リヤド(サウジアラビア), 2023年10月26日 /PRNewswire/ -- リヤドで開催されている世界的なサミットFuture Investment Initiative(FII)(未来投資戦略)で、首脳および投資家は25日、 Resolution to Increase ESG Investment in Emerging Markets(新興市場におけるESG投資の拡大に関する決議)の形で、ESGの短所に取り組むことを決議しました。
Resolution to Increase ESG Investment in Emerging Marketsでは、FII Institute(FII研究所)が西側、東側、そしてグローバルサウスからリーダーや投資家を招集し、現行のESGフレームワークにおける不公平について共同行動を起こすことになります。
新興市場には世界人口の86%が集中し、世界GDPの58%を担っているにもかかわらず、新興市場が受けているESG投資は全体の10%未満です。これは将来の成長原動力として、持続可能な成長に必要な規模には遠く及ばず、途上国で国連の持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むために必要な年間2兆5000億~3兆7000億ドルの投資ギャップを満たすには不十分です。
決議は現在のESGデータツールの限界を認識した上で、以下のことを求めています:
*FII Instituteのパートナーは、2030年までに新興市場のAUMを世界のサステナビリティー・ポートフォリオの30%まで増加させることを目標に、包括的なESG手法を導入することにコミット
*新興市場および先進国市場において、持続可能性に関する国際的な情報開示基準を早急に導入
*国際サステナビリティー基準審議会IFRS-1とIFRS-2の今後の展開が、ESGの包括性とデータの質を向上させる重要なステップであると認識
*市場参加者は、より良い、より効率的な投資選択を行うために世界が必要とするデータを報告し、提供
FII Instituteは、世界各地で開催されるPRIORITYサミットにおいて、政府および民間金融セクターがこの課題に取り組むことを促すため、その招集力を活用してインクルーシブESGのアジェンダを推進していきます。
FII InstituteのRichard Attias最高経営責任者(CEO)は以下の通り述べました:
「世界で最も支配的なESG格付けの中心にあるバイアスが、世界経済の成長エンジンである発展途上市場から何兆ドルもの資金を奪っています。既存のESGデータツールは、先進国市場を優遇する差別的なものです。ESGが、より持続可能な未来への原動力となるという本来の目的を果たすためには、ESGがすべての国、地域、そして世界全体に真に恩恵をもたらすよう、包括性を広く採用する必要があります」
FII Instituteについて
Future Investment Initiative (FII) Institute(未来投資戦略(FII)研究所)は、データに基づいて運営される世界的な非営利財団であり、投資部門を有し「Impact on Humanity(人類に及ぼす影響)」という1つのアジェンダを掲げています。FII Instituteはグローバルかつ包括的な組織として、世界中の優秀な知性を育成し、人工知能(AI)とロボット工学、教育、医療、持続可能性の4つの重要分野でアイデアを現実のソリューションに変えています。
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