土木業界は生産性を向上させるというプレッシャーに常にさらされています。この生産性の多くは掘削機やフロントローダーのバケットの性能に依存しています
【北京2023年10月18日PR Newswire=共同通信JBN】多くの業界がそうであるように、伝統がイノベーションの邪魔をすることがあります。しかしときには、業界を揺るがすほどのブレークスルーが起こることもあります。スウェーデンの鉄鋼メーカーSSABのHardox(R)500 Tuf耐摩耗鋼板がこれに当てはまります。
従来、バケットの設計では、バケットのさまざまな部品に異なる鋼種が必要でした。一部の部品はより硬くする必要があり、他の部品はより強靭にする必要がありました。Hardox(R) 500 Tufはその伝統を覆しました。1つの鋼で硬度と靭性の両方の要件を満たすことができます。
ブリネル硬度500 HBWのHardox(R)500 Tufは、追加の摩耗保護を全く、ないしは、ほとんど施さなくても、バケットに高い耐摩耗性と耐久性をもたらします。これにより、バケットの重量を軽減し、バケットの積載量を増やすことができます。Hardox(R)500 Tufの強度と靭性により、バケットだけでなく、摩耗と衝撃の両方にさらされる大型ダンプカーやトラックのボディー、その他の鋼構造物でも構造用鋼として機能します。
Hardox(R)500 Tuf摩耗プレートの利点は、欧州全域のOEM製品に利用されています。デンマークのSjørringとスウェーデンのFronteqの2社は、Hardox(R)500 Tufの特性を最大限に活用した新しいバケットラインを最近立ち上げました。
SjørringのHYPERバケット、Hardox(R)500 Tufで200キロ軽量化
デンマークのSjørring Maskinfabrik A/Sは、一般土木作業用のHardox(R)500 Tufの最新式バケットの新シリーズHYPERを発売しました。
Hardox 500 Tufにアップグレードすることで、SjørringはHYPERバケットの重量を13%削減することができました。これにより、バケットのサイズに応じて、バケットは約200キロ(441ポンド)多くの荷重を受けることができるようになりました。この業界では重量と燃料消費量が主要なトピックになっています。重量の軽減は、エンドユーザーに大きな影響を与えます。
Aarsleff Groupの掘削機オペレーターであるMogens Jensen氏は「このバケットは以前のバケットよりも150リットル多く積載できますが、それでも重量は約200キロ軽いです。バケットは極めて安定しているように感じられ、摩擦が大幅に減少し、ティルトローテーターが装備されているにもかかわらず、マシンに以前ほどの負担は感じなくなりました。また、摩耗パッケージがないため、材料詰まりに対処する必要がなくなりました」と語りました。
Hardox(R)500 TufのFronteqバケットが新境地を開く
スウェーデンのOEM Fronteq(旧Götene Ufo)の掘削機バケットは、最も過酷な環境で最大の容量、容積、耐久性を求める請負業者にとって新たな境地を開きます。
Fronteqは、Hardox(R)450からHardox(R)500 Tufにアップグレードすることで、プレートの厚さを1ミリ(0.394インチ)減らすことができました。Hardox(R)450と比較して、Hardox(R)500 Tufの硬度は50 HBWと高いため、摩耗マージンが長く確保されています。プレートが薄いとバケットが軽くなり、Fronteqの新しいGranitバケットの場合では8%軽量になり積載量も増加します。プレートが薄いことで溶接の経済性も向上します。
FronteqのBirgitta Bostrom最高経営責任者(CEO)は「SSABがHardox(R)500 Tufを紹介するために当社を訪問したとき、私たちはすぐにこの製品が当社の製品にとって大きな可能性を秘めていることに気づきました。採石場での重労働に主に焦点を当てたバケットであるGranitを開発しようとしていたところだったので、タイミングは最高でした。その開発中にSSABと緊密に協力し、材料を最良の方法で利用できるようにしました」と語っています。
FronteqのデザイナーであるMagnus Asking氏は「Hardox(R)500 Tufのユニークな点は、非常に硬いにもかかわらず、極めて簡単に曲げられることです。バケットを設計する際に、まったく新しい機会が得られます。Hardox(R)450よりも高い硬度を持っていますが、その他の点では溶接や切断に対して同様に優れた特性を備えています」と指摘しています。
Hardox(R)In My Bodyは品質を次のレベルに引き上げ
Hardox(R)In My Bodyは、機器のレベルアップを望む認定OEM向けのブランドプログラムです。OEMは、設計と製造に関する厳格な仕様に従って、Hardox(R)摩耗プレートを使用した認定製品を製造しています。Hardox(R)In My Bodyは、掘削機のバケット、ティッパーボディー、コンテナ、その他の製品など、新しい機器を注文するときにエンドユーザーが認識し、要求するものです。
SjørringとFronteqの両社は、60カ国に500人以上の資格のあるメンバーがいるHardox(R)In My Bodyプログラムのメンバーです。プログラムのすべてのメンバーとして、SjørringとFronteqは、開発および生産の問題をカバーするSSABの広範な技術サポートを利用できます。