【北京2023年12月5日PR Newswire＝共同通信JBN】中国の繁栄の中心であり、力強く躍動する北京は、自然災害のない安全で安定した都市として知られています。しかし、2023年の夏は違いました。シーズンを通して気温は上昇し、毎日の最高気温は常に40度を超えました。そして、首都がうだるような暑さから比較的解放された頃、大雨が降り、洪水が発生し、数千人が避難しました。
北京が回復するにつれて、恐ろしくも似たような傾向が世界中に広がっています：米国では過去100年以上で最悪の死者数を出した山火事がハワイ州ラハイナを焼き尽くし、リビア、デルナ市の4分の1を破壊した壊滅的な洪水、チリとアフリカの角では猛暑と深刻な干ばつ、島国の海面上昇…「人類は地獄の門を開いた」とアントニオ・グテーレス（Antonio Guterres）国連事務総長が述べたように、「私たちは危険で不安定な世界に向かっています」。
警鐘は鳴り続けていますが、私たちは希望をなくし、諦めるべきではありません。むしろ、行動を起こすべき時です。世界の2大経済大国である中国と米国は、マイルストーンとなるサニーランズ声明によって政治的意思を示しました。さらに振り返れば、京都議定書からパリ協定に至るまで、排出量と気温上昇を抑えるための拘束力のある目標が、共同の取り組みによって設定されてきました。
そして中国は、カーボンピークアウト、カーボンニュートラルという目標を達成するため砂漠の再生から大気の浄化、新技術の開発、エネルギー構造の転換、健康的なライフスタイルの啓発まで行動してきました。中国は、より持続可能な自然の循環を育み、これまでの生態学的負債を返済し、新たな負債を回避し、より創造的な方法で地球を救うために努力しています。
気候変動が世界的な懸念事項である場合、その負担は平等に分担されるものではありません。一方、産業革命以来ヒートトラッピング排出の責任の大部分は先進国が担っています。反対に、発展途上国の排出量は少ないものの、より暑い気候の影響を受けています。政治的な行き詰まり、官僚主義的なハードル、開発銀行や民間ドナーからの援助を促進するための新しいルールをめぐる議論によって、世界最大の経済大国のいくつかは、その約束がうまくいっていません。
世界の指導者らが警告しているように、気候危機の中心には不正義が燃えており、その炎は希望と可能性を焦がしています。バルバドスのミア・モトリー（Mia Mottley）首相は「多数の命より少数の利益を優先することを続けることはできない」と呼びかけました。
すべてが同じ方向を向いて、全体が部分の総計よりも大事であることを確認するにはどうすればよいでしょうか？それにはリーダーシップ、ビジョン、多国間主義が必要です。中国は世界の他の国々と同様に、再生可能エネルギーの価格を引き下げ、持続可能なプロジェクトを展開するためのノウハウを共有し、低炭素時代への移行に向けて最善を尽くすべく率先して取り組んでいます。気候変動が世界的な問題である以上、グローバルなアプローチと共同努力によってのみ、私たちは意志を具体的な成果に結びつけ、私たちが変えてしまった気候を緩和できるのです。
