【北京2014年10月13日PRN=共同通信JBN】中国のインタラクティブ・エンターテインメント機器の大手開発・運営事業者である北京完美時空網絡技術有限公司(Beijing Perfect World Network Technology Co., Ltd.、パーフェクトワールド)は9月30日午後、ニューヨークにあるコロンビア大学メールマン公衆衛生学部(Mailman School of Public Health)と基本合意書(MOU)に調印した。これは医療リハビリテーションへのインタラクティブ・デジタルエンターテインメントの利用、それが社会的発展に果たす役割について、パーフェクトワールドとコロンビア大学との間の徹底的話し合いの結果であった。
同日朝、パーフェクトワールドのシャオ・ホン最高経営責任者(CEO)ら代表団は、コロンビア大学コンピューターサイエンス(情報科学)学部と同大学メールマン公衆衛生学部・神経科学・環境衛生科学研究所を訪問して、公衆衛生におけるコロンビア大学の成果について見識を深めた。パーフェクトワールドの幹部は午後には、メールマン公衆衛生学部の10人余りの科学者で構成するグループとともに、インタラクティブ・デジタルエンターテインメントをヘルスケアにどのように利用できるかについて真剣に話し合った。ノーベル生理学・医学賞を受賞したエリック・カンデル博士が自身の研究結果を披露して、話し合いに積極的に参加した。
シャオ・ホンCEOによると、ウエアラブルデバイス、アミューズメント、フィットネス機器から医療搬送、医療リハビリ施設まで、さらには教育用製品、公共消費チャンネル、マン・マシン・インタラクションプラットフォームに至るまで、ありとあらゆるものがデジタル・インタラクティブエンターテインメントの媒体となり、さまざまな分野で新しいアイデアを生み出すことができる。
中国最大規模のゲームショー「China Digital Entertainment Expo(ChinaJoy)」でシャオ・ホンCEOは、ゲーム産業は将来、これまで以上に多くの人々の日常生活を豊かにする方策として、ヘルスケア、消費財、教育、コミュニケーション、IT、金融部門に参入して、それらと融合し、ゲームが人生に対する健康的な取り組みのシンボルとなり、取り組みそのものになると指摘した。
この流れの背景にパーフェクトワールドコロンビア大学の協力関係がある。ゲームと医療リハビリが組み合わさることによって、ゲームテクノロジーは真価を発揮する。患者はゲームをすれば、当然ながらバーチャル環境の中でさまざまな感覚上の刺激を通じて対象物との触れ合いができるとともに、バーチャルリアリティー技術で構築したリハビリ用ソフトウエアはトレーナーよりも忍耐力を発揮してより均一な治療を提供し、人的エラーに伴うリスクを大きく減らすことになる。同時に、このようなやり方のリハビリ療法は、全過程を通して倦怠感をなくすだけでなく患者を気分よくさせて、リハビリ効果を高めるのに大いに役立つ。
パーフェクトワールドの最先端のゲーム研究・開発とコロンビア大学の広範な神経医学知識の組み合わせは、ゲームのコンセプトと技術分野とこの学問分野とを統合する医療リハビリの新しいアプローチの開発を促進する。両分野の創造的で有意義な協力関係によって、ゲーム産業をはじめとするすべてのインタラクティブ・エンターテインメント部門はより幅広い分野での開発の可能性が開けることになる。
将来、科学技術の急速な進展によって、ゲーム産業は可能性が大きく開かれる。ゲームは徐々に日常生活に不可分の1つとなると予測される。医療リハビリ、ウエアラブル機器、アミューズメント、フィットネス機器、医療搬送施設、医療リハビリ施設、さらにはマン・マシン・インタラクティブ経験などの分野は、産業が新たに向かう方向となる。ゲームはエンターテインメントやレクリエーションのためだけでなく、ゲームとそれを促進する技術は世界のユーザーの生活のあらゆる側面で一翼を担い、その一部となる。
ソース:Beijing Perfect World Network Technology Co., Ltd.