台北(台湾), 2016年6月16日 /PRNewswire/ -- 台湾に本社を置くTaisys Technologiesはこのほど、中国・北京高級人民法院の薄型SIMカード特許訴訟で勝訴した。
Taisys Technologiesは国際的な通信・金融サービスプロバイダーで、薄型SIMカード技術を使って世界中に付加価値サービスを提供している。中国ではモバイルバンキングの契約者1500万人がTaisysの薄型SIMカードを利用している。
Taisysの特許については2011年、中国最大級のSIMカード・プロバイダーであるWatchdataなど2社から異議申し立てがなされた。
北京高級人民法院は2年間審理して2013年10月、Taisysの特許が中国で有効であるとの判断を示した。
2014年1月、中国最高人民法院にあらためて再審請求があった。
結局、北京高級人民法院は2016年5月、Taisysの特許有効を再確認する裁定を支持した。
特許は2005年12月に申請し、2009年4月に中国特許庁(SIPO)の特許再審部が承認した。今回の勝訴は47カ国における特許とともに、Taisysの国際展開促進に一役買うことになる。
Taisys Technologiesのジェーソン・ホー会長は「この特許は、スマートカード、eSIM技術に関するTaisysのイノベーションの基礎である。海外旅行者向けの経費節減プリペイド・ソリューションであるslimduet、モバイルバンキング・プラットフォームのSIMoME およびSIMoME pay、通信接続サービス業者向けのWuKongプラットフォームなどのサービスが開始されている。Taisysは世界的拡張のために、インド亜大陸とアフリカにも進出している」と強調した。
ケニアでEquitelと提携するTaisysは、ケニア政府が認可した唯一の薄型SIMカード・ベースのモバイルバンキング・ソリューション・プロバイダーである。
Equity Bankの子会社であるEquitelは最近、Taisysの技術に基づくイノベーションにMasterCard Foundationの資金10億シリングを獲得し、ケニア農村地帯の金融包摂サービス開発を支援している。
Taisysはインドで、国内最大の商業銀行Yes Bankと提携し、金融包摂向けの薄型SIMカード決済ソリューションを導入した。YES PAYMENTSウエハーは消費者が入金するPrepaid Walletと連動し、さまざまなトランザクションを可能にする。トランザクションは同行のサーバーと交信する特許取得の暗号化SMS技術を利用する。
インド決済公社(NPCI)もTaisysと協力し、共通プラットフォームを構築して、各銀行にモバイルバンキングを提供している。
Taisysに関する詳細はhttp://www.taisys.com/index を参照。
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