【北京2024年4月18日PR Newswire=共同通信JBN】在中国ドイツ商業会議所が発表した最近の景況感調査では、中国とドイツの経済貿易協力の見通しに対する信頼感が明らかになりました。調査対象の会員企業566社のうち、91%が中国での事業継続の意向を表明し、半数以上が中国市場で投資を増やす計画だと回答しました。
シーメンス、メルセデス・ベンツ、BASF、フォルクスワーゲン、BMWを含むドイツの大手企業数社は昨年、中国への投資を増やし続け、中国市場への信頼をさらに目立たせました。
中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は16日、中国を3日間の日程で公式訪問中のドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相との会談で「中国とドイツの協力は両国だけでなく、世界全体に利益をもたらす」と述べました。
世界情勢が不安定になればなるほど、双方にとって両国関係の回復力と活力を強化する必要性が高まると習主席は述べ、成長する両国関係の協力と発展の全体的な方向性を維持する共同努力を呼び掛けました。
▽中独協力は「リスク」ではなく好機
ショルツ首相は中国の重慶と上海への訪問中に中独合弁企業Bosch Hydrogen Powertrain Systems(Chongqing)Co., Ltd.を訪問し、水素燃料電池パワーモジュールの組み立てやドイツ企業コベストロのアジア太平洋イノベーションセンターを視察しました。
同氏は習主席に対し「ドイツと中国の企業間の緊密かつ健全な協力に感銘を受けた」と述べました。
経済貿易協力は、中独関係で常に重要な役割を果たしてきました。ドイツは技術革新分野、特に新エネルギー車(NEV)での中国との協力拡大に一層留意しています。
取り組みを通じて、中国はNEVのイノベーションの中核となり、ドイツの自動車企業が中国への投資をさらに拡大するよう誘致しています。
Mercedes-Benz Group China Ltd.とBMW Brilliance Automotive Ltd.によって設立された新しい合弁企業が北京で登記されました。Volkswagen Group Chinaは4月11日、中国でのイノベーションのペースを高めるため、中国東部の安徽省合肥にあるイノベーションハブの拡張に25億ユーロ(約26億8000万ドル)を投資すると発表しました。
習主席はショルツ首相に対し、中国とドイツの互恵協力は「リスク」ではなく、安定した2国間関係の保証であり、将来への機会であると述べました。
習主席は、中国とドイツ両国が工業立国であり、自由貿易と経済のグローバル化を支持していることに留意し、両国が保護主義の台頭に対して警戒を怠らず、生産力の問題について市場と世界的な視点を通じ、経済法則に基づき、客観的かつ弁証法的な見解を採用し、協力に関する議論に一層注力することが重要だと述べました。
▽2国間関係の堅実かつ持続的な進展
今年は両国間の全般的な戦略的パートナーシップの樹立から10周年となります。
両国関係の強化と発展は2国間の範囲を超えた重要性を持ち、ユーラシア大陸と全世界に大きな影響を与えると、習主席は指摘しました。
2023年の2国間貿易額は2531億ユーロに達し、この間中国は8年連続でドイツの主要貿易相手国としての地位を維持しました。
両国は昨年6月、第7回中独政府間協議を開催し、気候変動への対応、イノベーション、先端製造、職業教育の分野で一層協力することで合意しました。
両国は昨年10月、フランクフルトで第3回中独ハイレベル金融対話を開催し、25の協力合意に達しました。2024年4月11日、金融協力を深めてより互恵的な成果をもたらすことを目的としたChina-Germany Dialogue Forum on Financial Cooperationが北京で開催されました。
「双方が相互尊重を守り、相違点を温存しながら共通点を模索し、交流と相互学習を強化し、ウィンウィンの協力を追求する限り、中独関係は堅実かつ持続的な進歩を享受し続けるだろう」と、習主席は述べました。