asian Brilliant Starsが加えるのは映画選定のアジア的視点であり、アジアの映画製作者のより大きい声である」と話した。

左から馮小剛氏、金基德氏
左から馮小剛氏、金基德氏

Asian Film and Television Promotionのリチャード・シェン事務局長は「Asian Brilliant Starsは単なる授賞式ではなく、アジア映画を振興し、アジアと世界の懸け橋を作るプラットフォームでもある。アジア文化が明日の世界に影響力を持とうとするなら、内部の対話も必要である」と述べた。

▽第2回Asian Brilliant Stars各賞受賞者(敬称略)
*審査員特別賞:馮小剛(芳華)
*最優秀監督賞:サミュエル・マオズ(FOXTROT)
*最優秀女優賞:チュティモン・チュンチャルーンスクイン(バッド・ジーニアス)
*最優秀男優賞:張震(修羅:黒衣の反逆)
*最優秀脚本賞:厳歌苓(芳華)
*最優秀プロデューサー賞:張楊(ラサへの歩き方 祈りの2400km)
*アジア新人賞:鍾楚曦(芳華)

▽第2回Asian Brilliant Stars出品作品
*修羅:黒衣の反逆(BROTHERHOOD OF BLADES II: THE INFERNAL BATTLEFIELD)(中国)
*戦狼/ウルフ・オブ・ウォー(Wolf Warriors II)(中国)
*ラサへの歩き方 祈りの2400km(PATHS OF THE SOUL)(中国)
*明月幾時有(Our Time Will Come)(中国)
*Chasing the Dragon(中国・香港)
*相愛相親(Love Education)(中国・香港)
*その後(The Day After)(韓国)
*I Can Speak(韓国)
*Anarchist from Colony(韓国)
*グレイン(Grain)(トルコ、ドイツ、フランス、スウェーデン合作)
*Foxtrot(イスラエル)
*ダンガル きっと、つよくなる(Dangal)(インド)
*Pauwi Na(フィリピン)
*家族はつらいよ(日本)
*三度目の殺人(日本)
*忍びの国(日本)
*A Man of Integrity(イラン)
*芳華(Youth)(中国)
*バッド・ジーニアス(Bad Genius)(タイ)

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ソース: Asian Brilliant Stars