【ソウル(韓国)2024年5月15日PR Newswire=共同通信JBN】大手の産業用自動運転企業Seoul Roboticsは、Seoul Robotics研究開発(R&D)センターの金ドウゴン所長が国際標準化機構(ISO)専門委員会(TC)204のワーキンググループ(WG)14専門家に選任されたと発表しました。
韓国のISO代表機関である韓国技術標準院(Korean Agency for Technology and Standards)の承認を得て、Kim氏はAutonomous Valet Parking systems(AVPS、自動バレーパーキングシステム)やIntelligent transport systems(ITS、高度道路交通システム)を活用したセーフティー警報システムといったシステムの国際標準の策定に積極的に参加します。
ISOのTC204は1992年に設立され、米国、日本、ドイツなど61カ国以上の専門家により、道路、インフラストラクチャー、通信、車両制御、物流、人間工学などのITS関連のさまざまな国際標準化に責任を負っています。
TC204が設立した18のワーキンググループの1つであるWG14は、車両のアクティブセーフティーシステムと自動運転システムに関連する国際標準化に焦点を当てています。AVPS、Partially Automated Parking System(PAPS、部分的自動パーキングシステム)、Traffic Jam Assistant(TJA、交通渋滞アシスタント)、Highway Assist System(HAS、ハイウエーアシストシステム)、Low-Speed Autonomous Vehicle(LSAV、低速自動運転システム)などの分野は、WG 14の標準化業務の一部です。現在、日本がWG14の議長ポストに就いています。
WG14は特に、レーダーやLiDAR、ビジョンセンサーなどのセンシングデバイスを活用した車両単独のアクティブセーフティーシステムや、道路通信をベースにしたアクティブセーフティーシステムを網羅するスマートセーフティーシステムに関する国際標準化の取り組みを主導しています。
韓国科学技術院(Korea Advanced Institute of Science and Technology、KAIST)の客員教授でISO/TC204 WG17の議長を務めるYoung-jun Moon氏は、世界の自動運転に関するこの重要な局面でSeoul Roboticsと金ドウゴン氏が中心的な役割を果たすことに強い期待を表明しました。
金ドウゴン氏は、Seoul RoboticsがWG14に参加することに誇りを表明しました。これはインフラストラクチャーをベースとした自動運転技術の基本となっている自動バレーパーキングシステムで同社の専門知識が評価されたことを示しています。
一方、2017年に設立されたSeoul Robotics は、産業用自動運転ソフトウエア市場で中心的な立場を確立し、世界の主要な自動車OEMにサービスを提供しています。同社は昨年、30億ウォンの売上高と55%の売上高総利益率を報告し、その売り上げの80%が世界市場からによるものです。Seoul Roboticsは2025年までのKOSDAQ市場への上場を目標に、株式公開に先立つ資金調達の後期段階を今年に予定しており、トップクラスの人材の募集と、焦点を絞ったR&D活動を通じた競争力強化を目指しています。