東京、2024年7月31日 /PRNewswire/ -- 7月30日午前、東京大学東洋文化研究所の大会議室で、浙江大学より東京大学への「中国歴代絵画大系」贈呈式が開催された。
浙江大学古代中国絵画書道研究センター副所長の金暁明教授は、中華人民共和国国務院報道弁公室対外宣伝局、浙江省政府報道弁公室の代表者、浙江大学の卒業生、日本で活躍する中国人芸術家、東京大学と東京藝術大学の学生等の立会の下で、東京大学東洋文化研究所の中島隆弘教授に本を贈呈した。
贈呈式の後、代表団は東洋文化研究所の研究室を見学し、数世代にわたって蓄積されてきた書籍資料を閲覧して、「大系」書籍の陳列や利用状況についてヒアリングした。双方の専門家は、画像と芸術、文化と歴史の関係、中日絵画などのトピックについて懇談し意見交換を行い、協力の更なる強化とアジア文化研究における協力方向や未来図について話し合った。
浙江大学と浙江省文物局が編集・出版した「中国歴代絵画大系」は、2005年にスタートを切り、国内外263の文博機関からの紙、絹(帛と綾絹を含む)、麻等の材質の古代中国絵画コレクションは合計12,405点(セット)収録されている。その中には、国内コレクションが9,155点(セット)、海外コレクションが3,250点(セット)あり、「国宝」レベルの絵画宝物のほとんどを網羅している。『先秦漢唐画全集』『宋画全集』『元画全集』『明画全集』『清画全集』を、合計62巻、232冊で編集し、出版しました。これはこれまでの同類出版物の中で収録された佳作が最も全面的で、出版規模が最も大きな中国絵画の画像文献である。
東洋文化研究所は、1941年11月26日に「東洋文化を総合的に研究する」として設立された東京大学附属研究所である。当研究所の学術研究は、政治、社会、文化、歴史、考古学、文学、芸術など多岐にわたり、アジア研究の海外への普及やアジアの学術情報化の過程において重要な役割を果たしてきた。
今回の贈呈は、浙江大学と東京大学両大学の交流と共有の証であり、東京大学の教員と学生、そして日本国民が中国の古代史、芸術と文化をより深く理解することを促進し、中日両国が人文科学分野でより多くの研究成果を収めるために基礎を築くものである。