リヤド(サウジアラビア), 2024年5月7日 /PRNewswire/ -- サウジアラビア王国でグローバル産業(エレクトロニクスおよび産業機械)の変革とワールドクラスの製造拠点づくりに注力する、PIF(公共投資基金)傘下のAlatは6日、米ロサンゼルスで開催されたMilken Institute Conferenceで、電化とAIインフラの2つの新事業部門の立ち上げを発表しました。この2つの事業部門は、AIインフラに対する前例のない世界的な需要と、送電網技術を強化することで世界的なエネルギー転換を支援するという切迫したニーズに対処します。
電化はAlatにとって重要な目標です。それは技術を安定的かつ拡大利用するための電力網技術の強化にとどまらず、電力は産業プロセスに動力を供給する太陽光、風力、水素クリーンエネルギーによって生成される主要なエネルギーであり、電気の成長は飛躍的に加速しているからです。サウジアラビアの豊富な資源である太陽エネルギーやその他のクリーンエネルギー源を、電気を利用した産業用システムと組み合わせることで、Alatは世界のエネルギー転換と産業の脱炭素化に大きく貢献するソリューションを生み出すことを目指しています。
電化事業部門は送電・配電技術に重点を置きます。また、再生可能エネルギー源の送電網への接続や、ガス・水素の生成・圧縮の最新技術も同部門が担当します。
AIインフラ事業部門はAI機能に必要な技術に注力し、ネットワークと通信機器、サーバー、データセンターネットワーク機器、データセンターストレージ、産業用エッジサーバー、インダストリー4.0コンピューティングを網羅しています。AIをロボット工学などの他のインダストリー4.0技術と組み合わせて導入することで、スマート製造とインテリジェントファクトリーの構築が大きく前進します。AIインフラ事業部門はAlatの顧客向けソリューションを製造するだけでなく、アラットの先端技術目標にも貢献していきます。
AlatのAmit Midhaグローバル最高経営責任者(CEO)は「私は、この2つのエキサイティングな新部門を発表できることをうれしく思います。この2つの部門は、産業界にとって先進的で持続可能な未来を開拓するというAlatの全体的な戦略目標に大きく貢献するでしょう」と述べました。
世界の電化市場規模は2022年に736億4000万米ドルに達しました。2023年から2032年のCAGR(複合年間成長率)は8.91%で成長し、 2032年までに約1729億米ドルに達すると予想されています。世界のAIインフラ市場は目覚ましい成長を遂げており、2033年には4605億米ドルという驚異的な規模に達し、10年間のCAGRは圧倒的な28.3%に達すると予測されています。この成長の原動力は、さまざまな業界で進んでいるAI技術の導入です。それは、イノベーションの推進、意思決定プロセスの強化、タスクの自動化といったAIの可能性を組織が認識しているからです。
これらの事業部門の立ち上げは、太陽光、風力、水力などの再生可能エネルギー源をデータセンターやコンピューティング施設に活用し、データの大規模処理や再生可能エネルギーの統合による環境への影響を軽減する、エネルギー効率に優れたコンピューティングの世界的なトレンドに後押しされたものです。さらに、AIインフラの将来には、エネルギー効率、持続可能性、環境への責任を優先するグリーンデータセンターの設計と建設が含まれます。 また、AIインフラは、特に自律走行車両や電動モビリティーソリューションの開発など、輸送における電化の取り組みとも関係しています。AIを利用した交通システムは、データ分析、機械学習アルゴリズム、センサー技術を活用して、ルート計画、交通管理、車両のパフォーマンスを最適化し、電気自動車の普及と化石燃料への依存を抑えることに貢献します。
AIは送電網の運用と管理を最適化する上で重要な役割を果たし、電力会社が効率性、信頼性、持続可能性を向上できるようにします。AIを活用した送電網の最適化ソリューションは、高度な分析、予測モデリング、リアルタイム制御アルゴリズムを活用し、需給のバランスを取り、再生可能エネルギー源を統合し、中断や変動に直面した際の送電網の回復力を強化します。
Alatは米ロサンゼルスで開催の Milken Institute Conferenceにおけるゴールドスポンサーです。同社は現在、持続可能な技術製造に重点を置いた9つの事業部門を有しています。Alatは、サウジアラビアに雇用と経済の多様化をもたらすことを目的として重要なパートナーシップを構築し、同国に高度な製造能力を構築するため、これらの事業部門全体に2030年までに1000億米ドルを投資する予定です。
▽Alatについて
Alatは、より良い明日を築くために、グローバル産業(エレクトロニクスおよび産業機械)の変革に注力し、クリーンエネルギーを動力源とする世界クラスの製造拠点をサウジアラビア王国に創設する企業です。Alatは持続可能な製造を実現し、世界的企業の排出量削減とカーボンゼロ製造への移行を支援します。 PIF(公共投資基金)傘下企業であるAlatは、経済の多様化、産業の発展、イノベーション、雇用創出といったビジョン2030の目標達成に不可欠な存在です。
Alatの主な目標は、サウジアラビアの豊富なグリーンエネルギー資源、同国に特有の地理的条件、テクノロジー投資の恩恵を受けて、世界的企業がサウジアラビア王国で持続可能な製造ソリューションを確立できるようにすることです。Alatの当初の戦略的事業分野は半導体、スマートデバイス、スマートビルディング、スマート家電、スマートヘルス、先端産業、次世代インフラ技術となる予定です。より詳しい情報はwww.alat.comをご覧ください。