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シンガポールのRestalystがより効果がある肝臓がん検査キットを開発

Restalyst
2016-11-14 22:06 1578

【シンガポール2016年11月14日PR Newswire=共同通信JBN】胃腸および鼻咽頭腫瘍の簡易検査キットで知られるシンガポールの生物医学企業Restalystは、肝がんを検知する類似の製品を考案した。肝臓がんで最もよく見られる肝細胞がん(HCC)は世界で毎年、百万人もの人が死亡している。肝細胞がんは通常、B型およびC型肝炎にかかった人に発生するが、過剰なアルコール摂取によって肝臓が損傷を受けても発生する。専門家は欧州および米国でこの症例が急増しているとみている。

Restalystはこれに対処するため、肝がんを患っていれば検知する特許取得済みの検査キットを開発した。Hepatocellular Carcinoma Recombinant Antigen-Antibody Detection kit(HCC-REAAD(TM))と呼ばれる検査は、特定のバイオマーカーを標的にする免疫体を使うELISA(注1)検査を取り入れて機能する。HCCがあれば、血中にあるこのバイオマーカーの濃度が上昇する(注2)。このバイオマーカーを検知することが可能になったことによって、HCC-REAAD(TM)検査は肝がんを検知できるようになった。HCC-REAADキットは、台湾にある林口長庚紀念病院の謝森永教授による特許取得済みの技術に基づいて開発された。

Restalystのザキアス・ペー最高経営責任者(CEO)は「肝がんを検知するこれまでの方法は十分でなく、多くの症例が手遅れになって見つかる。高い検査感度と特異度があるHCC-REAAD(TM)のようなインビトロ診断によって、われわれは多くの症例が初期段階で発見できると期待している。われわれRestalystは初期段階の検知、治療、さらに側面からの救命を可能にするために、診断の有効性を向上させる診断器具の開発の必要性を確信している」と語った。

RestalystのHCC-REAAD(TM)が高い精度で肝がんを患う人を見つけ出すことができるのは、独自のIGFBP2バイオマーカーを活用しているからである。研究論文は、HCC-REAAD(TM)検査が82%の検査感度と91%の特異度があることを指摘している。このキットは、インビトロ診断デバイスの使用でCE Mark認定を受けている。RestalystはHCC-REAAD(TM)をMEDICA 2016のホール3、ブース74で展示する。

(注1)Enzyme-linked immunosorbent assay. This is a technique used to measure the concentration of a specific substance in a blood sample.

(注2)Patent; Protein markers for detecting liver cancer and method for identifying the markers thereof https://www.google.com/patents/US8741288

ソース: Restalyst