【シンガポール2015年9月15日PRN=共同通信JBN】
*アジア・太平洋地域の医師の大半は検索エンジンを使って臨床上の問題に対応
アジア・太平洋地域の医師の10人に1人は何らかの形態のオンライン検索を臨床における意思決定の際に利用することがあり、Googleが最も一般的で最も頻繁に使われている検索エンジンである。ただし「最も信頼できる」「最新のコンテンツ」が調査対象者の大半 にとって優先事項であることが明らかになっており、医師たちが真に求めているものと検索に使う情報源の間にギャップがあることが210人のアジア・太平洋地域の医療従事者を対象にした調査により明らかになった。
調査結果のインフォグラフィックをダウンロードするには以下をクリック
(http://photos.prnasia.com/prnk/20150901/8521505679 )
科学、技術、医療情報製品、ソリューションにおいて世界をリードするプロバイダーであるエルゼビア(Elsevier)が委託し、Global Growth Markets(GGM)が実施した「臨床における検索―医療従事者の動向、ニーズ、問題の理解」という調査は、今日の臨床においてインターネットやオンライン検索が不可欠であることが強調されたが、臨床に有益な情報を求める医師が直面する問題を浮かび上がらせている。
一部の調査対象者(11%)は「入手できる情報が多すぎる」と回答し、回答者の10%は「臨床関連の情報の検索方法についてのトレーニングが必要だ」と語った。
調査結果は3日、ミャンマー・ヤンゴンで開かれ、地域の800人以上の病院および医療従事者が出席した第14回「病院経営アジア(HMA)会議」で報告された。
Googleが実施した研究は医師たちが仕事中に平均して1日6回の専門的検索を行うことを明らかにしている(注1)。さらに、2020年までには医療に関する知識の量がわずか73日で倍増するだろうと推定されており、知識量は人が吸収、習得する2倍の速さで拡大する(注2)。
エルゼビア クリニカルソリューションの最高医学責任者でHMAの主題発表者でもあるペーター・エーデルスタイン博士は「われわれは医師として患者に最高のケアを提供するために、複雑な医療上の問題を解決する際にどこに情報を求めればよいかを知らなければならないだけでなく、さらに重要なこととして、根拠に基づいた最新の、信頼できる情報源を見つけなければならないということを認識している」と述べた。
同博士はさらに「今ではほとんど誰もが何でもインターネット上に発表できる。そのためわれわれは医師や医療従事者として慎重である必要があり、患者ケアに基づいた臨床決定をサポートするためには信頼されている最新のコンテンツを迅速に、簡単に提供する臨床検索エンジンだけを使う必要がある」と語っている。
この調査はまた、医師10人のうち8人は最新のコンテンツの「インスタントアクセス」が自分たちの臨床上の判断に影響を及ぼす上で「大変重要」または「極めて重要」だと示唆したことを明らかにしている。しかし、リストアップされた中で最も多かった問題は病院や医療機関による臨床情報サービスへの加入制限およびWi-Fiやネットワークアクセスの問題だった。
ポイント・オブ・ケアで使われる臨床情報
臨床情報検索が使われる最大の理由は「その分野の最新の状況に遅れないため」であり、「治療、手術中の参照」が2位だった。医師は治療計画、検査、最善のケアが最低のコストで提供されていることについての保証、患者ケアの臨床標準の確立、患者との意思疎通などのためにもオンライン検索を使う。検索に最も依存する診療科は循環器科、内科、一般外科、神経内科、がん領域などである。
また調査結果は医師の58%が自分のコンピューターから情報にアクセスするのを好むのに対し14%はいまなお印刷された情報源を好むことを示している。医師の3人に1人は臨床現場で、特に患者の診察や治療中にモバイル機器を使用すると話している。
エルゼビアとともにHMAで調査結果を報告したGlobal Growth Marketsのピート・リード最高経営責任者(CEO)は「この調査の結果により、出身国や、背景に関わりなく、医師や医療従事者の臨床における検索の目的、優先事項は全く同じであるということが判明した。優先事項は、信頼できるコンテンツであり最新の情報への迅速なアクセスである。現在の臨床情報サービスやツールの効果を測定し、臨床情報の検索で医師が直面しているギャップをなくすためには情報や技術の使い道をどこに向けるべきかということがわかれば、医療情報のプロバイダーにとって価値があるだろう」と語っている。
(注1)Google, Manhattan Research, Screen to Script, The Doctor's Digital Path to Treatment. June 2012. Accessed at: https://ssl.gstatic.com/think/docs/the-doctors-digital-path-to-treatment_research-studies.pdf
(注2)Densen P. Challenges and Opportunities Facing Medical Education. Transactions of the American Clinical and Climatological Association. 2011;122:48-58.
Accessed at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3116346/
▽この調査について
この臨床における調査「医療従事者の動向、ニーズ、問題の理解」は日本、台湾、インドネシア、フィリピン、中国、インド、オーストラリアを含むアジア・太平洋の7カ国の210人の医師、健康管理専門家を対象として行われた。調査は世界的なヘルスケア市場情報プロバイダー Global Growth Marketsが実施し、エルゼビアが資金を提供した。
▽ClinicalKeyについて
ClinicalKeyは600種の学術誌、1100冊の書籍、医薬品情報、ガイドライン、患者教育、メドラインを含む単一では最大の臨床コンテンツ 組織から引き出された証拠に基づく臨床回答を提供する。Smart Searchは単語をすべて入力する前に検索を開始し、類義語、関連する外科手技、薬、そして関連疾患情報も認識して関連性のある情報を検索結果として表示する。ClinicalKeyはモバイル機器向けにも最適化されており、検索や日常の確認にさらに便利になっている。www.clinicalkey.com
▽エルゼビア(Elsevier)について
エルゼビアは科学、健康、技術専門家の能力を向上させ、よりより決定を行い、よりよいケアを提供し、時には知識の境界を前進させる画期的な発見をして人類を進歩させる情報ソリューションの世界をリードするプロバイダーである。エルゼビアはウェブベースのデジタル・ソリューションScienceDirect、Scopus、Elsevier Research Intelligence、ClinicalKey(https://www.clinicalkey.com/ )を提供し、Lancet and Cellを含む2500種以上の学術誌と一連の象徴的な参考文献を含む3万3000冊以上の書籍を刊行している。エルゼビアはRELX Group plcの一部で、各業界にわたる専門家顧客向けの情報ソリューションの世界をリードするプロバイダーである。www.elsevier.com
▽メディア問い合わせ先
Jason Chan
Director, Corporate Relations, Asia Pacific Global Communications
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ソース:Elsevier