【北京2023年10月13日PR Newswire=共同通信JBN】現在、中国東部・江西省ブ源県の高品質な有機緑茶が60以上の国と地域に販売されており、有機茶の輸出は25年連続でEU(欧州連合)市場の50%以上を占めています。
森林被覆率が82.6%に達するブ源県は、美しい生態環境に恵まれ、「天然の酸素バー」とみなされています。このような優れた生態環境により、同県の茶は欧州のグリーン市場への参入障壁を打ち破り、世界進出を果たしました。
中国の習近平(Xi JinPing)国家主席・中国共産党中央委員会総書記は12日、中国東部・江西省南昌市で主宰した長江経済ベルト開発の推進に関するシンポジウムで、「われわれは生態環境の前進を優先し、グリーン開発を追求し、生態環境保護と経済社会的発展を協調して推進する必要があります」と述べました。
▽生態環境の前進を優先
「清流と緑豊かな山々は計り知れない財産である」中国が生態学的前進を追求する上で中心となるこの概念は、国の環境の劇的な改善につながっただけでなく、世界第2の経済大国の新たな成長の推進力も生み出しました。
National Forestry and Grassland Administration(国家林業草原局)によると、中国の森林面積と森林資源は増加を続けており、全国森林被覆率は24.02%に上昇し、人工林保存面積は13億1400万ムー(畝)に達し、世界第1位になっています。
過去10年間で、この国のエネルギー集約度は26.4パーセント減少しました。中国は世界で最も急速にエネルギー集約度の削減が進んでいる国の1つになりました。
一方、国際再生可能エネルギー機関(International Renewable Energy Agency、IRENA)が発表した報告書によると、中国は2022年に世界の新しい再生可能エネルギー総容量の約48%を占めました。
IRENAのフランチェスコ・ラ・カメラ(Francesco La Camera)事務局長はChina Media Group(CMG、中央広播電視総台)に対し、中国は持続可能な開発を達成するために、経済発展と環境保護の間のバランスを見いだすことに尽力していると語りました。
12日の会合で習主席は、生態環境の総合的な管理を引き続き強化し、主要地域の汚染管理を強化し、水資源、環境、生態系を調整し、当初からの汚染物質排出総量を削減するため、大気・土壌汚染の予防と管理を引き続き確固として推進する取り組みを強調しました。
▽グリーン開発の追求
生態学的利点と自然の美しさをグリーン開発の推進力に変え、中国は生態学的前進にさらに「グリーン」を加えるために、グリーン農村観光を精力的に開発しています。
江西省の丘の中腹にある森林に覆われた中源郷は、人里離れた場所にあるにもかかわらず、夏になると全国から大勢の観光客が集まります。
中源は森林被覆率が90パーセント近くある九嶺山の後背地に位置し、夏は涼しく、「夏季経済」を開発するのに理想的な場所です。
データによると、中源の避暑地には721軒のホームステイ受け入れ先が登録されており、毎年夏には約3万人の観光客を迎えています。中源郷では640世帯以上が観光農園事業を開始しており、2000人以上に雇用を提供しています。
観光業に加えて、中国は産業のグリーン変革を進めています。例えば、水面に太陽光発電パネルを設置することでクリーンな電力を生成し、そこは開水域より水温が下がり、水中の酸素含有量が高くなるため、水産養殖に適した環境になります。
China Electricity Council(中国電力企業連合会)によると、2006年から2022年までに、中国の電力業界は二酸化炭素排出量を約247億3000万トン削減しました。
習主席は、産業のグリーン変革とアップグレードの重要性を強調し、グリーンおよび低炭素産業の拡大を加速し、グリーン技術と製品を開発し、開発の可能性と体力を高める努力を要請しました。
https://news.cgtn.com/news/2023-10-12/How-China-adds-green-to-development-through-ecological-progress-1nQzwHv4XWo/index.html