ロンドン, 2024年11月28日 /PRNewswire/ -- タバコの害の軽減をめぐる世界の現状(GSTHR)を記した画期的な新報告書が、最新のエビデンスと新たなデータ予測を用いて、タバコ害軽減(THR)をめぐる世界の現状を評価するとともに、タバコに関連する疾病と死亡率を急速に減少させる可能性を評価します。
英国を拠点とする公衆衛生機関知識•行動•変化の2024年のタバコ害軽減をめぐる世界の現状:状況報告書(GSTHR 2024)は、世界中の多くの国々におけるより安全なニコチン製品(SNP)の使用の増加と、それに対応する喫煙有病率の減少との間に関連があることを示す強い証拠があることを明らかにしています。
タバコ害軽減は、ニコチンの使用を止められない、または止めたくない喫煙者に、ベイプ(電子タバコ)、喫煙を伴わないニコチン・パウチ、スウェーデン式スヌース、加熱式タバコ製品など、より安全性の高い製品への切り替えを促します。さまざまなSNPへの合法的なアクセスは、世界中で喫煙している10億人の健康を改善する大きな可能性を秘めています。 GSTHR 2024の調査によると、世界の成人人口の3分の2以上(約130か国)で少なくとも1種類のSNPを合法的に入手できるようになっていることが示されており、同時にTHRがもたらす機会を活用する余地も大いにあるとのことです。
この報告書には、世界のベイパー数に関する新たな推定値が含まれており、2018年の5,800万人と比較して推定1億1,400万人に増加しています。 さらに3,000万人が他のSNPを使用しているため、GSTHRの推定では、現在SNPの利用者は世界で約1億4,400万人です。しかし、利用者の半数近くが死亡することで知られる可燃性タバコ製品は、世界の成人人口の100%にとって依然として合法です。
新報告書は、中南米と東欧および中央アジアの喫煙とTHRをめぐる状況を詳しく見ています。また、GSTHR 2024では、THRによって喫煙率を低下させた4か国(英国、日本、ノルウェー、アオテアロア(ニュージーランド))を取り上げ、喫煙率の劇的な減少を達成するために、それぞれが歩んできた異なる道に光を当てています。
「2024年のタバコ害軽減をめぐる世界の現状:状況報告書」の編集長兼主執筆者であるHarry Shapiro氏は次のように述べました。「タバコ害軽減が完全に実現すれば、世界の喫煙者数を急速に減少させる可能性があります。もしそうなれば、21世紀最大級の公衆衛生上の利益となるでしょう。」
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