破壊的な市場と地政学的リスクにより、ビジネスの機敏性と回復力が試されています
【メンロパーク(米カリフォルニア州)2023年12月8日PR Newswire=共同通信JBN】プロティビティ(Protiviti)とノースカロライナ州立大学のERM Initiativeが実施した新たな調査によると、世界のビジネスリーダーが直面する短期的な最大のリスクとして、経済的圧力と持続的なインフレーションが、人材争奪戦の座を奪ったことが明らかになりました。この調査では、今後1年間および10年間の最も差し迫ったビジネスリスクを測定します。経済と人材市場以外にも、ビジネスリーダーは短期的および長期的なサイバー脅威に対する懸念も強めており、このリスクは回答者の今後10年間の最大の懸念事項になっています。
第12回年次調査「Executive Perspectives on Top Risks for 2024 and a Decade Later(2024年および10年後のトップリスクに関する経営者の展望)」は、世界的なコンサルティング会社プロティビティとノースカロライナ州立大学Poole College of ManagementのEnterprise Risk Management(ERM)Initiative(エンタープライズ・リスク・マネジメント・イニシアチブ)によって実施されました。この調査は、世界中のさまざまな業界の組織の取締役会役員と経営幹部1100人以上を対象に行われ、1年間(2024年)と10年間(2034年)の期間にわたって、36のマクロ経済、戦略、および業務上のリスクを1-10の段階的スケールで評価するよう求めました。
▽2024年のトップリスク
今後1年間については上位リスクの入れ替わりが大きく、昨年と比べて、短期リスクのトップを含む6項目が2024年の今年のトップ10リストから外れました。経済状況とインフレ圧力が2024年の最大の短期リスクとして浮上しました。過去2年間の調査で浮き彫りになった傾向を継続し、文化と職場の進化を管理しながら人材を発掘し維持することが、依然として大きな懸案事項でした。調査で評価された36のマクロ経済、戦略、および運用上のリスクのうち、2024年に特定された上位5つのリスクは以下の通りです:
▽2034年のトップリスク
調査回答者は、2034年までの10年間に同じ36のリスクの予想される影響も評価し、今後10年間にリスク情勢がどのように変化するかを評価しました。2034年に特定された上位5つのリスクは以下の通りです:
プロティビティのリスクおよびコンプライアンス担当グローバルリーダーのMatt Moore氏は次のように述べました。「経済、インフレ、サイバーセキュリティーは明らかに経営陣のリスクアジェンダに大きく迫っていますが、優れたリーダーは、これらすべてのリスクが密接に関連しており、部分的にではなく全体として対処する必要があることを認識しています。経営幹部と取締役会は、さまざまな戦略面および運用面での懸念に機敏に対処し、変化のスピードに対応する必要があります。リーダーには、業務、生産性、収益性を損なうことなく、複数の外部リスクを効果的に管理することが期待されています」
最大のリスクとして記録されていませんが、地政学的イベントはリスク状況全体に重大な波及効果をもたらしました。2023年10月7日に中東で発生した事象の以前には、調査では2024年に「Significant Impact(重大な影響)」レベルに評価されたリスク課題はないことが判明しましたが、攻撃後に収集された回答では、多くのリスクが増大し、4つのリスク課題が「Significant Impact」レベルに評価されました。
プロティビティのリスクおよびコンプライアンスソリューション担当シニアマネジングディレクターで同社グローバルソートリーダーシッププログラムのリーダーであるCarol Beaumier氏は「最近の経済発展と中央銀行の政策がソフトランディングにつながるのか、あるいは組織に劇的な変化を強いる不況につながるのかは、まだ不明です」と語りました。「この不確実な経済状況に加えて、多様かつ広範囲にわたる分野で規制上の変更が生じており、ビジネスリーダーはこれらの変更が自社の事業にどのような影響を与えるかについて、さまざまな結果に対して計画する必要があることを意味します」
10年間に目を向けると、サイバーセキュリティーが最も差し迫ったリスク課題で、サイバー脅威のリスク評価は昨年調査と比べて11%以上増加しており、これは調査史上最大のリスク評価の増加です。エンタープライズ・リスク・マネジメント教授であり、ノースカロライナ州立大学ERM Initiativeのディレクターでレポート共著者のMark Beasley博士は「経済が来年のリスクのトップに位置するものの、昨年はリスクの上位5項目に全く入らなかったサイバー脅威は、リーダーが短期的および長期的見通しの両方を評価した際にリストのトップに躍り出ました。この急上昇は、技術進歩の指数関数的な曲線の影響を受ける複雑なサイバーリスクの状況についての認識の高まりと、リーダーがこれらの脅威に真剣に取り組んでいることを反映しています」と述べました。
