重要な調査で世界的に市民からの信任の危機が明らかに
サウジアラビア、リヤド, 2024年10月30日 /PRNewswire/ -- 世界24か国の市民を対象に実施された国際的調査で、世界人口の62%を占める市民の満足度の水準が劇的に低下していることが明らかになりました。
世界情勢に不満であると回答した人は半数を超え、2023年の水準から11%減少しました。米国では、この1年で信頼度の水準が20%低下しました。
経済的不安がすべての市民にとっての最大の懸念事項となっており、インフレと雇用の安定が主な問題となっています。政府の対応の不手際、医療、テクノロジーに関する懸念が、環境問題を抜いて上位を占めるようになり、環境問題は5位に後退し、回答者の13%のみが最大の懸念事項としています。
このような変化は、世界経済の課題や進展する社会の二極化に対処しようとする指導者や政策立案者にとって、示唆に富むものです。
未来投資戦略(FII)研究所(Future Investment Initiative Institute)がIpsosと提携して委託したこの調査では、経済、健康、テクノロジー、医療、政府の対応に焦点を当て、市民の感情を特定しています。
FII PRIORITY Compassとして知られるこの調査は毎年、年齢、経歴、国を人口統計的に代表する母集団を対象に実施され、年間を通じてFII研究所のサミットにおける議論の形成と情報提供に役立つデータと分析結果が提供されます。
この研究所の目的は、経済成長、繁栄、気候変動、テクノロジーの規制、医療や教育への公平なアクセスなど、人類が直面する共通の問題に正面から取り組み、人類にプラスの影響を及ぼすことです。
今年のFII PRIORITY Compassレポートでは、以下のようないくつかの重要な問題が指摘されています。
FII8はリヤドで開催され(10月29日~31日)、7,000人を超える指導者、投資家、専門家、学者、イノベーターが、人類が直面する大きな問題に取り組むことを目的とした200以上のパネルディスカッションに参加します。この調査は、一般の人々に影響を与える現実の問題に対する知見を提供し、これらの議論に役立てられます。
FII8の開催は、世界の指導者がニューヨークに集まって国連総会(UNGA)に出席した1か月後で、G20の指導者らがリオデジャネイロに集まる3週間前です。また、世界の指導者らが気候変動対策について話し合う場であるアゼルバイジャンで開催されるCOP29の4週間前でもあります。
未来投資戦略研究所のCEOであるリチャード・アティアス氏は次のように述べています。
「この調査は、世界中の指導者や政策立案者に対する警鐘です。この結果は厳しい内容で、世界中の市民の真の懸念が反映されています。私たちには、より優れた、より安全な世界を築くための独自の機会がありますが、それは指導者が重要な問題に耳を傾ける場合のみです。」
完全版のレポートは、こちらをご覧ください: https://fii-institute.org/
FII研究所について
未来投資戦略(FII)研究所は、データを基盤とし、投資部門を有するグローバルな非営利財団で、たった一つの使命を掲げています。それは、「人類に与える影響(Impact on Humanity)」です。グローバルかつ包括的な組織で、世界中の優れた人材を育成し、人工知能(AI)とロボティクス、教育、医療、サステナビリティ(持続可能性)という4つの重要な分野でアイデアを現実的な解決策や活動に結びつけています。
写真 - https://mma.prnasia.com/media2/2543601/Future_Investment_Initiative_Institute.jpg?p=medium600