シンガポール, 2016年6月24日 /PRNewswire/ -- ライフサイエンス技術の世界的リーダーであるBecton Dickinson Holdings Pte Ltd(BD)と、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)の研究機関で免疫学とフローサイトメトリーの専門知識を有するシンガポール免疫学ネットワーク(SIgN)は20日、免疫学研究を発展させてより良好な健康レベルを実現するため、既存の細胞解析技術を向上させることを目指す研究提携関係を結んだと発表しました。
今回の提携で、BDは最先端フローサイトメーター、FACSymphony(TM)と新発売のHorizon Brilliant(TM)試薬をSIgNに提供します。両者を組み合わせて使用することで、これまで以上に多くの細胞群の同定や詳細な解析を可能とします。老化による免疫低下や免疫老化に関する現在進行中の研究を推進するため、SIgNはこのフローサイトメーターと試薬を用いて、さまざまな急性および慢性疾患をもつ高齢者グループを対象に、詳細な免疫表現型のタイピングを行います。
BDのFACSymphonyシステムは、単一細胞レベルで最大30マーカーを同時に検出可能で、最大検出率が毎秒4万イベントという高速解析を提供します。SIgNはアジアで初めてBD FACSymphonyシステムを導入することとなります。この画期的な技術により、単一細胞で調べられるパラメーターの数が大幅に増えるため、SIgNの研究者は老化により最も影響を受ける免疫システムのコンポーネントについて迅速に同定できるようになり、免疫老化に対する解決策の開発が加速されます。
この協働を指揮する科学者でSIgN主任研究員のアニス・ラルビ氏は、「優れた研究の最前線にとどまり続けるために、SIgNは、老化および疾病の進行についての生物学的知見を解明していきたいと考えています。またFACSymphonyが蛍光サイトメトリーの分野で細胞表現型と機能性に関する貴重な情報を提供してくれると確信しています」と述べています。
BD BiosciencesのYJ・キム副社長は、「FACSymphonyは、老化による免疫低下を含む細胞プロセスについてのより深い理解を導くことができ、研究者による細胞解析を新たなレベルに高めます。そして新しいバイオマーカーの発見など、患者さんのための新たな診断や治療につながる研究を推進させる最先端の装置です」と述べています。
▽BDについて
BDは、より優れた医学的発見、診断、治療の提供を通して、明日の医療をあらゆる人々に届ける医療技術のグローバルカンパニーです。BDは患者や医療従事者の安全、そして医学の研究や臨床検査を可能とする技術をリードしています。当社は、医学的研究や遺伝子学の発展、感染症やがんの診断の推進、薬剤治療管理の改善、感染予防の促進、外科的手技用器材の装備、呼吸器関連治療の最適化、糖尿病管理のサポートなどを支援する革新的なソリューションを提供しています。世界中の当社のパートナーである団体は、いくつかの最も困難な世界規模の健康課題に取り組んでいます。BDは、世界50か国に45,000人以上の社員を有し、より良い成果、医療コストの削減、より高い効率、医療の安全の向上、医療へのアクセスへの拡大を目指して、顧客やパートナーと緊密に協働しています。BDについての詳しい情報はwww.bd.comをご参照ください。
▽詳細情報問い合わせ先
Chris Colwell
Public Affairs, Greater Asia
Becton Dickinson Holdings Pte Ltd
DID: (65) 6664 2740
Email: Christopher.Colwell@bd.com
(日本語リリース:クライアント提供)