韓国、ソンナム、2024年10月16日 /PRNewswire/ -- SK chemicals(SKケミカルズ)が、持続可能なパッケージング・ソリューション(SPS)のラインナップを強化しました。
SKケミカルズ(CEO Ahn Jae-hyun)は16日、リサイクル性と成形/加工の汎用性を拡大したコポリエステル「ECOTRIA CLARO 300」の発売を発表しました。
新しく導入された素材ECOTRIA CLARO 300は、コポリエステル本来の透明性や耐薬品性などの特性を備えながら、リサイクル可能で、押出ブロー成形(EBM)にも適しています。
同社の説明によれば、この材料は、高温成形条件下においても、既存のコポリエステル製品よりも粘度が高く、押出ブロー成形に適しています。
EBM工法は、大型容器の成形に適しています。押し出されたプラスチック・チューブを加熱し、風船ガムを膨らませるように空気で膨らませることで、希望する容器形状を形成します。そのため、製造時、高温成形工程でも溶けずに形を維持する高粘度の材料が必要となります。
PETやコポリエステルなど、一般的な透明材料は、高温の押出ブロー条件に必要な耐熱性や粘度に欠けるため、大容量容器の材料には、主にPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)などの不透明材料が使われてきました。同社では、押出ブロー成形が可能で、PETに分類されるためリサイクルも容易なECOTRIA CLARO 300が、透明性が求められる大容量容器市場を急速に刷新するものと予測しています。
SKケミカルズの戦略は、大型の水筒、ジュース、清涼飲料水など、透明性が求められる大容量容器市場を積極的に攻略し、EBM応用市場でコポリエステル販売を3万トン程度に拡大することです。
SKケミカルズのグリーン素材事業責任者Kim Eung-soo氏は、「ECOTRIA CLARO 300の発売により、SKケミカルズは、100 ml以下の化粧品サンプル・ボトルから大容量飲料容器まで、カスタマイズされた多様な持続可能包装ソリューションを提供できるようになりました」と述べ、「射出成形技術や、さまざまな用途に必要な材料の物理的特性と品質を実現できる技術を継続的に開発し、持続可能な包装材料の利用を拡大していくつもりです」と付け加えました。