提携はヤングアダルト層をターゲットに「QQ」ブランドの浸透狙う
【東京2016年12月8日PR Newswire=共同通信JBN】
中国のインターネット大手Tencent Holdings(テンセント)が所有し運営するインスタントメッセージングサービス「QQ」は12月1日、多国籍消費者向け電子機器製造会社、カシオ計算機の東京本社で同社と正式に提携した。両社はファッション指向製品、商標登録イメージ、ブランドマーケティングなどのいくつかの分野で総合的パートナーシップを構築する。「QQ」とカシオの腕時計部門「G-SHOCK」との協力の結果として「QQ」創立18年記念の限定版ギフト・パッケージ第1弾が12月2日に販売開始となった。
カシオ(中国)の時計部門ゼネラルマネジャーである田中徹氏は、中国最大のSNSである「QQ」と、「G-SHOCK」、「BABY-G」および自撮りツール「EXILIM TR」シリーズなどのカシオ製品と同じユーザー層を共有していると述べた。中国の若年層へのアピールを増やすため双方は多くの分野で協力する計画だ。
「QQ」はまた、若い消費者をターゲットにした人気のあるカシオ・ブランドである「BABY-G」で2017年に特別製品をリリースする計画に協力する方針だ。
▽国境を越えた協力のターゲットはヤングアダルト層
「QQ」は月間で8億7700万人のアクティブ・ユーザーを抱えていることを誇っている。うち5億人超、60%超は1990年以降生まれだ。この年齢層は、LiMiXiu、games.qq.comおよびac.qq.comを含む「QQ」製品のユーザーの80%超を占めている。
カシオは「G-SHOCK」、「BABY-G」、自撮りツール「EXILIM TR」シリーズなどの製品のおかげで、中国では人気のストリート・ファッションブランドや自撮り写真を撮影することと同義だ。
この2つのブランドがヤングアダルト層に対して影響力を持っていることから今回の協力が実現した。カシオはこれまで中国の若干の人気ブランドと協力したが、中国のインタネット・サービス・ブランドとの提携はこれが初めてだ。だがカシオと「QQ」との協力は国境を越えたイニシアチブだけでなく、コンテンツ、イメージ、ブランドの分野での中国市場における合同の拡大でもあるのだ。
テンセントのSNS部門のマーケティング担当ゼネラルマネジャーであるリー・ダン氏は、「QQ」とカシオの双方が若年層の間で人気のあるブランドであり、今回の提携は、buluo.qq.comや、QQ expressionsやthemesなどの個人化された製品を含む、若年層向けコミュニティーによるQQ IoTインテリジェント・ハードウエアの使用における協力を深化させることを含め、双方への利益を増大する結果をもたらす見込みだ。
▽重点はヤングアダルト層および、「QQ」を不可欠のコミュニケーション・ツールとすること
12月2日に販売が開始された「QQ」創立18周年記念の限定版ギフト・パッケージは両社の提携の結果として実現した製品投入第1弾だ。「G-SHOCK」の伝統的なストリートファッション・スタイルを定義するハードエッジと気骨の上につくられたこのギフト・パッケージは「QQ」のイメージに加えられた同じようなストリート・スタイルを特徴付け、ヤングアダルト層への「QQ」のアピールを確固たるものとする。
「QQ」は数年にわたりヤングアダルト層にコミットしてきたし、映画・TVシリーズ、モバイルゲーム・eスポーツ大会、アニメ、大衆小説、生放送での製品投入を通じて知名度を高め、立場を強化するのに成功してきた。これに加え、「QQfamily」として有名なペンギン・アイコンのQQシリーズは、「QQ」の広範なソーシャルネットワークや豊富なコンテンツによりヤングアダルト層の間で人気を高め、「QQ」を価値の高い知的財産に変えてきた。
「QQ」は、「QQfamily」を利用して、映像ライセンス、中核技術を含むコラボレーション、トラフィックを押し上げるプログラム、コンテンツ・パートナーシップ、および「QQ」に再度目的を持たせるオファリングを通じてその財産一式の十分に活用されていない側面をさらに商業化する方針だ。カシオとの協力は「QQfamily」を強化するだけでなく、このブランドのオファリングを一層多様化させるのを助けることになる。
ソース:Tencent