【烏鎮(中国)2016年5月16日PR Newswire=共同通信JBN】烏鎮国際現代美術展(Wuzhen International Contemporary Art Exhibition(Art Wuzhen))が3月28日から6月26日までの日程で、中国の古来の水の都、烏鎮で開かれている。
同市では最初の現代美術展の今年のテーマは「ユートピアとヘテロトピア」で、現代文化は都市化にいかに対抗できるかを議論することが目的だ。
展覧会はCulture Wuzhen Co., Ltd.(烏鎮文化社)が主催、世界15カ国から40の芸術家やグループによる約130点の作品が展示されており、この中にはチョウ・ウーラム、アン・ハミルトン、フロレンティン・ホフマン、ジョン・クルメリング、オラファー・エリアソン、マーティン・パーなど著名芸術家による絵画、彫刻、インストールメント、ビデオなどが含まれている。
最も注目すべき作品の1つはアン・ハミルトンの「Again Still Yet」で、烏鎮を象徴する伝統的な中国劇場の座席やステージを組み合わせた巨大なはたは、座席、ステージ、劇場の間の関係について再解釈を求めるとともに、人生における労働の構造的価値についてイメージを新たにさせる作品である。
美術展のキュレーター、フェン・ボイ氏は「ユートピアは現実の社会に直接的に関係していると同時にそれに反している。ヘテロトピア(異他なる空間)は、ユートピアをイメージし、追求し、実践する過程において現実のレベルに現れるさまざまな現象や結果の表象である」と説明する。
同氏は「中国はヘテロトピアのいくつかの特徴を最も具現する場所である一方、千年にわたる水の都、烏鎮は中国の都市化と社会変革の進展の好例だ。そして伝統的文化資源の保存が肝要であると同時に、その再開発を中国の特別な環境にフィットし、国民の生活条件と現代生活のニーズを満たすよう適合させることが等しく重要である」と述べた。
烏鎮美術展は、中国南東部の水の都をおそらく最も典型的に代表する烏鎮の地域である「West Scenic District」(西部景勝地区)と、廃棄されその後修復された1970年代の工場である「North Silk Factory」(北部シルク工場)で開催されている。両サイトは烏鎮の伝統的な田園地帯と工業地域の過去と、クリエーティブな現在を体現している。
展覧会のほかに、来場者を現代美術の世界に深く誘うため、アーティストによる講演やワークショップなど20を超えるイベントも設定されている。
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▽烏鎮について
烏鎮は上海から車で1時間の中国古来の伝統的な水の都である。烏鎮は民俗博物館や有名人の住宅を含む10以上の文化的景観と、旅行者に他では得られないレジャー体験を提供するための現代美術的要素や現代的なリゾート施設を結合している。
Photo - http://photos.prnewswire.com/prnh/20160513/367273
ソース:Culture Wuzhen Co., Ltd.