プロティビティのグローバルセキュリティー&プライバシーリードのSameer Ansari氏は次のように述べました。「今後10年間に、人工知能、クラウドなどのテクノロジー、そして予期される量子コンピューティングの出現は、組織がデータを保護する方法を変え、セキュリティー関連の重大な問題を引き起こすでしょう。新しいテクノロジーに迅速に適応するために、多くの組織は、運用目標と市場開拓目標を達成するために、アウトソーシングや共同調達の取り決めへの依存を高めています。組織は、サードパーティーパートナーが現行の法律・規制を遵守し、自社のデータと顧客データの安全を確保する必要があり、追加のリスクが発生します。」
▽企業の取り得る措置
対象期間に関係なく、今年の調査結果は、企業をリスクから守り、将来の成功の可能性を最大化するために経営者が取るべき重要な措置を浮き彫りにしています。プロティビティとノースカロライナ州立大のERM Initiativeによるリポートでは、主要な懸念領域に対処するために経営幹部が取るべき次のステップを以下のように概説しています:
▽関連資料
プロティビティとノースカロライナ州立大学のERM Initiativeによる「Executive Perspectives on Top Risks for 2024 and a Decade Later(2024年および10年後のトップリスクに関する経営者の展望)」のリポートは、回答者の企業タイプ、規模、業界、地理的な地域、回答者の役職、の詳細区分別の結果と分析を提供しています。このリポートは、グローバルウェビナーシリーズ、インフォグラフィック、調査結果に関するポッドキャストとともに、こちらから無料でダウンロードできます。プロティビティのグローバルウェビナーシリーズは、2024年1月11日午後11時(東部標準時間)から、プロティビティのMatthew Moore氏が主催し、プロティビティ、MacroPolicy Perspectives、Prudential Financialの幹部が出演し、今回の調査結果の意味について議論する1時間のパネルディスカッションで始まります。参加は無料でこちらから登録できます。
▽プロティビティ(Protiviti)について
プロティビティ(Protiviti)(www.protiviti.com )は、深い専門知識、客観的な洞察、カスタマイズされたアプローチ、比類のないコラボレーションを提供し、リーダーが自信を持って未来に直面できるよう支援する世界的なコンサルティング会社です。プロティビティと当社の独立系および現地所有のメンバー企業は、25カ国以上の85を超えるオフィスのネットワークを通じて、財務、テクノロジー、オペレーション、データ、分析、デジタル、法務、人事(HR)、ガバナンス、リスク、内部監査のコンサルティングおよびマネージドソリューションをクライアントに提供しています。
2023年 Fortune 100 Best Companies to Work For(R)(フォーチュンの最も働きがいのある企業100社)リストに選ばれたプロティビティは、フォーチュン100社の80%以上、フォーチュン500社のほぼ80%にサービスを提供してきました。当社はまた、上場を目指す企業を含む成長中の小規模企業、ならびに政府機関とも協力しています。プロティビティはRobert Half Inc.(NYSE:RHI)の完全子会社です。1948年に設立された Robert HalfはS&P 500指数の構成銘柄です。
▽ノースカロライナ州立大学のEnterprise Risk Management(ERM)Initiativeについて
ノースカロライナ州立大学Poole College of ManagementのEnterprise Risk Management Initiative(ERM、エンタープライズ・リスク・マネジメント・イニシアチブ)は、ERMの実践と戦略およびコーポレート・ガバナンスとの統合に関するソートリーダーシップを提供しています。ERM Initiativeの教員は、取締役会や上級管理チームと頻繁に連携し、ERMの戦略やガバナンスへの連携を支援し、経営陣のワークショップと教育トレーニングセッションを主催し、より効果的なリスク監視手法を導入するための実践的なアプローチに関する調査や考察論文を発行しています(www.erm.ncsu.edu )。
プロティビティは、公認会計士事務所として認可または登録されておらず、財務諸表に関する意見の発行や認証サービスの提供は行っておりません。
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