協力関係が一層緊密になり、インテリジェントなエコシステムの構築が推進
台北、2024年6月5日 /PRNewswire/ -- 鴻海精密工業株式会社(以下「Foxconn」)(台湾証券取引所:2317)は本日、台湾・高雄市にNVIDIAのBlackwellプラットフォームを核とした先進的なコンピューティングセンターの建設を計画すると発表しました。この発表は、両社の経営トップがCOMPUTEX 2024の場で、強固なパートナーシップを再確認した中で行われました。
世界最大の電子機器受託製造サービス企業であるFoxconnと、AIサーバー分野のトップメーカーであるNVIDIAは、AI、電気自動車、スマートファクトリー、ロボティクス、スマートシティなどの知的なエコシステム構築に向けて、より一層の取り組みを深化させていくことを示す最新の協業を行いました。両社は世界トップレベルのパートナーとして、この分野での連携を一層強化していくものと考えられます。
NVIDIAの創業者兼CEOのJensen Huang氏と、Foxconnの董事長兼CEOのYoung Liu氏は、COMPUTEXの展示会場で会談しました。そこでは、NVIDIAの先進製品であるGB200、NVL72、MGX、HGXの製造において中核的な役割を果たしているFoxconnの子会社Ingrasysのブースにて、両社の緊密な協業関係について詳細な説明を受けたとのことです。
ブースの視察後、ホアンは、NVIDIAとFoxconnが製品開発において緊密に協力関係を築いてきたことを述べ、特にBlackwellシリーズ製品ラインアップにその協力成果が明確に現れていると指摘しました。Foxconnには卓越した垂直統合能力があり、GB200の製造において欠くことのできない重要なパートナーであると述べました。
その場で、Liu事長は、FoxconnがNVIDIAと手を組み、NVIDIAのBlackwellプラットフォームを中核とする先進コンピューティングセンターを高雄に建設すると建設すると発表しました。この最先端コンピューティングセンターでは、超大規模チップGB200を搭載したサーバー64ラック、合計4,608基のGPUが稼働し、2026年の完成を目指しています。NVIDIA の強力なAI技術は、Foxconnの以下の3つのスマートプラットフォームを牽引していくとのことです:スマート製造、スマートEV、スマートシティ。両社はAI、電動車、スマート工場、ロボット、スマートシティなどの分野でさらに緊密に協業し、Foxconnの巨大な製造規模とAIの競争力を結集していく計画です。
Huang氏は次のように述べました。「ジェネラティブAIデータセンターに対するグローバルな需要の急増により、新しいコンピューティング時代が到来しました。Foxconnは、NVIDIA コンピューティングの主要サプライヤーとして、製造業やロボティクスにおけるジェネラティブAIの先駆的な適用者となっています。NVIDIA OmniverseやIsaacロボティクスのプラットフォームを活用し、Foxconnは最先端のAI技術とデジタルツインの手法を駆使して、高雄に先進コンピューティングセンターを建設しつつあります」
両社は、NVIDIA Omniverseおよびデジタルツイン技術の活用により、スマート製造、スマート電気自動車、スマートシティ向けのプラットフォーム開発に取り組んでまいります。スマート製造プラットフォームでは、画像認識技術と同社の自律型移動ロボット(AMR)を組み合わせ、生産設備の稼働最適化を図ります。加えて、既存のAIサーバー製造やEV組立工場における生産ラインの計画についても、着手していく予定です。
この目標に向け、Foxconn子会社のFoxtronが新設中のQiaotou(橋頭)自動車製造施設は、同社グループの先進的なAI工場の一つとして期待されています。この建設中の拠点では、クラウド接続のデジタルツイン技術を活用し、仮想と実際の生産ラインの融合を図ってまいります。デジタルによる実時間監視を通じて、受注が生産能力を上回っている、受賞歴のある高品質な電気バスの製造を実現していく計画です。
今後については、両社の電気自動車向けADASプラットフォームの共同開発成果が、Foxconnが設計する将来の電気自動車モデルに適用されていくことが期待されております。現在、Foxconnはこうした従来の欧州および米国の自動車メーカーとのプロジェクト化に向けた交渉を進めております。加えて、NVIDIA最新世代のチップをベースに、FoxconnとNVIDIAが「車内-運転-一体化」スマート移動ソリューションを共同で企画・計画しており、新たな第三の生活空間の創出を目指しているところです。
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