西ジャワ州スメダン県(インドネシア)、2024年8月19日 /PRNewswire/ -- 2015年に設立された先進的なヘルステック企業であるドクイティ(Docquity)は、西ジャワ州スメダン県と提携し、プスケスマス(県営診療所)AIプラットフォームを立ち上げ、B2G分野への進出を表明しました。この取り組みは、インドネシアを含むアジア太平洋地域全体で、医師が専門分野を超えてつながることを可能にするドクイティのソーシャルプラットフォームの成功を基盤としています。スメダン県知事と西ジャワ州書記長の推奨を受けたこのAIプラットフォームは、試験運用に参加する医療従事者にとって貴重な診療支援ツールとなっています。
このプログラムの主目的は、ドクイティが確立したソーシャルプラットフォームに蓄積された信頼性の高いデータを学習した生成AIを活用し、プスケスマスの医療対応能力を向上させることです。この取り組みは、スメダン県が重要視する健康問題に焦点を当て、スメダン県民の健康増進を実現すること目的としています。
ドクイティが開発したプスケスマスAIプラットフォームは、インドネシアおよび欧州のデータ保護規制(GDPR)に準拠した生成AI技術を活用しています。この生成AIプラットフォームは、インドネシア保健省、各種医学雑誌、WHO、およびスメダン県政府が信頼するその他の情報源から得られたデータに基づき回答を提供し、医療従事者の知識習得を支援します。プスケスマスAIプラットフォームは、情報に基づいた意思決定を包括的に支援するものであり、患者の治療成績を向上させることに寄与します。
プスケスマスAIプラットフォームの主な特徴は以下の通りです。
このプログラムは、スメダン県およびその他地域の医療政策に対して影響力を有する複数の重要人物から強力な支持と推薦を受けています。
元スメダン県知事(2018年~2023年)のドニー・アフマド・ムニール博士は、以下のように支持を表明しました。「私たちは、医療サービスの向上を目指してドクイティと協力できることに大変期待しています。プスケスマスAIプラットフォームは、私たちの医療従事者の知識と能力を向上させ、最終的には地域社会の健康に大きく貢献することでしょう。結核や発育阻害、高血圧といった重要な健康問題に取り組むことで、スメダン県における公衆衛生の向上に大きな進展を成し遂げることができるでしょう。」
プスケスマスAIプラットフォーム(現地名:TehAI)は、スメダン県の医療に大きな影響を与えることが期待されています。このプラットフォームの高度なAI技術は、信頼できるデータへのアクセスを医療従事者に提供し、患者の診断と治療を効果的に行う能力を向上させます。これにより、患者の治療成績が向上し、より健康的な地域社会が実現されるでしょう。
西ジャワ州のヘルマン・スルヤトマン書記長は以下のよう述べ、より大きな変化が起こることに期待を表明しました。「以前スメダン県で働いた経験がある私にとって、この革新的なプログラムがこの地域で実践される事に非常に感激しています。この取り組みが成功すれば、西ジャワ州の他の県でも同様のプログラムを展開する道を開くことになり、州全域で医療の成果を向上させることに繋がるでしょう。信頼できるデータと高度なAI技術へのアクセスを医療従事者に提供することで、より効果的で効率的な医療システムを構築できます。」
特に、結核や発育阻害、高血圧に対する重点的な取り組みは、これらの重要な健康問題に対処するために政府が展開している各種プログラムにも合致しています。医療従事者に必要なツールと知識を提供することで、プスケスマスAIプラットフォームは政府の取り組みを支援する重要なツールとなる事が期待されます。
スメダン県のプスケスマスに所属する看護師が自身の経験を共有しました。「プスケスマスAIプラットフォームのTehAIは、重大かつ複雑な健康問題に対処する私たちの能力を大幅に向上させました。信頼できるデータから導き出される洞察が得られる事により、患者に対してより良いケアを提供できるようになり、結核や発育阻害、高血圧に対する政府の取り組みを加速させることができました。TehAIは、私たちの日常業務において欠かせないツールであり、情報に基づいた意思決定を容易となる事で、患者の治療成績を向上させるのに役立っています。」
ドクイティの共同創設者であるアミット・ヴィタル氏は、以下のように熱意を表明しました。「スメダン県との今回のパートナーシップは、ドクイティがB2G分野へと拡大するうえで重要な一歩となります。生成AIを活用することで、結核や発育阻害、高血圧といった重要な健康問題に取り組む医療従事者を支援するための貴重な洞察とデータを提供できます。私たちの目標は、医療従事者に情報に基づいた意思決定を行う事を支援し、患者の治療成績を改善するためのツールと知識を提供することです。」
スメダン県におけるプスケスマスAIプラットフォームの成功は、ほんの始まりに過ぎません。ドクイティとスメダン県の政府は、患者の治療経過(ペイシェントジャーニー)を追跡するためのアドヒアランスプログラムを開始しています。このプログラムでは疫学情報の収集に加えて、患者の治療継続率、患者の服薬スケジュール遵守状況、医師との面会状況などと治療成績との関連性を調査します。
ドクイティについて https://docquity.com/
Docquityは、東南アジア最大の医療従事者のコミュニティです。私たちのビジョンは、医療従事者をつなぎ、世界中をより健康な生活環境へと導くことです。Docquityはスポンサー企業と提携して、医療従事者が学び、つながり、成長するのを支援し業界全体にインサイトを提供します。
スメダン県とは
スメダン県は、インドネシアの西ジャワ州に位置する県で、豊かな文化遺産と美しい景観で知られています。この県は、公衆衛生と教育の向上において大きな進展を遂げており、住民の生活の質を更に高めることを目指しています。ドクイティとの提携は、先端技術を活用して重要な健康問題に取り組み、医療サービスを改善するうえで、重要な前進を意味します。スメダン県は、地域社会の健康増進と持続可能な発展の目標を達成するために、革新的なソリューションを採用し、先進的な組織との協力に積極的に取り組んでいます。
プスケスマスとは
インドネシアの県や市が運営する保健所を意味し、検診、診療/治療、出産にも対応可能な医療機関であり、地域レベルの予防医療・健康増進・治療など様々な医療サービスを提供する場として機能しています。