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中国の電子企業、AWE2016でスマートホームのトレンドに

China Household Electrical Appliances Association
2016-04-01 04:58 1707

【上海2016年3月30日PR Newswire=共同通信JBN】

インターネット技術が住宅分野に浸透、経済トレンドを変える

China Household Electrical Appliances Association(CHEAA)が、中国で拡大・発展する家電製品市場に関する情報を提供

上海で開催されたAppliance and Electronics World Expo(AWE2016)は、中国の製造業が直面している多くの問題の実例を提示

▽アジャスティングフォーカス(Adjusting Focus)

中国政府は、例えば「インターネットプラス」のコンセプトのような再構築として、近代化とデジタル化によって売上高を増やし、国際的に競争力を強めるよう製造業を後押ししている。China Household Electrical Appliances Association(CHEAA)の朱軍秘書長は、同産業への強力な投資の推進、海外の製造業に対する中国の製造業の競争力を強化する家電技術と家電製品の向上は、中国の優れた能力を示すものであると、まとめた。

上海のAWEは、ラスベガスのCES、ベルリンのIFAとともに、3つの最も重要な展示会であり、大きな楽観的傾向を示している。ハイアール(Haier)や美的(MIDEA)のような中国の巨大企業は、強力な顧客の関心により、スマートホームのコンセプトにおいて、明確な戦略を作り上げた。相互に交信し、アプリ経由でスマートフォンによってコントロールできるスマート家電は、スマートホームのトレンドをリードしている。

中国の製造業は、個々の家電製品との組み合わせ的なソリューションを提示している。高価値・高性能の家電製品への需要は、特殊な製造技術、スマートフォンによる総合コントロールを必要としている。

ハイアール・グループは米国でGEの家電事業を買収した。これはハイアールにとって家電製品分野における同社の国際戦略の大きな試みである。継続的な成長と拡大は、消費者により多くの機会を提供する。

ハイアールはこのほど、建物のHVACに適した極めて低ノイズのコンプレッサーを発売した。ハイアール・グループのワン・イェ副社長はAWEで、ハイアールはこの製品をスマートフォンやタブレット経由によるコントロールシステムと結び付けて製造する技術と計画がある、と語った。

▽スマートフォンメーカーは前進を継続

Xiaomi(小米科技)とファーウェイ(Huawei)は、スマートホームのコンセプトを職人技術と融合

人々が消費者向け技術における最新のトレンドに言及するとき、中国のスマートフォンメーカーであるXiaomiが思い浮かぶ。同社は2011年に創設され、非常に短期間のうちに中国の携帯電話のトップメーカーになった。

Xiaomiのワン・チュアン共同創業者は、Xiaomiは純然たるスマートフォンメーカーではなく、顧客の好みに合った技術と製品を提供するテクノロジー重視の会社であると考えていると指摘した。Xiaomiはオンラインでのみ販売し、オフラインの店舗は持っていない。

2015年、Xiaomiはすぐれたデザインの空気清浄器と浄水器に手を広げた。

Xiaomiは2016年のAWEで、インターネット操作のテレビというよりはむしろ新世代のコンピューターである新しいスマートテレビを披露した。Xiaomiはもう1つの中国の新参者、LeTVと競争している。Xiaomiの中核事業はスマートフォンであるとみられているが、これは間違いである。ここでは、スマートホームのコンセプトの中心的要素として、そしてインターネット関連の消費者デバイスの運用のためのスイッチングステーションとして、インテリジェントテレビを見ることができると、ワン・チュアン共同創業者は語った。

スマートフォンとルーター開発に関連して、ワン・チュアン氏は、Xiaomiがスマートホームのコンセプトの中核部分の重要な役割を担う組織として位置付けられているとみている。Xiaomiは、スマートホームへの関与を促進するため、クラウドコンピューティングの構築に幅広く投資してきた。

人はまた、通常の家電製品によってもたらされる進歩と向上を想像することができると、ワン・チュアン氏は語った。それはまた、Xiaomiの技術的可能性と強力なブランド認知を利用してXiaomiの特別のタッチを加えた普通の製品にも当てはまる。

▽キーポジションズ(Key Positions)

ファーウェイの消費家電製品のマーケティングと戦略を指揮するシャオ・ヤン副社長は、重要な分野であるインターネット・オブ・シングス(IoT)におけるファーウェイの将来の役割を考えている。すなわち、インターネットプロトコル、ソフトウエアとチップセットを選択するデバイスのコントロールのための統一基準、デバイスの通信のための技術、特にクラウドコンピューティングにおけるビッグデータ・アプリケーションである。

ファーウェイは、中国の統一規格を開発するだけでは十分でないと考えており、統合に貢献し、国際規格の導入に賛成する。ファーウェイの中核の通信事業は、同グループがポジションを切り替え、単にIoTに焦点を当てるだけでなく、スマートホームの技術競争に加わるよう駆り立てたと、シャオ・ヤン氏は語る。

コネクティビティーはスマートホームのシステムの中心にある。ファーウェイはクラウド技術の開発において非常に明確な役割を担うだろう。なぜなら、IoTは必然的にクラウドコンピューティングのサポートに依存しているからである。

▽グローバルプレゼンス(Global Presence)

中国の家電製造業は、経済成長を減速させる潜在的な過剰生産能力の問題に苦しんでいる。全ては、この業界における新しい視点としてのIoTとインテリジェントな電子デバイスに依存していると、美的グループのフー副社長は語った。

売上高200億ドル、従業員数13万5000人の美的は、激しい変革のプロセスを経験してきた中国の民間企業の典型的な例である。同社は家電製造からフルレンジの大手技術企業に変わった。

美的は1968年に中国南部の広東省の珠江デルタの中心にある仏山で創設され、空調産業で名を成した。美的は中国の圧縮空調装置、マイクロ波装置、炊飯器の市場リーダーとして、特に中国の家庭のニーズに適応した一連の家電製品を作ってきた。

ファーウェイ、Xiaomi、IBMは美的との間でスマートホーム製品を含めたサービスのための協力協定を締結している。

AWEの公式ウェブサイトは以下の通り。
http://awe.com.cn/en/

Cara Wang
+86-10-6709-3609
cara.wang@cheaa.com

ソース:China Household Electrical Appliances Association

ソース: China Household Electrical Appliances Association