東京、2024年8月8日 /PRNewswire/ -- Avaloqの最新の調査では、アジアにおけるウェルスマネージャーの半数以上(56%)が、使用するテクノロジーシステムやツールが時代に合っていないと感じています(欧州では37%のみ)。また、投資助言用システムの使用方法の習得に時間がかかりすぎると答えたアジアの回答者は49%で、日本では61%と高くなりました。これらの調査結果は、アジアや日本のウェルスマネージャーが、クライアントによりよいサービスを提供するため、最新の便利なテクノロジーを自在に使いたいと考えていることを示しています。また、日本の回答者の46%は、一つのタスクを完了させるのに必要なシステムが多すぎると答えています。日本のウェルスマネージャーの25%は日常業務の遂行に10以上のテクノロジーシステム・ツールを使用しており、世界平均である17%を大きく上回っていることを踏まえると、前出の数値は驚くに値しません。
日本では、多くのウェルスマネージャー(71%)がクライアントとのミーティングで投資アドバイザリーツールを使用しており、アジアの平均である64%を上回っています。クライアントのミーティングで助言システムをまだ使用していない日本の回答者のうち、75%が使用したいと答えており、タスクに適したシステムを導入する機会があることを示しています。世界的に見ると、ウェルスマネージャーがクライアントとのミーティングで助言ツールを使用するうえで最大の障壁となっているのは、ユーザーインターフェイスが最適化されていないこと(69%)や、クライアントと一緒に使うにはテクノロジーが非常にわかりにくいこと(60%)です。
調査では、ウェルスマネージャーが日常業務をサポートできるテクノロジーを強く求めていることも分かりました。日本のウェルスマネージャーは、大きな業務改善をもたらす機能のトップ3に規制・コンプラチェックの自動化(75%)、データ可視化の向上(71%)、ポートフォリオ管理の自動化(71%)を挙げています。よりパーソナライズされたアドバイザリーサービスをクライアントへ提供することについて、アジア全体の回答者の42%が時間不足を大きな、または非常に大きな障壁として挙げていることを考えると、フロントオフィスの効率性を高めるために自動化やAI技術を活用することは、富裕層顧客に対するサービス向上につながる可能性があります。
Avaloqのセールス・ディレクター兼日本カントリー・マネージャーの本田直行氏は、次のように述べています。「高度にパーソナライズされた効率的なウェルスマネジメントサービスの提供は、拡張性の高い技術的インフラに左右されます。近年、金融機関のウェルスマネジメント部門はテクノロジーのアップグレードに多額の投資を行っていますが、このトランスフォーメーションはまだ完了したとは言えません」
「国内金融機関が今日の変化の激しい環境下で関係性と競争力を維持するためには、新たなテクノロジーなどを通じてパーソナライズされた体験を創出する方法を見つけることに重点を置かなければなりません。また、最先端のデジタルツールに投資することによって、アドバイザーの能力を高め、運用・助言サービスを合理化し、時代を先取りするデータドリブンの意思決定をサポートする必要があります。」
以上
注記 本調査について
本ウェルスマネジメント業界調査は、ドイツ、スイス、英国、シンガポール、日本、香港において、5年以上の業界経験を持つウェルスマネジメントの専門家200名に対して実施したオンライン調査に基づいています。調査は2023年2月および3月に実施されました。本レポートは、BlackRock、アクセンチュア、Synpulse、Datos Insightsの協力を得て作成されています。
レポートの完全版はAvaloqのウェブサイト(英語版と日本語版)をご覧ください。
Avaloqについて
Avaloqは業界最高クラスのプロバイダーであり、世界中で160以上の金融機関にフロントオフィスおよびバックオフィスのソフトウェアとサービスを提供しています。当社のお客様にはプライベートバンク、ウェルスマネージャー、投資マネージャー、リテールバンク、ネオバンクなどが含まれます。私たちはクラウドベースのSaaSまたはオンプレミスにより柔軟に展開することができるソフトウェアを開発し、ビジネスプロセスアズアサービス(BPaaS)モデルを通じて銀行業務のアウトソーシングを提供しています。Avaloqは、ITとネットワーク技術の融合におけるグローバルリーダーである、日本電気株式会社(NEC)の子会社です。www.avaloq.com