共同事業は前立腺がんの新たな標的発見に焦点
【ロンドン、ベリンツォナ(スイス)2023年11月30日PR Newswire=共同通信JBN】トランスレーショナル生物物理学と天然変性タンパク質(IDP)に対する新規治療薬設計のリーダーであるPeptoneとThe Institute of Oncology Research(IOR、腫瘍学研究所)は30日、前立腺がんの共同受託研究契約の開始を発表しました。この共同研究は、前立腺がん患者用の革新的な医薬品を開発するため、トランスレーショナルモデルを使った腫瘍学の新規標的の特定と前進に焦点を当てます。
Peptone最高経営責任者(CEO)のKamil Tamiola博士は「IORとの共同事業は、変性タンパク質を標的とするPeptone独自の専門知識と、ベリンツォナのAlimonti教授グループの独創的な研究から生まれた生成機械学習の力、変性標的に対する独自の構造的洞察、がんに関する患者の洞察を組み合わせたものです。私たちの協力は、スイスのティチノ州における効率的な技術移転プロセスと急成長する研究、生物工学のエコシステムの好例です」と述べました。
Peptoneは、新規の超低遅延水素重水素交換質量分析法(HDX-MS)、スーパーコンピューティング、天然変性タンパク質(IDP)を調べて薬剤を投与するための生成AIなど、高度な生物物理学の原子レベルの実験手法を採用しています。IDPは健康と疾患で重要な役割を果たすタンパク質ですが、固定構造を持たないため、従来の創薬手法では治療が困難または創薬不可能でした。
IORの次期所長兼分子腫瘍学教授のAndrea Alimonti教授(医学博士)は「前立腺がんは依然として極めて多く、まだ満たされない大きな臨床上のニーズがあります。前立腺がんの新たな標的の発見に焦点を当てたこの研究協力でPeptoneと提携することを喜んでいます。私のチームの最近の発見は、進行前立腺がんがいくつかの天然変性タンパク質(IDP)によって制御されており、その多くが腫瘍免疫応答も抑制できることを示しています。これらのタンパク質を標的とすることは、この困難な疾患に対する有望な手法です」と述べました。
▽Peptoneについて
Peptoneは、天然変性タンパク質(IDP)が引き起こす疾患に対する新しい治療法の発見に重点を置くトランスレーショナル生物物理学企業です。IDPは、健康と疾患で重要な役割を果たす固定構造のないタンパク質です。Peptoneの詳細は、peptone.io をご覧ください。
▽IOR Bellinzonaについて
The Institute of Oncology Research(IOR、腫瘍学研究所)は2003年にベリンツォナ(スイス)に創設され、Università della Svizzera Italiana(スビツェライタリアナ大学、USI)と提携しています。 世界中から研究者が集まり、特にがん生物学、ゲノミクス、分子腫瘍学、実験的治療法に重点を置いた腫瘍学の基礎研究とトランスレーショナル研究を行っています。IORは、最先端の研究室と設備を備えた20以上の異なる研究グループを収容する真新しいハイテク研究棟内にあります。 IORは、Institute for Research in Biomedicine(IRB、生物医学研究所)とともに、会員の科学研究と教育活動の促進、支援、調整を目的として最近設立された非営利団体であるBellinzona Institutes of Science(Bios、ベリンツォナ科学研究所)の会員です。
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