【広州(中国)2016年6月28日】中国の大手資産管理会社E Fund Managementは最近、欧州最大の年金基金会社APGと長期戦略提携を目指す同意書に署名した。
中国とオランダのそれぞれ大手資産運用機関である両社は、年金管理、資産管理、情報通信技術(ICT)の分野で情報交換し、相互の専門知識を生かして提携する。そうした両社の強みは技術面でのサポートも含み、さまざまな年金の制度や設計面での見識を深めるのに役立つ。さらに両社は提携によって、それぞれの国内外の投資市場へアクセスし、そのアクセス力を強めることも目指している。
APGのエドアルド・ゲルダレン最高投資責任者(CIO)は「中国が国内外へ市場を開放し続けている現状から見て、今回のE Fundとの提携は素晴らしい。われわれは多くのイニシアチブを一緒に取り組めると信じる」と語った。
E Fundのソウ・クワン社長は「E FundとAPGが協力し合うことで、多くの相乗効果が見込める。それは両社にとどまらず、業界やわれわれの投資家全般にとってプラスとなる。近い将来に両社の前向きな気持ちが行動に表れ、目に見える成果を生むことを期待している」と述べた。
▽APGについて
APGは年金運用会社で、オランダの20%の家庭の年金資産を管理している。信託・年金運用会社として年金基金投資額は4240億ユーロに上り、欧州で最大の年金運用会社、世界で最大級の信託管理会社。オランダ(アムステルダムとヘールレン)のオフィスを中心にグローバルに営業展開し、香港とニューヨークに子会社があり、高い資格を持つ2200人以上が年金管理と資産管理業務に携わっている。
▽E Fundについて
E Fundはあらゆる分野のサービスを提供する中国の資産管理会社。中国における投資信託、年金基金、分離口座でリードしている。同社は広州に本社があり、北京と上海を含めて中国主要都市にオフィスを置き、米国と香港には子会社がある。2015年末時点の運用資産総額は9600億人民元を超える。中国では過去10年間連続で基金管理会社の上位5社に入っている。
ソース:E Fund